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TRPGでいつか背負う事になる【呪い】

かつて、私はTRPGで【呪い】を背負った。
その呪いは強力で、恐らくは今後一生に渡り背負う事になるであろう事が分かっている。

まずは、TRPGについて簡単に引用し、説明しよう。

サイコロなど専用の道具を用いた対話型の卓上遊戯である。

RPGとは、ある人物を演技する(Role-Playing)遊び(Game)である。それをテーブル(table)を囲いながら談話形式(talk)で遊ぶのでTRPG(テーブルトークRPG)と呼ばれる。
つまり、RPGとは参加者それぞれが自らのキャラクターを演技するゲームである。

本来の「RPG」はこの種のゲームを指す語であり、これをコンピュータ相手に1人でもプレイ可能にした物が、現在主流となっているコンピュータゲームのRPGである。

なおTRPG自体は和製英語であり、海外ではTRPGのことを、そのままRPGと呼んだり、コンピュータRPGと区別するためにtabletop RPGやPen & Paper RPG(P&P RPG)と呼ばれている。

複数の人間がテーブルを囲いながらプレイヤー側と進行役(ゲームマスター=通称GM)と呼ばれる人間に役割を分け架空の冒険を会話の中で行う。
プレイヤーは、ゲームマスターの処理に従って自身が操作するPC(プレイヤー・キャラクター)を動かし、仲間のプレイヤーが操るキャラクターと協力して、物語を進めていくことになる。

そこでは敵と戦ったり、魔法を使ったりと様々な行動を行うことができる。
ゲーム進行の際には戦闘やスキルの成否などの臨場感を出し、さらに乱数による変化を取り入れるサイコロ等を用いて判定を行うことが多い。

これらの処理を迅速に行うためのルールおよびゲームの舞台となる世界設定を一般にシステムといい数多くのシステムが書籍形式で発売している。
TRPGでは、GMとなる人間がシステムの世界設定とルールを元にシナリオを作り、PLに役割を与える。そして、PLたちは自らに与えられた役割を演じながらシナリオを進めていくことになる。

──ニコニコ大百科より引用
https://dic.nicovideo.jp/t/a/trpg

引用はこれが初めてなので『引用のやり方』が合っているか不明だが、取り敢えず説明としてはこれで間違いは無い筈だ。 
さて、TRPGには色々なジャンルがあり、代表的なもので言えば
ダンジョンズ&ドラゴンズ
トンネルズ&トロールズ
ソード・ワールドRPG
アリアンロッド
クトゥルフ神話TRPG
シノビガミ
ネクロニカ
などがある。今回私が話題に出したいのは、クトゥルフ神話TRPGのシナリオ、むつー様作シナリオ『壊胎』についてだ。
この『壊胎』について少し説明しようと思ったが、ネタバレ防止の為に余り触れられない。もしこれを読んでいる方がクトゥルフ神話TRPGプレイヤーであり、かつまだ『壊胎』を回してもらって無いのであれば是非とも回して貰って欲しい。普段自信が無い私が絶対の自信と確信を以て推せるシナリオだ。
少しでもネタバレのあるこんな記事など読まずに先ずは回して貰って来て欲しい。読むのは確実にそれからでも遅くはない。

さて、そろそろ上記の『呪い』とは何なんだ、という話に移ろう。
私は壊胎を回っている終盤、とある選択肢を迫られた。


安全を取るか、自分の中の善性に従うか。

結果から言えば、私は安全策をとった。
上手くシナリオが終わり、自分ともう一人のプレイヤーが頑張ってクリアすれば、それでお終い、グッドエンドだと思っていた。

ところが、終わってみて他の.......言ってみれば、もう一つのエンドを見てみれば。
私は自分可愛さに安全策をとり、勝手に最善を成したと自己満足をしていたに過ぎない事を知った。
そんな事が分かってしまった後、私は激しく自分を恨み、もう一人のプレイヤーに謝り倒し、暫くはTRPGの楽しさの裏に潜む一面に恐怖していた。

そのキャラクターは結局とある事情から過去を振り返る事すら不可能になってしまった。
私と言えば、救う事を大前提としたプレイングをする様になり、事ある事に当時の記憶がフラッシュバックする様になり、トラウマが増えてしまう始末だった。
それでも私は未だにTRPGを辞める気にはなれず、必死に足掻いている。


私は、TRPGで【呪い】を背負った。
その呪いは強力で、恐らくは今後一生に渡り背負う事になるであろう事が分かっている。
それでも私は、TRPGを続けるしかない。
贖罪の為にも、克服の為にも。

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