韓国で(表面的には)溶け込んでいた話

韓国に行っていました。海外に行くのは10年以上ぶりで、ひとりで行くのは20年ぶりでした。

まずですね、機内食が出ることを知らなかったんです。だって韓国までのフライト時間って2時間ですよ。帰りはもっと短い。沖縄に行く感覚ですもん。だから勝手にないものだと思い込んでいて、おなかがすいたので搭乗口の近くにあるコンビニでサンドウィッチを買って食べました。
満足して乗り込んで1時間くらいしたらいいにおいがしてきました。

(機内食あるんかーーい!)

ワインで煮込んだお肉でした。もちろんしっかりいただきました。ともあれサンドウィッチだけにしておいてよかったよ。セーフ。

金浦空港に着きました。空港に迎えがないのは人生で初めてだったので、いきなり試される方向感覚。目的地までは空港線で一本ですから電車に乗ってしまえば運ばれるだけなんですけど、その前に両替せねば。事前に調べて友達にも聞いておいたWOWPASS(両替もできるし、交通系ICカードとしても使える)の販売機を探し、カードを買って、ウォンをチャージする。1万円くらいをウォンにしました。

こんなちょっとした作業が、ハングルというノーヒント状態だと思った以上に大変。なるほど、これは強くなれるな。

とりあえず大きな荷物を預けてから動きたいので、麻浦にあるホテルに行ってフロントへ。日本語が全く通じない。何日滞在かと聞かれたので「3 days… 2 nights」と答えると、チェックインの時間よりもだいぶ早く手続きをしてくれました。フレキシブル対応最高。
この 2 nights ね、何かの動画を見てこの表現を知ったんですよ。この場面で咄嗟に出てきてちょっと嬉しかったな。

預けるだけのつもりが部屋に入ることができたのでひと休み。いやあ、この年になってもまだまだ刺激を得られるって幸せだなぁ。旅慣れた人にとっては何ともないことでも私にとってはいい体験なんです。

滞在1日目でメトロにはすっかり慣れました。というかむしろすごくわかりやすい。東京と同じように駅に番号が振られているので、ハングルが読めなくても番号だけでスイスイいける。むしろJRや私鉄もあわせたら東京のほうがよっぽど難しいと思う。慣れると移動が楽しくなっちゃうのね。

メトロに乗っていて、私は周りからどう見えているのかな、なんて思ってた。私があたりを見渡してみても、声さえ聞こえてこなければ韓国人か日本人かほどんど見分けがつかなかった。特に若い女性は全然わからない。
ひとり行動だと、お店でも英語や日本語で声をかけられることは一度もなかった。そりゃまあ韓国にもこういう顔はいるよねって。顔というか服やメイクなどの雰囲気が近いってことかもね。どこに行ってもいきなりガンガン韓国語で話しかけられるというのはおもしろかったな。これまで行ったことのある国ではなかったことだったかも。

静かにしている間はちょっと溶け込めるんだなヨシヨシ…1日目だけど10年はここにいるみたいな顔で過ごそう、みたいな感じで楽しんでました。だってメトロだから景色がないからね。なかなかいいスタートです。

半蔵門線と銀座線を思い出す配色

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