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酒と競馬に現を抜かす独身中年女性のZINE

職場の若手から「ZINE」という文学トレンドを聞いた。
自分の日記を同人誌にして売るらしい。
とある文章を会社のポータルに投稿したら、その若手から「ZINEにしたらよさそうな文章ですね」と言われたので、noteの方針ももうちょい見直して、そのうちZINEに収録して売るのもありかななどと思った。
現状、コンテンツとして売るには取るに足らない趣味嗜好しかないのだが、もうちょい何か特色があれば読み物としては映えるとは思う。より濃いZINEになるよう、無理しない範囲で足せるエッセンスを足していきたい。

そういうわけでヴィクトリアマイル当日と日本ダービー前日の東京競馬場に行ってきたので、そのうちZINEにできるように備忘録として残しておきたいと思う。

ヴィクトリアマイル

指定席が当たったので現地観戦。かつて学校事務職員時代にお世話になった先輩と一緒に見に行った。
先輩はまだ学校事務をやっていて、同じ学校で勤務しているという競馬カスの教員から「学校教育と競馬の関係性について」というペラ1のレポートを渡されたという話をしていた。競走馬と生徒を重ねて教育論を語る教員、ちゃんと生徒そのものに向き合ってほしい。

さて、ヴィクトリアマイル⇒オークスと牝馬のG1が続くこともあり、東京競馬場は華やかな薔薇に彩られていた。

普通にマダムたちが多かった。

そしてなかやまきんに君さんの姿も。
指定席から眺めるだけにとどまったが、きんに君さんの一挙手一投足がウケにウケていた気がした。

ヴィクトリアマイルの前にあったウオッカCで運試し。穴太郎こと野中悠太郎騎手が騎乗する8番人気アイファーエポックの成績推移が気になり、複勝だけ購入。結果、最後の200mくらいでびよーんと伸びてきて見事1着を勝ち取っていた。単勝買っとけばよかったよ穴太郎…。

このカンがあればつぎのヴィクトリアマイルも勝利を収めるに違いない。そう思って私は、マスクトディーヴァ・フィアスプライドを軸にした三連複で勝負をした。
先輩は枠連で勝負。なんだか買い方を間違ってしまったようで、3枠ー4枠にしようとしたところ、3枠ー5枠の馬券を購入してしまったそうだ。
5枠の馬は単勝オッズ208倍のテンハッピーローズと82.7倍のサウンドビバーチェ。「買い間違いにしちゃ絶望的じゃないですかーw」と私はからかった(フラグ)。

そしてヴィクトリアマイルの時間がやってきた。
ヴィクトリアマイルの時、誘導馬にまたがるスタッフさんがドレス姿で現れる。なかなか優雅でイキな演出だ。直接見れてよかった。

そして各馬ゲートに収まって、ゲートが開き、ヴィクトリアマイルがスタートした。
ナミュールがスタートで出遅れて会場から一斉に「あぁッ」という声が。さすがに海外から帰ってきてすぐのレースはつらかったか。
フィアスプライドは良いポジションを確保しながらレースを進めるが、一方マスクトディーヴァは囲まれ気味で進路が取りづらいまま最終コーナーへ。逃げるコンクシェルやウンブライルの動向はどうか、ナミュールも加速していくが先頭馬群に届くか、だれもが有力馬に注目する中で突如大外から飛んできたのは、先輩が買い間違った5枠9番テンハッピーローズだ!

勢いが止まらないテンハッピーローズ!
ようやく馬群を抜けて飛び出したマスクトディーヴァや、フィアスプライドはテンハッピーローズをとらえきれない!
そしてそのまま差し切って1着でゴールしてしまったテンハッピーローズのおかげで、3連単が90万円とすさまじいことに。
先輩は買い間違いのおかげでテンハッピーローズを押さえることになったが、残念ながらフィアスプライドの枠を買ってなかったのでどのみち馬券は外れていた(枠連でも1万円でなかなかのオッズだった)。
脳汁が出る外れ方をしたおかげで、帰宅時はもうクタクタな様子だった。

なお、テンハッピーローズに騎乗していた津村騎手や馬主の天白氏は初めてのG1制覇となった。そして、この日はだいぶ荒れたレースになり、WIN5は4億越え。スクリーンに表示されたときには会場もどよめいていた。当選者は1名。おめでとう。未来から来たんか?

