アロマ大学 ヘルスケア学科 <薬剤師の視点から > (レポ)

#アロマ大学 #岩永徹也

2018年8月25日(土) 13:00〜14:00
 第4回 アロマ大学 in 東京  ヘルスケア学科
 @永田町グリッド 6F 

雲ひとつなく晴れた 夏の終わりのじとっと暑い土曜日。
永田町の各線の駅から歩いて5分くらいのお洒落なビル。
1階にお洒落すぎるドーナツ屋さん。
貸しスペースになっているようで 各階オフィスや英語教室が入っているようで、多彩に使われている模様。
この日は地下と6階を使ってアロマの講義がいくつか行われて、1時間ずつの講義ごとに入れ替えでお洒落なお姉さんたちの出入りされている様子が見られる。
1階の奥のスペースてオーガニックなランチの提供もされていて大人気。
   
この日、募集された受講生は1講座100名。
岩永さんの講義は13時〜/15時〜の2回(各回1時間)
私が参加できたのは13時の回。
6人がけのテーブルを囲んで座り、1人1人の席には、3本のボトルと油紙。
テーブルの中央には6種類の香りの小瓶と精製水のボトル1本。
6種類の香りを染み込ませた、細い付箋を入れている紙コップ。
持ち帰り用のボトルに貼るためのデザインテープやラベルシール、ティッシュ 等
予想していたより色々 細々したものが並ぶ…。

13時ちょうどに司会のかたが開始の挨拶
簡潔に「アロマ大学」についての軽い説明
(「アロマ大学」はAEAJ日本アロマ環境協会さん提供の学びの場
11月にアロマテラピー検定か実施されることなどが 講義の始まる前後に繰り返しアナウンスされていたり)
※このレポが11月の検定のお申し込み前に間に合わなかったので 
 検定ご希望のかたは、次回にお申し込みを…※

司会の方の挨拶のあと、岩永さんの紹介と呼び込み。
みんなで拍手でお出迎え。
このまま 司会のかたが進行されるのかと思いきや、登場された岩永さんに まるっと進行も渡されていて
あれあれあれ??と思ってる間に講義が進して行く…。
この日の岩永さんは、お話があとからあとから尽きず、雄弁にそしてなめらかに進んでいく…。

司会の方からバトンタッチされて、自己紹介として、薬剤師であることと、勉強好きで、アロマに興味を持たれて、アロマテラピー検定1級を取られたことを、さらつと説明。
最初の話題が、岩永さんが薬学の学生時代の研究内容について。
・岩永さんが学生時代に研究されてたものは主に二つ
◇1  多発性骨髄腫
◇2  ネズミの脳波測定
 (うつ病のネズミをつくリ出して 脳波の測定)
 ネズミを鬱にするには水を張ったバケツに入れて、足がつかない状態にして 足場を作ってほっとさせるけど 後に足場をなくして疲れさせる
 →逃げ場がなくなって、がんばっても報われないネズミさんは鬱になるので どうやって元気にするかの薬の開発に役立ってもらう
 このときにネズミの脳に直接電極をさして脳波を測定。
ネズミの実験を通して「脳」に興味を持たれたそうで、今回の講義は「脳」がキーワード
後半に「脳をコントロールする」とか「健康コントロール」等のテーマが登場。

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◇多発性骨髄腫◇

多発性骨髄腫 ( multiple myeloma )
 多発性骨髄腫は血液の3大ガンの一つ(白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫)
 骨髄にできるがん(骨髄腫)のうち、病変が特定部位にだけ現れるのではなくて、同時にさまざまな箇所に現れるタイプのがんのこと。
 骨髄腫とは免疫グロブリンをつくる形質細胞が、がん化して異常なタンパク(Mタンパク)を産生する病気。免疫機能をつかさどる細胞ががんに冒される病気で、とくに高齢者に多い傾向。
 また、検診などで高タンパク血症やタンパク尿がきっかけで発見されることが多いのも特徴。

