卑下するかわりに人を褒めまくってしまう癖について

ひよりさんの見識の深さに日々、感銘を受けている者です。先日の嫌いな相手を褒める話に関連して、相談があり初マシュします。 私は、相手を褒めまくる事でコミュニケーションを取る癖を治す事が出来ず困っています。 昔から寂しがりで、人と接する事を欲するのに人と接する事が苦手でした。というのも相手の事全てを自己卑下に繋げてしまうのです。(相手の外見、性格、環境、経験等とにかく全てです)結果として常におどおどしてしまい友達は居ませんでした。高校生の頃、「自己卑下に繋がる箇所を、褒める事に転換していけば良いのでは?」と思い実践すると、私に話をしてくれる人が少しずつ増えていきました。嬉しかったです。自己卑下ポイントはいくらでもあるので、私は人を褒めて褒めて褒めまくりました。まるで道化です🤡 私は今、社会人です。一人暮らししたり、趣味を得たりする事で以前よりかは自分を好きだと思えるようになりました。しかし、未だに人を褒め倒してしまいます。以前、上司が転職する際に「八方美人の癖があるから辞めなさい。信用されなくなるよ」と注意を受けました。確かに、雑談=褒め倒す、になってる私は異常です。私も本当は誰かの話に共感したり、意見したり、自分の話をしたりしたい。 でも、共感するよりも相手や相手の話の欠点に目がいき、相手に心を合わせる事が出来ず、共感が苦痛で。かといって、意見を申せばタイミングを間違え相手の気を悪くさせてしまう(失恋直後の友人にあろう事か貴方が悪い的な意見をし、仲違いをしてしまうという大失敗をしてしまいました)。また自分の話をするのは、自己卑下していた過去の私の影がチラつき、(趣味の話のような他愛のない話しでさえ)自分の話が相手へのマウントのような気がして後から自己嫌悪に陥ってしまう。試行錯誤の末、「褒め倒す方法」が一番楽で、ついこの方法を使ってしまいます。 そして当たり前ですが、自己顕示欲が強くかつ、自分勝手な人によく好かれます(男女とも、こんな人いますね)さらに酷い事に、私は彼らを好きではありません。本当は謙虚で、自他の境界がしっかりした人と親しくなりたいのですが、私自身が自他の境界が曖昧なので無理ですね。 本当は、ただ普通に人と親しくなりたいのですが、最早何から実践すれば良いのか分かりません。ひよりさんはどう思われますか? | マシュマロ 匿名のメッセージを受け付けています。 marshmallow-qa.com

 メッセージありがとうございます。ご質問の件ですが、そもそも私は人と親しくなる際に、普通の方法で仲良くなっていないパターンが多いような気がするので、「普通に親しくなる方法」をお尋ねになる相手としてはあまり向いていない気がしないでもないんですが…
 ともあれ私にお尋ねなので、私のパターンについてお話しますと、私はわりといろんな人に興味をもつので、自分が興味をもった人に、その興味のままいろいろ話を聞いていると結果的に親しくなります。

 人を褒めるのも好きなのでよく褒めますが、これは素晴らしいなと思ったそのまま褒めているので、とくにそれ以外の意図がないというか…私が褒めたいから褒めています。呟きながら思いましたが、これ説明しづらいですね…??? ともあれ説明を続けますと、マシュマロ主さんはそもそも相手に対する興味自体があまりないのかな、という印象を受けました。
·
 基本的に、人の話を聞くのが好きな人と、人に話を聞いてほしい人とでは、後者のほうがずっと多いので、話を聞いてるだけでも勝手に相手からのプラス好感ポイントがたまってゆき、自然と仲良くなりがちなものではと思うのですが。
 また、このマシュマロでご説明いただいた状況によりますと、マシュマロ主さんは相手のことが好きなわけでも賞賛の気持ちがあるわけでもないのに褒めてばかりいる、というわけで、要するに不自然なのではと思います。

 基本的に対面でのコミュニケーションにおいて伝達される情報というのは、バーバル情報(言語情報)よりもノンバーバル情報(非言語情報)の占める割合が遥かに大きく、ノンバーバル情報が9割以上なので、そもそも「話題として相手に何を話すか」は些事にすぎないと思います。
 なので「褒めてばかりいること」が問題なのではなく、そもそも褒めようが褒めまいが、マシュマロ主さんが、その相手のことを好きではない(むしろその相手の欠点ばかりに意識が向いている)ということが、そのまま何となく伝わっている、というだけなのでは…という気がします。

 ですので、マシュマロ主さんが誰かと会話している状態は「どう見てもその相手のことを好きではないのに、褒めてばかりいる」という風に相手や周囲に伝達されるわけで「余計にうさんくさい」という状態なのではないでしょうか。

 まず根本的な疑問なのですが、そもそも何故マシュマロ主さんは、人が好きではないのに、ご自分が好きでもない人と親しくなりたいのでしょうか?
 その状態は、たとえるなら「好きな女性がいるわけでもなく、そもそも女性全般があまり好きではないのに、彼女をほしがっている」みたいな状態であるように見えます。その女性のことが好きなわけでもないのに、そもそもなぜ彼女になってほしいのか疑問です。みたいな感じです。

 そのようなわけで、マシュマロさんは「人と親しくなる方法」ではなく、それ以前の段階として、まず「人を好きになる方法」についてお考えになったり、参考意見を聞いたほうがいい気がします。親しくなる以前の段階であるような気がするので。
 そして、そもそも現時点において人間が好きではないうえに、今後も人間を好きになりたいわけでもない、といった場合には「人間が好きではないタイプの人」として生きてゆく人生もあるかと思いますので、その選択肢を検討なさるのも一案かと思います。

 まず「そもそも自分は人を好きになりたいのかどうか」を熟考なさった上で「どうも自分は人を好きになりたいようだ」という結論になった場合に、改めて「人を好きになる方法」について考えたり、参考意見を聞いたりなさるのが宜しいのでは、というのが私の見解です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?