ヒーローインタビューで、プレゼンターのなかやまきんに君と「ハッ✨」する津村騎手、輝いていた。ご家族はお子さんのサッカーの試合に行ってしまったというのもなかなか愛嬌があった。

日本ダービー前日

会場は日本ダービー一色。

わざわざ日本ダービー前日に東京競馬場に来た理由はただ一つ。
この日私の推し・小牧加矢太が東京競馬場で騎乗するからだ。
騎乗する馬はイクスプロージョン。1番人気に押されることもありながらも、なかなか勝ちきれずに未勝利でさまよっていた。今度こそ勝ってほしいというレースであった。
とまあそういう楽しみもありつつ、日本ダービーに彩られた競馬場内を散策。ついでにかすうどんでホルモン焼きと牛すじ煮込みを購入した。超美味しかった。

歴代のダービー馬のタペストリーが飾られている。
競馬ファンに深い衝撃をもたらしたディープインパクト。

で、障害未勝利戦の時間がやってきた。
ナマでレースを見るときはいつも緊張する。せめて落馬だけはしないでくれ~と祈りながら、障害を着実に飛び越える姿にささやかに拍手を送る。
で、最終コーナーあたりまで来て、イクスプロージョンがかなりのセーフティリードを保ちながら1着をキープして最終直線にやってきた。

4番は最終直線で力尽きスピードダウン。
イクスプロージョンが楽々追い抜き、先頭に躍り出る。

これはイクスプロージョンの圧勝だろ、という安心感が会場に訪れたとき、後方からすごい勢いで猛追してくるビートザレコード!

おや…?
加矢太!後ろ後ろー!!!

会場から「加矢太!うしろー!緩めるなー!」という悲鳴があがりながら、ギリギリクビ差でイクスプロージョンの勝利。か、勝ってよかった……。

推しがターフビジョンにドドンと映し出される気持ちよさったら。
ウィナーズサークルの位置が分からず、
たどり着いたころには加矢太の後ろ姿しか撮影できなかった。悲しい…。

ただ、「加矢太おまえ、最後手綱緩めたろ?」というのがパトロールビデオで曝され、審議に。結果、加矢太は油断騎乗という判定で6・8,6・9と騎乗停止になってしまった。マジかよ加矢太。。。
ちなみにその次の日は追いすぎるほど追って、また1着を勝ち取ったらしい。連勝できるなんて手放しですばらしいことなんだけど、「今度はちゃんと追っててよかった✨」とか言われててちょっと悲しかった。まあ、そういう経験もしっかり糧にしてほしいと思う……。

で、この日は別にこれ以上に目当てにしていた馬も騎手もいなかったので、適当に賭けてたら適当に負けてしまった。まあ、そういう日もあるわな。

その後に国分寺のミックスバーでボトルキープした焼酎で泥酔し、ヘッドホンを店内に忘れ、道中で悪酔いして自宅で吐き散らしながら就寝した。愉快な日であった。

翌日の日本ダービーは負けた。
レガレイラ軸にしていたので、箸にも棒にも掛からぬ結果に。
ダノンデサイルかあ~マークはしていたんだけど直前でケガの影響をネガティブに捉えて切っちゃってたな。
のりさんの勝負勘も本当にすごい。コメントも感動しちゃったし、息子二人の反応もほほえましくて、レースの映像何度も見てしまった。安田翔伍調教師のコメントも素敵だし、馬券は負けたけど良いレースが見れて本当によかった。おめでとうございました。

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