岩永さん研究されていたのは、診断マーカー(ガンを早期発見できるようにするもの)
骨盤から骨髄採取され、病気の方のものと、健康な方のものとの比較をして研究
免疫グロブリンの糖鎖(とうさ)に特徴が現れるため、その差異を探す とのこと
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ネズミの研究を通して
「脳」と「記憶」への興味を深められている、とのことで
「今日は自分にしかできないジャンルで」と言うことで、科学の話が中心となる宣言。
 この日、スライドや映像資料を使わず、口頭のみの授業だったため、岩永さんは何度も「(話が)わかりますか?」と、受講生さんたちに問いかけられて、理解されているか気遣われている様子。
 この前日に参加された、クイズ番組の収録で、音声のみの出題で、問題の概要を把握することが難しかったことを話され、
「アシカとカジカ、哺乳類はどちら?」の出題に間違えてしまったとのこと。
 「音声だけだと分かりづらいから(わからなかったら)訊いてください」とのこと。
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 ※ この前日のクイズ番組が、 9月26日(水)放送の
「ザ・タイムショック」(テレビ朝日系)と後に判明。
 クイズ番組って1ヶ月以上前に録るんですなあ 大変ですなぁ
 と 放映後にしみじみ…。
※ カジカ ※
  顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目
  スズキ系スズキ目カジカ亜目カジカ科カジカ属
 ・漢字 …鰍、杜父魚、河鹿
 ・由来…古くは鳴くと思われていて、
     声が渓流に住む河鹿(カジカガエル)に似ているとされたため。
 ・地方名…金沢ではハゼ科のウキゴリなどとともにゴリ。
      福井県大野市川合でビシ、ゴリ。
      ウキゴリと区別してマゴリとも。(他 多数)
(「市場 魚介類図鑑」HPより一部抜粋)
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会場の受講生さんを数人さして 一人1問ずつ質問
・「りんごがなぜ赤く見える?」→その色に見えるのは 可視光線を、りんごならりんご自体ががその色を反射しているから 色の吸収率はそれぞれ違うから 反射する色も違ってくる

・ 「空が青いのは?」→大気が青の光だけ散乱させてあとは放してしまうから
・「宇宙が暗いのは?」反射するものがないから と 宇宙の膨張が早くて反射する光が届かない
…これらは人類みんな感じるのが同じ=共感覚
匂いも共感覚

今日 用意されてる匂い6種類
みんなで順番にサンプルを回しながら 今日の6種類の匂いを調香。
・ペパーミント
・グレープフルーツ
・オレンジスイート
・フランキンセンス
・ユーカリ
・ラベンダー

岩永さんからは「どの匂いが好きですか?」と問いかけも。
オレンジスイート一番人気。
岩永さんのお気に入りは フランキンセンス。…ところが あまり人気ない様子で「フランキンセンス人気ないなあ」ひとこと ぽそっと。

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◇フランキンセンス◇

和名は「乳香」、学名は「ボスウェリア サクラ」◇
※乳香※
かんらん科に属する大木。樹脂も「乳香」と言い、古くから薫香料とされている。
砂漠などの非常に熱く乾燥した広い土地に生息し、水が少ないほどに質が高くなると言われる。

フランキンセンスの産地は、アラビア半島、東アフリカ、インドなど。
オマーン南端に位置するドファール地方は、フランキンセンスの最大の自生地。
ローマ帝国への通商路が確立した紀元前1世紀から2世紀に最大の栄華を誇った。
名産地として知られるこの土地には、古代乳香交易路とも言える「フランキンセンスの国土(乳香の道)」という世界遺産が残されいる。 
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ここで話がプルーストの「失われた時を求めて」の話へ
 →プルースト効果
匂いで記憶を呼び覚ます話
→岩永さんは勉強するときに匂いを活用
→勉強するジャンル毎に匂いで分別
→匂いの名前も覚えていく
→アロマの勉強のとき、似てる匂いを覚えるのが難しい
→匂いと想い出を結びつけて覚えよう とのこと
柑橘系だけでも 
・レモン
・レモングラス
・オレンジスイート
・ベルガモット
など似てるものが多いため
◇レモングラス=かむかむレモン(の香り)◇
と結びつけて覚えて「僕にとって(レモングラスが)特別なものになった」 とのこと。
 

ここから話が「なぜ匂いがあるのか」というテーマへ
たとえは「花の匂い」は
➀虫を誘惑
②来て欲しくないものを遠ざける
③抗菌作用

3つめの抗菌作用→
アロマのプロの方で マスクにつ抗菌作用の香りをつける人がいる と言うことで
岩永さんも「今度マスクにつけてみようかな」とのこと

ここで『クオリア』という言葉が登場

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◇クオリア◇
英: qualia 独:Qualia 仏:qualia

