君は読み切り版「モブ子の恋」を読んだか

2~3ヶ月前から、漫画「モブ子の恋」にはまっています。

モブ子の恋 - 田村茜 / 第1話 | ゼノン編集部

小心者で引っ込み思案、「モブ」を自認する田中さんの恋物語。
田中さんはバイト先の入江君に恋をしていますが、
好きな人のために小さな勇気を振り絞る田中さんを思わず応援したくなってしまう、心が温かくなる素敵な漫画です。

未読の方は、ゼノン編集部公式サイトから3話まで読めますので、ぜひ読んでみてください。アプリ「マンガほっと」なら、デイリー配布の無料チケットで読み進むこともできます。

最新巻の第6巻が今月発売だったのですが、言うまでもなく最高でした。そんなモブ子の恋に、読み切り版が存在することを先日知りました。
読みたい。
ぜひ読みたい。
読まねば。

「モブ子の恋」の読み切り版を探せ

読み切り版が存在するという情報は、出版元のノーススターズピクチャーズが運営する電子書籍アプリ「マンガほっと」で知りました。無料で読める編集者インタビューの中で、「読み切り版が好評だったため連載が開始された」と述べられています。

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モブ子の恋はコミックゼノンで連載が始まり、その後WEB媒体のコミックタタンに移籍しています。連載開始が2017年5月ですので、読み切り版は2016年に掲載されたと推測できます。まずは集合知の結晶であるGoogleで検索してみましょう。

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読み切りは検索語句からもはじかれてしまいます。めぼしい情報はなさそうです。コミックゼノンの表紙から探せないでしょうか。Amazonで検索してみます。

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2016年のバックナンバーはマーケットプレイスから一部購入できるようですが、表紙からはその号の読み切りがなんなのかはわかりません。田村茜先生の過去作は「たそがれメモランダム」しかありませんので、表紙でプッシュされるには弱いのでしょう。ちなみに、「たそがれメモランダム」もとても面白いマンガなので是非読んでください。

「たそがれメモランダム 1」| 小学館

コミックゼノンの公式サイトも確認してみましょう。情報を探すときにはまず公式のリファレンスを探す。インターネット時代の常識ですね。

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特にバックナンバー情報等はないようです。むむむ……公式サイトにも情報がないとなると、かなりの手詰まり感が出てきます。

ダメ元ですが、出版社側の公式サイトも見ておきましょう。先ほどの「マンガほっと」と同じく、ノーススターズピクチャーズです。

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古き良き時代のサイト構成ですが、各号に詳細な説明が載っているので、期待が持てます。

あ!
ああ!
あったー!これだー!

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連載開始前、2016年11月号の作品一覧に「モブ子の恋」の文字があります!
この号で読み切りを掲載し、その後に準備期間を設けて連載が開始されたのでしょう。時期的にも矛盾はありません。

バックナンバーを入手せよ!

無事、読み切りの掲載号を特定することができました。後はバックナンバーを入手するだけです。
バックナンバー、どこで買うの?

とりあえずさっき見たamazonでは、マーケットプレイス経由で500円 + 送料300円で購入できるようです。kindle版はないみたいですね。もうちょっと探してみます。

おお!Sony運営のReaderでコミックゼノンのバックナンバーが購入できそうです。これにしましょう。ちゃんと探せばほかにも取り扱いはあるのかもしれませんが、俺は一刻も早く読みたいのだ。

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おお…!
なるほど、編集者がメインで持ち込み作品をPUSHするコーナーがあり、そこでの掲載だったんですね。ジャンル経験その他不問、編集者の推しがあれば掲載OKという気骨がある方式。モブ子の恋とコミックゼノンの作風はかなり違うけど、なんでココで連載してるんだろうと思ってましたが、こういった経緯でしたか。納得。

内容を少しだけ紹介

せっかく購入したので読み切り版の内容を紹介します(ネタバレあります)。まず、田中さんと入江君は同じ大学に通う21歳です。本編での舞台であるスーパートクマルは出てきません。
そしてなんと、田中さんと入江君はすでに付き合っています。入江ー!お前ー!

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連載版では4巻で両片思い編のクライマックスを迎え、今世紀最高の19話で読者すべてが涙したことは有名ですが、読み切り版ではすでにそこは通過した後のお話だったんですね。
先ほどの編集者インタビューでも、「2人が付き合うまでの話が読みたい」とあり、それで両片思い編ができたのであれば、読者も編集者も最善の判断をしたのだと思います。

読み切りでは2人の初デートが描かれています。場所は映画館。これだけで既存読者はニヤニヤすると思うのですが、さらにこういったシーンもあります。

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ああー……いい。
やはり田中さん、いい。

そして入江君が全体的に可愛く描写され、モブ感が増しています。
連載版のほうが大人な雰囲気ですね。

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おわりに

読み切り版と連載版、設定は違えどどちらも素敵なお話でした。毎月第三金曜日連載なので、みんなゼノン編集部をチェックしような!


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