ウマおじさん配信運営者炎上に関する考察

ウマ娘に全乗っかりのウマおじさんというコンテンツ

昨年大ヒットしたゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」、これを吉本興業所属の月亭八光(八光さん)が開設したYouTubeチャンネル(月亭八光の八ちゃんねる)で取り扱ったことで人気コンテンツとなったのがウマおじさんです。八光さん以外に競馬愛に溢れ、豊富な知識を持つビタミンSのお兄ちゃん、シャンプーハット恋さん、ギャロップの林さんがレギュラーとして出演しています。きっかけは「競馬大好き芸人ならイラストだけでキャラ名を当てられる?」というすでに他のYouTuberもたくさん行っている企画をこのチャンネルで行ったことでした。

最初のウマ娘クイズ動画

初めてのウマ娘関連の動画で企画内容や運営に拙い箇所もたくさんありますが、八光さん以外のお三方のその競馬に対する知識量に圧倒され、元々の競馬ファンやウマ娘をきっかけに競馬を見始めた層を中心に人気コンテンツになっていきました。今流行りのウマ娘に開き直ったように全乗っかりというところにも私は好感を持っていました。

ウマおじさんを取り仕切る中田というディレクター

そんな人気コンテンツを一手に取り仕切るのが中田という人物です。彼は吉本興業の人間ではなく動画制作team ノンプラという社外の人間のようです。おそらく吉本興業と業務委託契約で「月亭八光の八ちゃんねる」の企画運営を行っていると思われます。元々競馬について全く知らず、クイズ企画で拙い箇所を指摘されながらも、動画のコメントを元に企画の細かい部分を修正していきました。クイズ企画がひと段落し、アニメ1期視聴の際には個人チャンネルにてアニメで拾える元ネタを視聴者から募集し、視聴者と一緒にアニメ視聴企画を進行していきました。

筆者も楽しく拝見していたアニメ同時視聴

ウマおじさんがゲームを始める生配信で大炎上

YouTubeの動画のみならず、オフラインでイベントをするなど、人気コンテンツとなったウマおじさんがついにゲームを始めるということで生配信を行ったところ大炎上しました。

きっかけはゲームチュートリアルで「GIRLS' LEGEND U」が流れるオープニングをスキップしたことでした。これを機に最大2万人が視聴していた生配信でしたが5000人ほどが脱落したほどでした。配信内のコメントのみならず、Twitterでもウマおじさんで検索すると多くの批判的意見を目にしました。音響問題やゲームを始めてからのグダグダな進行も相まって生配信は燦々たる結果となりました。

炎上はこの配信にとどまりませんでした。ウマおじさん配信後、ディレクターの中田氏が反省会という名目で生配信を行いましたが、彼はチュートリアルでのスキップを含めた視聴者の指摘事項にほとんど触れることなく、自分にとって都合の良いところだけを持ち出し、言い訳に徹したため、非難の声は大きくなる一方でした。

なぜこれほど炎上したか(運営者の問題点)

チュートリアルのオープニングをスキップしただけでいちいち騒ぐなという意見もありましたが、これは最終的なきっかけに過ぎず、今まで運営サイド(主にディレクターの中田氏)へ溜まっていた不満がこのスキップをトリガーとして爆発したと考えています。その根拠として、ウマおじさんのハッシュタグやコメントを読んでいても出演者の皆さんに対する批判的な声はほとんどなく、本来裏方であり、表に出てこないはずのディレクターへのコメントが多くを占めていました。そこで、私が考える問題点は以下の3つです。