クオリアとは、ラテン語 qualiaで、単数形は a quale であり、
我々が意識的に主観的に感じたり経験したりする「質」のことを指す。
日本語では感覚質とも呼ばれる。
一般に、夕焼けの赤い感じ、虫歯の痛み、などの比喩を使って説明されることが多い。
(脳科学辞典より 一部抜粋)
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岩永さん曰く「ものに名前をつけてしまったから みんなが本当に同じものを見ているかあやしくなった」とのこと
「青と言ったらみんな頭のなかに同じ青を思い浮かべているのかはわからない、自分が見ているものと他のひとが見てるものが同じものかは 本当はわからない」

匂いも人それぞれ感じ方も違うし一言で説明できない
また ブレンドもできる
(ブレンドした匂いに)名前をつけることもできるし、何が入っているかを分析したり 効果を確かめたりすることもできる

(さっきは花の香りの話だったけれど)
「人間がアロマテラピー(香り) を使うのはどんなとき?」
というテーマへ

人間がアロマを使うときは?
・リラックス
・寝る前
・安心
・睡眠
→睡眠をどうやって取ると脳に効果的??
◇レム睡眠 (Rapid eye movement sleep, REM sleep)
 眠りはじめ 大脳が起きている状態
(人間が寝ているときは)深い睡眠と浅い睡眠の繰り返し→だんだん浅くなってくる
一番最初に深く寝たときが 一番しっかり寝られる

睡眠→10時間くらい寝ると深い睡眠・浅い睡眠が4回くらい繰り返し
(1回が2時間半くらいのサイクル)
一番深く寝られるのは1回目
そのあと浅くなる
→岩永さん曰く
「1回に寝る時間を半分にして2回寝ると 2回しっかり寝られる」
 10時間 だらだら寝るより
 5時間+5時間で寝たほうが 起きたあとすっきりできる」
 夜、11時とか12時に寝て、朝早く起きて 
 昼寝をするほうが深く眠れるし睡眠の質がいい 脳の活性化が違う
 1週間前が3週間くらい前の気持ち
1日が何日分にも使える感じでお得」
とのこと

ここで話が動物の睡眠のことに移り、
ツバメやイルカの寝かた
「彼らは寝ちゃうと食べられちゃうんで」
→片方ずつの脳を寝かせる
→動き続けながら睡眠をとる
自分に合わせて脳を進化
キリンは1回の睡眠が5分くらい
→何回も睡眠をとる→合計1日1時間くらい寝る
→(人間も)眠りをコントロールできる方がいい

寝る前にスマホいじったりする人は 脳の興奮が続いて寝付けなかったりするため
「(人それぞれの)生活環境に合わせた方法で寝つきを考えた方がいい」
・寝つきにオレンジスイートの香りが良い と言われるため
  岩永さんも試してみたら「すごく寝起きが良かった」とのこと

話が「健康」について、というテーマに移って
・WHO(世界保健機関)の「健康」の定義
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WHO憲章では、その前文の中で「健康」について、次のように定義されている。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることを言う。
(日本WHO協会訳)
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岩永さん曰く
「自分が寝たいときに寝られないのはストレス。
 自分の身体のことだけでもコントロールしたい」
 自分で(睡眠を)コントロールできてる状態が 健康」

そうやって睡眠をコントロールするのに
薬は人間の作り出した化合物
睡眠薬で睡眠障害も生まれる
(無理に)脳に働きかけるので誤差も生まれる

それより
「自然界に素晴らしいものがあるなら、それを活用して
 自分の中からコントロールできる方がいい」
 (健康を)匂いでコントロールできるならやってみた方がいい」
とのこと。

ここで、今日用意されてる香りとブレンドの説明

◇エナジーブレンド◇
・ペパーミント
・グレープフルーツ

◇リラックスブレンド◇
・オレンジスイート
・フランキンセンス

◇バリアアップブレンド◇
・ユーカリ
・ラベンダー

ここで話が「健康」をコントロールする
とい話に移り、
「健康」をコントロールできるには→
・元気になりたいときに元気になれる
・リラックスしたいときにリラックスできる
・免疫力がアップ
→これが達成できれば、健康をコントロールできる(?)

