何もやる気が起きなくなっている人へ

4月から、新たに、多くの声をいただいていたカウンセリングのコースを始めようと思います。
それに合わせて、ブログから抜粋したセルフカウンセリングのためのアドバイスをここで書こうかなと考えています。

人には二通りの生き方がある。
義務に縛られ、その義務を遂行し続ける人間と、義務をスルーし続ける人間だ。

足して2で割るとちょうど良いのだが、たいていはそのどちらかに所属していて、真ん中と言う人は案外少ない。

もしも、あなたが義務に縛られ、頑張りすぎて疲れてしまったのなら、(可能であればだけれども)少しの間何もせず、何も考えずにボーとすることをお勧めします。

もし何かをするとしても、何の役にも立たない、全然建設的じゃない、無駄な時間を過ごすと良いです。
そして、無駄に時間を使ったとしても、案外困ったことにはならないという事実を経験してください。

人生には、無駄なことも多少は必要だし、あなたが今まで義務だと信じていたこと、やらなきゃいけないと信じてきたことの中には、別にやらなくても良いことがたくさん含まれているんです。
どうせ絶対にやらなきゃならないことは、やらざるを得ないので心配無用。全部やると疲れてしまうので、思い切っていくつか除外してみてください。多分全然困らないから。

そんなことを続けていたら自分がダメな人間になってしまうと思いますか?
答えはノー。頑張りすぎちゃうタイプの人にぼーっとし続けることは無理。なので、そのうち嫌でも活動を開始します。私がどんなに止めても聞くわけがありません。

もう一方の人種には別のアドバイス。

長い間、気力がなくて何もできていないと言う人には、小さな義務を自分に課すことをお勧めします。

人は義務が苦手です。
好きだったことも、義務になった途端、急にやりたくなくなることないですか?
例えば、男の人が料理をするのは楽しみかもしれないけど、主婦には苦痛だったりしますよね。
で、なぜ気力もないのに、苦痛でしかない義務を課すのが良いのか、説明します。

その義務をやりたくない気持ちが新たな行動を生み出すことがあるんです。

そう、先日の私です。
私にはやらなきゃならないことがある。でも私は、今はやる必要のないベランダの片付けを始めました。
ベランダについては、ずっと気になっていました。いつかは片付けなきゃいけないと思っていました。でもやる気になれずに放置していたのです。

しかし、その日の私は、ベランダを片付けたいという衝動に抗えませんでした。

そうです。義務から逃げ出すための作業。
みなさんも試験勉強中に掃除とか始めたことありますよね?

私は凄い集中力を発揮し、何ヶ月もやろうと思いながら放置していたベランダを見事に片付けました。

いや待って、やるのは良いけど今じゃない。わかっているんです、誰よりも。
でもいつかはやりたかったこと、ですよね?
これが片付いたんだから、何もやらないよりはずっと良い。
ポジティブシンキングの私はそう考えて満足げにベランダを眺めたのでした。

義務から逃げるタイプの人は、「やらなきゃいけない事があると別の問題が片付く」の法則を活用するのです。

人生は、そう簡単に期待に応えてはくれませんから、別のやる気が出るのを過度には期待しないでくださいね。

ワンポイントアドバイス。
自分に課す義務は、焦燥感を煽るような抽象的なものではなく、具体的な行動にしましょう。
焦燥感は何もできなくさせてしまいますが、具体的な行動、例えば本を1冊読むとか、腹筋を50回するとか、そんな課題であれば実行しやすく、上手くすれば目的自体を遂行出来て自分を褒められる上、課題を変えずに当分続けられて、逃げ出すにもちょうど良い義務です。

また、今じゃない別のことをやろうとするときには、それにすぐに飛びついてはいけません。
「今じゃない、今そんなことをしている場合じゃない、自分には他にやることがあるんだ」と何度かは自分に言い聞かせましょう。禁じれば禁じるほどやりたくなるその心理を利用するのです。
作業がはかどること間違いなし。

あ、いま追加で別の作戦を考えつきました。
このやるべき義務を果たしたら、「やる必要のないことをやっても良い」と言うご褒美にするんです。
私はこの記事を完成させたら、窓拭きをしても良い。
これだ!

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