藤次郎オレ!

藤枝MYFCから名古屋グランパスへ移籍した、久保藤次郎選手が浦和戦でJ1デビューを果たしたとのことで、ノートを書かせていただきます。

特別指定選手としての加入

私が久保藤次郎選手を知ったのは、というかほとんどの藤枝サポが彼の名前を知ったのは、一昨年の6月。
2022年シーズンからの加入内定が発表された時でした。

初々しい!


当時(と言ってもつい最近ですが)、J3の中位〜下位が常連の藤枝MYFCにとっては、異例の早さでの来季加入内定発表で、正直『こんな時期にどうした?』と驚きが最初に来ました。
そしてその10日後には特別指定選手として登録の発表!

やるな、強化部

もしや、すごい逸材なのでは?
しかし関東や関西の大学と較べると、レベルが落ちるだろうと言われる東海学生リーグ。
さらにJ3の弱小クラブに加入となれば、やはり凡才の可能性もあるぞ...と、半分疑ってかかっていました。

とは言え、その頃の藤枝は2勝6分3敗と波に乗れず、直近ではアウェイでの大敗など、チーム内部でも崩壊寸前の状態。
私自身も藤枝を応援し始めて1ヶ月ちょっとで、モヤモヤするものを感じていました。

そんな中での希望の光に、昆虫じゃなくても吸い寄せられるというもの!

早く見たい!

どんな選手なんだろう?プレーを見てみたい!
と思っても、コロナ禍で公開練習もなく、プレー動画を探しても高校時代の試合が辛うじて見つかるぐらい。
とりあえず本人が言うように、『スピードとドリブルが得意なんだろう』程度の予備知識のみ。
う~ん、気になる気になる。


Jリーグデビュー

時は2021年6月26日、ホームvsテゲバジャーロ宮崎戦。
この日初めてのベンチ入りとなった藤次郎だったが、1点リードの後半20分過ぎにベンチ前に姿を現すと、ゴール裏がざわめき立つ。
『オッついに久保くんが来るぞ』

4−4−2の2列目で出たと記憶していますが、特別指定選手らしからぬ堂々としたプレーで、積極的にドリブルで切り込んで行く姿に、スタジアムが沸き立ちました。
それから数試合、徐々に出場時間を伸ばし、7月10日の鳥取戦ではスタメン出場。
若手の活躍に胸が踊りました。

その時勢いで作ったTシャツの柄がコチラ↓

悪ノリがすぎる

【青】杉田真彦選手
【赤】久保藤次郎選手
【緑】松村航希選手(現YSCC横浜)
【黄】大杉啓選手(現福島ユナイテッド)

その後、2試合連続ゴールを決めてこれから!という時の、J3静岡ダービーvs沼津戦で、試合中に肉離れを起こして、シーズン終了。
6試合で2得点の記録以上に、強烈なインパクトを残したシーズンだった。


飛躍の2022年

晴れて正式にプロサッカー選手として迎えた2022年は、当然のように開幕戦からレギュラーを獲得。開幕戦ではいきなり2得点を奪い、この年の藤枝MYFCの快進撃を予感させた。

同期の榎本啓吾選手と共に、ウイングバックの両翼を担い、敵陣深くまで右サイドを切り込むだけではなく、時には内側へ侵入して果敢にゴールを狙う。
守備でも相手のボールを奪い、カウンターに繋げる獅子奮迅の活躍を見せた。
中盤やCBとの連携も試合を追うごとに良くなり、WBながら30試合で10ゴール6アシストの活躍で、J2昇格の立役者となった。
他クラブのサポーターからも称賛され、ベスト11に推す声も多かった。


高評価ゆえに

久保藤次郎の名前はJ3だけにとどまらず、上位カテゴリーからも『ぜひとも獲得すべき選手』と評価されることに。
藤枝サポの間でも、いつ引き抜かれてもおかしくない。と噂されていましたが、J2昇格を決めた2日後に

契約更新第1号

契約更新!
これには万歳三唱!!!すげー嬉しかった!


確信の2023年

J2初年度で、開幕前は降格候補の筆頭だった藤枝MYFCですが、大方の予想を裏切り、開幕から快進撃を見せる。その中心はストライカー渡邉りょう然り、久保藤次郎であった。
27試合で5ゴール8アシストは、並み居る強敵を相手に残した立派な記録。

夏の移籍ウィンドーが開かれる前から、再び藤次郎の名前が盛んに呼ばれるようになった。


憧れのクラブから

藤次郎にオファーの記事が出たのが7月21日。
オファーを送ったのはJ1で3位の名古屋グランパス!

中学生年代で、名古屋グランパスみよしFCに所属していた藤次郎にとっては古巣。
本人も『震えた』と言っていたが、僕らにとっても『よくぞ声を掛けてくれた!』と歓喜。
サポの間でも『断る理由はないでしょ』と、グランパスならやむ無しとの意見が多数を占めた。
正直なところはもう少し一緒に闘って、近くでプレーを観ていたかったけど、上のカテゴリーでどれだけやれるのか、日本代表にも入れるんじゃないかという期待の方が大きい


現代のサムライ

藤次郎の真っ直ぐな瞳、凛とした眉毛、そして懸命に走る姿。まさにサムライ。
藤次郎の名前の由来は、伊達政宗公の幼名からで、その名に恥じない闘志を持っている。

彼ならできる。もっとできる。
サムライブルーの鎧(ユニフォーム)が最も似合う男、それが久保藤次郎だ!!

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