そして、話が「プラセボ効果」へ
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◇偽薬効果(ぎやくこうか)、プラシーボ効果(placebo effect)
 乳糖やでんぷんなど、くすりとしての効き目のないもので錠剤やカプセル剤をつくり、頭痛の患者に本物のくすりとして服用してもらう実験をすると、半数くらいの人が治ってしまうことがある。くすり(に似たもの)を飲んだという安心感が、体にひそむ自然治癒力を引き出しているかも知れない。
 これを「プラセボ効果」と言う。
 プラセボは、一般に偽薬(ぎやく)と訳されている。
 くすりに似せた気安めのものと言える。
 プラセボ効果は人によって差が大きく、効果が出るとは限らないため、積極的な治療効果が期待できない。
 それに対してくすりは、できるだけ多くの患者に安定して高い効果を発揮するようにつくられている。
 (タケダ製薬HPより 一部抜粋)
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薬ではないものを渡しても効果が出る
→薬を飲まなくても効果が出る
脳が解釈する
→「脳」をコントロールする

薬ではないもの
植物・食べ物・
香りを使って
身体をコントロールできるなら
面白い分野
とのこと

このあと
各々スプレー制作

もともと 1mlの無水エタノールの入ったボトルに
1本に2種類の香りを4滴ずつ入れて
精製水を満たして振って混ぜて、ラベルを貼って
3種類作って出来上がり

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◇無水エタノール◇

「エタノール」とは、国際化学命名法による呼び名で、
 一般にはエチルアルコール
 エタノールは、アルコール濃度の高い順に
 無水エタノール(99.5vol%…※1)、
 エタノール(95.1~96.9vol%)、
 消毒用エタノール(76.9~81.4vol%)
の三種類に分類されている。
 濃度が違うと性質が変わるので、用途や必要に応じて使い分ける
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ボトル製作中に。岩永さんが各テーブルの間を回ってみんなの様子を見ながら、ちょこちょこ会話。
「ラベンダーはバスクリンの香り」
「ペパーミントは31の(アイスクリームの)チョコミントの香り」
「てっちゃんまんのおすすめはフランキンセンス だからリラックスブレンド」とのこと
「ユーカリは、葉っぱに毒があるから、コアラのお母さんがユーカリの葉っぱを食べて、コアラの子どもは、お母さんコアラのふんを食べる」
…などなど。
・制作中に出た質問
Q,匂いを嗅ぎすぎてわからなくなったら?
…岩永さんも即答できなかったのでスタッフの方に尋ねられ
→・自分の匂いを嗅ぐ
・コーヒー豆の匂いを嗅ぐ

最近ドラマの撮影で小さな扇風機を貸してもらうそうで
その小さな扇風機の裏側に 磁石で付く場所があって
「アロマのキットを取りつける部分だって」
アロマのキットを取りつけると アロマの風を受けられるそう
「道具の進化」 とのこと

ボトル制作後、すこし時間が余ったようで、散発的なお話をぽろぽろ。
「薬は「1錠」と、書かれていても
 大人1人 60kgの人を基準に書かれているので
 36kgくらいの人も 60kgの人も 140kgくらいの人もみんな同じ量で良いわけないので
 薬は最大公約数の人の話しか書いてないので
 自分で調節して下さい」
とのこと

「海外の方と日本の方で 薬を飲んで、分解する能力も違うので
 (欧米で使われてて日本で認可されていないものは)
 日本でちゃんと検証されていないので、正しく機能するかわらからないことがある」
とのこと

「にんじん((生の野菜)にはいろんな要素が詰まっていて、人間には未知の要素も入ってるが
  サプリメントは(1つの)機能を取り出して売られているだけだから
 サプリメントを取っていれば 同じものをとれているとは思えない
 サプリメントじゃとれない希少なものが一杯詰まっている」

アロマの精油を指して
「精油は(その植物の)全体から取れるのではなく、抽出部位があり、
 ちょっとしか取れなくて 抽出するまで手間もかかり、
 大変に希少なもので先人の知恵が詰まってる
 これを活かさない手はない」

