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【ゼノブレイド3】マシロヒーロークエスト感想@2周目視点

世界の全容を把握している2周目プレイで初めて気付けることがあったのでメモとして残します。何か核心を突くような話ではなく、物語に少し深みを感じられたという程度のことですが、せっかくなので記載しました。

ネタバレですのでご注意ください。
1周目をクリアしていない方も読まない方が良いかと思います。

はじめに

覚醒を除くヒーロークエストの中で、マシロのお話はかなり好きです。
一言で表すのが難しい物語で、繰り返し見ることで色々と考えさせられます。
私なりの解釈で書いていますので、別の視点がありましたらコメント大歓迎です。

ではいきます。



イチカ

ゼットの言葉を借りると、メビウスは"永遠の今"を欲し、"時が止まれば"という想いから生まれた人たち。

タイトルなし14

人間だったころの遠い昔のイチカも、恐らく夢をみて、そして絶望し、メビウスになったのだと思われます。

マシロに対して「これまでと同じことを続けていく道だってある。そっちを選ぶのが弱いだなんて私も皆も思わない」と言って諭す描写は、過去にメビウスとなり今の道を歩むこととなった自らを肯定しているようにも感じられました。

マシロ

執政官アイによって閉ざされたコロニーミューにおいて、マシロは"希望"。

タイトルなし10

”時が止まれば”と願うメビウスに抗う考えを持っています。

イチカとマシロ

執政官の立場で考えるとマシロの思想は邪魔でしかないので、マシロを軍務長という立場にし、仲間の死という重荷を旗に背負わせ、彼女の心を折ろうとします。

しかし、マシロは折れない。明日を勝ち取ろうとする。
そのような彼女をミューの人達は全力で応援する。

タイトルなし17

そんな光景を目の当たりにする中で、いつしか執政官アイとしてではなくイチカという人間として、友として、マシロを応援したいと思うように変わっていったのでしょう。

メビウスになる前の、人間だったころの自分を思い出させてくれる存在だったのかもしれませんね。


ここは2周目からくる想像ですが、メビウスになったことへの後悔というのを、どの執政官も少なからず持っているのだと思います。
"一見すると楽しそうに人の命を刈り取っているが、悲しそうにも見える"みたいなことをリクがどこかで言っていたような。


仲間を信じて、自分を信じて

そんな時にウロボロス達がミューに現れます。

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火時計を破壊し、前に進もうとするマシロ。

しかしそれは執政官アイを越えて行くことであり、マシロにとって最大の重荷となりえます。

タイトルなし19

”友としてマシロの背中を押したい”、”身勝手な欲求として応援したい”、”執政官として越えさせるわけにいかない”、という矛盾する気持ちが存在することをイチカは理解しています。

そして、応援の果てにあるものが自らの消滅というのはあまりにも残酷ですね。

タイトルなし20

イチカの想いを汲み取ったと思えたこの瞬間はとても辛い。

マシロはイチカと一緒に越えたかったんでしょう。でも越えるということは執政官アイを倒すことなので叶いません。

タイトルなし7
タイトルなし4
タイトルなし5

マシロの選択は間違っていないから大丈夫だということを、最期にイチカは伝えたかったのでしょうか。

感想・まとめ

メビウスになる瞬間というのは、ほんの出来心というか、弱った心がやってしまった、ちょっとした判断ミスなのだと思います。

現実の世界でも、つい安きに流れて道を誤ることってあります。そしてそれが取り返しのつかない結末に繋がることも。

その救いのなさであったり、もがくことの重要さ、正解のない人生を自分の心の物差しで判断して信じて進む強さ。

やはり言葉で表現するのが難しいのですが、プレイヤーの日常にも問いかけてくるようなお話で非常に好みでした。

まだ2周目の途中ですが、サブクエストがどれもこれも良質なので、今後も期待して進めたいと思います。


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