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永遠に続く(つもりの)物語と主人公補正

皆さん、ヒューマンバグ大学って知ってますか?

あの雑学系メインに動画を投稿してた漫画系youtubeチャンネルです!近年は再生数の都合かキャラクター路線に走り、そしてその中でも更に受けるバトル漫画路線に特化し始めているんです!

そしてyoutubeチャンネルで人気なバトル系のシリーズしか投稿しない、そうなるとやっぱりそのバトル系のシリーズを無限に投稿し続けることになってしまうのは赤ちゃんでもわかるでしょう。そうなるとやっぱり展開には制約が生じてしまうわけで…

ということでこの記事ではヒューマンバグ大学のファンコミュニティを連日騒がす「補正」について語っていきます!

まず補正って?

恐らく主人公補正のことでしょう。味方側のキャラはとんでもない傷を負っても元通りになる、とか。味方側のキャラばっか戦力差を覆す、とか。あと味方側が優勢すぎる、とか。

個人的には相当上位に入る回
上記2つの条件を全て満たしているが面白い 
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味方キャラを大事にしすぎ?

生き残らせることで生き残るって話

まずは前者について。これに関してはもうメディアの性質上仕方がないと思うんですよね。

youtubeという媒体でそのような動画を投稿し続け、再生数を稼ぐとなるとやはり人気のあるキャラクターを擦り倒すのが最も効率的な方法ですから。
話数に限りがあるなら完結から逆算しての退場などの展開もできますが、シリーズ自体の完結がいつになるかわからない以上はその人気キャラを手放そうにも手放せないのではないか?って感じがあります。

ヒューマンバグ大学でも有数の人気キャラ「小林幸真」の初登場回
惜しまれすぎて復活したからこそ今がある

設定的にも下手には減らせない気が…

ヒューマンバグ大学の中でも特にそのような「補正」が影響しているとされているのが「天羽組」です。

恐らくトップクラスの人気、そして作中上位の実力を誇るであろう「アーミーナイフの小林」こと「小林幸真」、そして同等として扱われるような描写が多くこちらも人気な「日本刀の和中」こと「和中蒼一郎」、そして作中最強格のキャラクターと比較するとどうしても劣るものの強者にも臆さない姿勢などに根強い人気のある主人公の「小峠華太」など、さまざまな人気キャラを抱えていて、人気という面ではトップクラスの組織です。

そこまで聞くと人気だけで優遇されている、と思う人がいるのかもしれませんが、この組織にはもう一つキャラクターを下手に減らせなさそうな理由があります。

それはこの組織が小規模であると明言されている、というものです。

度々小規模ということには触れられている

このチャンネルの極道系統のシリーズにおいて強い新キャラが登場する際によく使われる理由は「刑務所で服役していた」「出張していた」「元トップと対立して左遷されていた」というものがありますが、何度も繰り返してしまえばワンパターンすぎるとの批判は避けられないでしょう。さらに天羽組の場合は設定との齟齬も生じかねません。そう考えるとやはり味方キャラをたくさん殺す事は避ける方が無難、となります。

新しい舎弟が入門してくる、といった展開はあるが強キャラの穴は埋められない(飯豊という金髪も強キャラとして描写されている訳ではない)

基本的にこの類の話で槍玉に挙げられるのは味方サイドの強キャラです。

ですがその強キャラの戦闘がメインコンテンツとなっている状況、さらにその強キャラの数を安易に増やしにくいような設定となるとやはり敗北しても重傷での離脱→後遺症も残らず復活、といったような展開が多くなってしまいますし、離脱により動かせるキャラクターが少なくならないように敗北自体が減るのは仕方がないことのようにも思えます。

戦力差を覆すのは当たり前では?

最初に挙げた補正の例のうちの一つに戦力差を覆す、といったものもあります。正直言ってそれに関しては言いがかりとしか思えません。

物語において重要視されるものに「カタルシス」というものがあります。
抑圧されてきたものを解放する、といったような意味合いで使われる事が多いですよね。

その「カタルシス」をバトル系のストーリーにおいて演出する上で重要なのはやはり敵キャラの強大さによる「抑圧」でしょう。
そしてそれを演出する上で重要なのは敵キャラの活躍です。

そして味方サイドの強キャラを殺害させる、だったり味方キャラを圧倒させる、というのは当然その活躍の描写として最も適しているものです。

そしてそのようなキャラクターに対しての接戦か劣勢の勝負、それを踏まえての覚醒シーン、そして勝利が「抑圧」に対する「解放」として最も適しているものでしょう。

そのような要素が重なった結果として格上への戦力差を覆した勝利が生まれるのです。

神回。予備知識が少し必要になるかもしれないけどその分展開は熱い

結局主人公サイドが戦力差をひっくり返しすぎる、と言っていてもそういう回をつまらないと言っている人はなかなか見受けられません。
そのような点からこれに関しても仕方のない事だろう、と思います。

さいごに

この記事はお楽しみいただけたでしょうか。
今回はヒューマンバグ大学における「補正」についての記事でした。
ヒューマンバグ大学は相当に面白いので皆さん是非一度見てみてください。おすすめは京極組シリーズ、そしてその中でも特におすすめなのが京羅戦争編です。(持て余していた匂いがする味方キャラがたくさん死ぬのでそれに比例してか他の戦争シリーズよりも熱い展開が多いように感じます)

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