アロマのお勉強は、薬剤師の勉強と似ていてやり甲斐もあったそうで
「(いろんな資格の中で)1級を取れたのは初めてで 特別なものになりました」
とのこと

このあと質疑応答
……………
Q,この日のレシピでは精油を4滴となっていますが 岩永さんなら何滴入れたい?
A,香りが強いのは苦手なので2滴

検定試験の前は 17種類覚えるために お友達とレストランで練習されてたそうで
レストラン中に香りが広がり、原因が自分たちと気づいて驚かれ、
お店の人にも注意された とのこと
…………………
Q,アロマの香りはトータルで何種類ありますか?
A,「いっぱいあります
 (スタッフの方に尋ねて)何千?何千個に全部名前があるんですか?
(その全部に)誰が名前つけたんだろね?」
…………………

Q,「アロマは薬剤師に役立ちますか?」
A,「役立っと思います
  患者さんから質問されて 『この薬がいいですよ』と言うより
   アロマが好きそうな人なら『(アロマを)これを試して下さい』
  と言えるかなと
  皮膚病の人でハッカの香りを嗅いで改善する人もいるから
  薬に頼らないで治ることもあるから良い」
そして
 「こういう(口コミみたいな)情報を (薬を)作ってる側より
  使ってる側の人の方が詳しくて
 (患者さんの)おばちゃんたちに教えてもらうことも多い」とのこと
 「病気に向き合ってどんな方法をとるのか考えるときに アロマは良いステップになる」

…………………

Q,アロマは若い年代だけでなく 高齢者や赤ちゃんにも効果はありますか?
A,薬と同じで みんな同じ刺激で良いわけではなく
 高齢者は感受性の受容体の能力が落ちてつかまえられない
 赤ちゃんは(感受性が)なんでも捕まえようとして少しの刺激でもたくさん吸収して
 影響が大きくなる
 容量を考えることが必要
 (赤ちゃんには)薬を薄めて使うことが大事
(赤ちゃんの)体重に合わせて(薬を)使うことが必要で
 アロマも同じ
…………………

このまま締めの挨拶。
「アロマに興味を持って面白そうだなと思ってもらえて
 また一緒に(勉強)できたらなと思っています」

とのこと

ちょうど1時間
まさに時間ぴったりの進行

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<個人的雑感>
会場の都合もあってか、もともとそういう講座の設定なのかスライドや映像資料は一切使用されず、口頭での講義のみ(今時ちょっとめずらしい気もしつつ…)
受講生には、受付時にレジュメというより アロマのレシピのプリント1枚だけ渡されて、講義内で作ったボトル3本がおみやげ。
スプレー制作の方がメインの、演習ぽい予定だったのかな?と

この日の岩永さんは、今まで舞台挨拶やイベントで拝見していた、後ろにそっと控えて「てへへ」笑いをされてる感じと180度違い、雄弁で話題が切れ目なく、楽しそうに授業を進められていたのが印象的。(内心 司会のかたが入ると思っていたので、心底びっくり)
大学の先生とかゲストスピーカーで、専門分野に関して雄弁になる方は多いけれど、岩永さんは、ご自身が話されながら楽しそうにされていたのが印象深く、「水を得た魚」ってこういうことかな と。本来、こんな風に、好きなことについて、とめどなく話をされるのがお好きな方なんだろな と。
そして、受講者さんたちの反応に敏感に対応されて、何より「伝わる」ことに留意されていた感じ。…お仕事柄、患者さんに説明されることも多いためか、受け手が「理解する」ことを大事にされてるかなあ と。
何よりご自身が学ばれることを楽しまれているし、それを他の人に伝えられることを大事にされてるし、だからわかりやすく、惹き込まれるし、あっという間の1時間になっていた気が…。
そして内容の多様さ、質問等についても回転の速さ、対応力の速さが伝わってきて、これだけの頭脳のかたが、研究職を離れられてるのは。もしかして ものすごく社会的損失なのでは?と…クイズもバラエティもアロマもモデルさんもお芝居も面白いし大事だけど 何か勿体ないことになってるんでは??と、余計なことを思いつつ …。
先生として最適な方だと思われ、何かの機会に、また先生をされるのが良いんじゃないかな と思う次第。
講義だけでなく、テレビの教育番組とか、健康番組のMCとかアンカーとか記者、もしくは科学雑誌のわかりやすい解説記事のライターとか、一般向けの雑誌で科学の解説記事のライターとか…可能性はいくらでも広がりそう、と 勝手に妄想がもくもくもく…。

改めまして 岩永さんも スタッフのみなさまも 参加されたみなさまもお疲れ様でした。
楽しい楽しい1時間をありがとうございます。

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