  1. ウマ娘や競馬へのリスペクトのなさ

  2. 視聴者の需要への無関心

  3. ディレクターの運営方法とその態度

各問題点について1つずつ詳しく見ていきます。

1.ウマ娘や競馬へのリスペクトのなさ

前述の通り、ディレクターの中田氏は元々競馬のことは全く知らず、ウマ娘で競走馬の名前を知っているくらいの知識でした。そのため、このコンテンツは競馬に詳しい3人の芸人さんの力によって成立しているものでしたが、中田氏がこの流れに乗って自身でウマ娘や競馬について真剣に学ぶという姿勢が全くないように思われました。動画を作るために視聴者を自身のチャンネルに集めて元ネタを回収する、自分の企画に対して意見を聞くというのは自身で学ぶ気はなく、自分の乗り気にならないところで単に楽をしたかったということの現れではないでしょうか?そのためウマ娘や競馬へのリスペクトがなく、コンテンツを利用して収益を上げたいだけ、名前を売りたいだけのように感じました。

2.視聴者の需要への無関心

ウマ娘にハマっているユーザの中にはユーザ同士で競うのではなく、実際の競走馬の歴史を細かく再現したり、擬人化に合わせて表現しているストーリーが好きというユーザも多くいます。ウマ娘の名前を当ててそれをきっかけに実馬の知識を聞くという企画がヒットしたということは視聴者層の多くは後者であった可能性が高いです。しかし、一方で作家本人は競争させることが好きだったようなので、そのミスマッチが今回の炎上の原因の1つではないかと考えられます。もし、彼が自分の好みとそれに合った都合の良い意見だけでなく、多様な意見を聞いていたら、違った結果になっていたかもしれません。

3.ディレクターの運営方法とその態度

動画に対する意見を聞くという姿勢は立派ですが、企画立案に責任のない何十という人間を事前に集めて企画そのものを作っていくというのは少なくともクライアントから業務委託を行い、仕事を進めるという意味では間違っています。動画をより良くしていく責任があるのは運営者であって、視聴者ではありません。元ネタを拾うために視聴者から意見をもらう必要があった、だからそれは動画をより良くしていく過程との反論がありそうですが、その元ネタを拾うことも含めてあなたの仕事ではないでしょうか?以下の動画にて「自身のチャンネルに登録している人以外は外部の人間なので外部の人間は黙っておけ」という旨の発言をしていますが、あなた方運営者以外は全員外部の人間です。

八光さん以外のチャンネルの育成配信を視聴

と、ここまで問題点を挙げてきましたが、炎上した翌日のウマ娘育成配信を私も視聴してみました。1つずつに対する詳しいことは書きませんが、とても面白かったです。やはり、あのチャンネルは出演する芸人さんの力量によって成立していたんだなということを再認識しました。今後も時間があれば見てみたいと思います。

まとめ

今回の件で私個人としては怒りという感情は特になく、こんな面白く見ていたコンテンツが裏方のせい炎上したのが悲しいなというのが正直なところです。作家に対してもヘイトは特になく、批判の声も気にしないからと言って自分を守ったり、大きな口を叩くのも「まあ、まだまだ若いね」くらいな気持ちです。

育成配信での態度やTwitterを見ていると八光さん以外の3人も気に病んでいらっしゃるかもしれないと感じたので、声を大にして言っておきますが、今回の件でお三方は全くもって何も非の打ち所はありませんし、3人の個人チャンネルもとても楽しく見ています。八ちゃんねるでの動きも最高だと思っています。

炎上そのものは時間とともに収束するものですが、今後も息の長いコンテンツとなるのかは八ちゃんねるの八光さんとその作家次第です。八光さんが今回の件を受けて、作家へ厳しく接し、態度を改善させるべきだと思いますが、彼にそのようなことができるのか不明です。(彼の動画内での態度を見ても難しそうではある)
もしくは運営主体をきれいに入れ替えることも良い方法だと思われます。このままでは出演者への風評被害拡大もあり得ます。少なくとも現状では八光さんのチャンネルは作家の影がちらつくので私は見るに耐えません。あれほど楽しみにしていて2期同時視聴も、もはや見る気にはなっていません。
ウマ娘クイズの初期から見続けてきたいち視聴者として、今後の改善を期待しています。


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