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美味しいナゲットを売ろう


たとえばあなたや私がマ○ドナルド社の人間で、チキンナゲットの企画を立てているとしよう。せっかく美味しいナゲットなのだからたくさん売りたいのだが、何に注意すればよいだろう

『今だけ390円』値下げキャンペーンに寄ってくる客もあるだろう。客を固定化する工夫がなければ、「買いたい」と思わせなければ、「今だけ」である

チキンナゲットの担当なのだから当然チキンナゲットには詳しい(はずである)
『ナゲットは美味しいです』『ソースは何味と何味と何味と…』これくらいは中学生でも書ける。他社の商品との差別化を図ろう

マ○ドナルドで売るからには他のハンバーガーやドリンクとの食べあわせ・飲みあわせも考えて企画・営業しなくてはならない。それなら当然、ハンバーガーやドリンクの味や量、栄養バランスも知っていなければならない。『ただそこにあるから』はいセットでどうぞ、というわけにはいくまい。サイドメニューのポテトと、(「ポテト」にとってメリットもないのに)抱き合わせようものならポテト担当部門は「何勝手にやってくれとるんじゃ」である

「ハ○ピーセットもどうぞ」アニメ作品などとのコラボ商品は食品の販促によく用いられる手法だが、そのコラボ相手をよく知り、客層を意識しよう。コラボ相手との双方のイメージ悪化には気をつけて

仕事をしていればいつかは上司や同僚、他部署から指摘を受けることもあるだろう。「そんな売り方では売れないどころか客からの印象最悪だよ」『出すのは口だけかよ』『自分の部署より売れるのは嫌だから文句言っているんだろう』それでは社内からも嫌われてしまうね

また、消費者から直接クレームが入ったり、クチコミやSNS等で悪評が立ったりもするだろう。「美味しくないものを無理矢理抱き合わせで売るな」「その商品の表示はよくない」『自分の企画に否定的な意見は全て敵、耳を貸す必要はない。自分の企画は売れる、貫こう。なあ、そうだよな』過去の栄光にしがみつくしかない無能なプロジェクトリーダーがイエスマンで脇を固めて失敗への一本道を突っ走り悲劇のヒーローを演じるのはもう見たくない


美味しいナゲットマーケティングを

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