人でなし、葬式に行く

 はい。葬式行ってきました。タイトルが不謹慎ですね。


 先日、叔母が急死しまして、その通夜、告別式&初七日法要に行ってきました。


 死因(精進落としまで終わったあとで聞いた)は心筋梗塞。酒飲んで寝たらそのまんま〜、という、故人的には楽な死に方だったそう。

 個人的には理想的な死に方が出来たのだそう。誤字。

 まあ、ぶっちゃけここ一年会ってないこともあり、故人に対する想いとかなかったです。

 酷いやつですね。昔はお年玉とか貰ってたのに。

 コロナの影響もあり、近在の親類縁者だけで行う通夜。僕を含めて8人しか参列しませんでした。

 式中、僕はどう振舞ったらいいのかばかり考えてましたね。

 悲しい気持ちがカケラもないから、どう振舞ったらいいのか、なんて事が気になってました。

 いや、そんな奴が式に顔を出すなよっていう。

 金の心配とかしてましたね。礼服買って、香典包んで。

 薄給なんですよ。僕。

 薄情。


 仕事休まなきゃいけなかったので職場に迷惑かけた人にお茶奢ったり、細々とした出費もあり、『あー、人が死ぬってクソめんどいな!みんな永遠に生きろよ!』と思いました。(母と二人きりになったタイミングで口に出しました)

 頼んだ料理が個人用じゃなくて皆んなでつつくような大皿だから、コロナ対策のプラスチックの板退かなきゃいけなかったり。

 テーブルの端まで届かないからとスタッフさんが気を利かせて料理を取り分けてくれたり。

 葬式慣れしてる人なんていないので、細かいハプニングを消化しつつ進みました。

 きっと。

 こんな状況でなければ田舎の方から、もっと縁の深い人が来て、涙を流して見送っただろうな、と思うと。

 申し訳ないという気持ちが湧いてきました。けれども悼む気持ちは薄いままで、案外他の誰かが死んでもこんな感じなのかもな、などと思いました。

 告別式と初七日法要をまとめてやりまして、火葬。

 遺骨の確認もしました。

 骨だなぁって。思っただけでした。

 流石にそんな顔してたらマズイと思って、額に皺寄せたりとかしましたね。

 で、明日仕事だから〜、なんて言って早抜け。

 そんなもんでした。

 叔母には幼少期の発熱が原因で身体が不自由だったんですけどね。

 海外旅行とかも行ってたらしいし、まあ、充実した人生だったんだろうな、と思います。

 僕も海外旅行行けるくらい金が欲しい。

 そんな感想しか出てこない。

 薄情の下ってなんて表現するんですかね?

 無情?


 だから、僕は行くべきじゃなかったのかなぁ、などと後悔しながら今日も歩きます。