見出し画像

【クリア後感想】ゼノブレイド3【ネタバレなし】

総括

「ゼノブレイド3」クリアした!
傑作でした。
1と2の戦闘システムを継承しながらも、わかりやすくそして爽快感が体感できる作りになってる。
そして、物語も独自のストーリーを描いてるから前作をプレイしていない新規も楽しめるよ!
でも1作目、2作目を知っている人はより多くの情報量とともに楽しむことが出来るよ。
あとロボットモノのゲームが売れないという通説があるけれど、物語を進めるのは人物にして、環境や舞台をロボットにすることでプレイヤーと制作サイドの性癖を全部詰め込んだのはちょっと天才すぎたかもしれない。
「ゼノブレイド」という物語の完結編というべき作品でした。
再度になりますが、傑作でした。

感想

今作は「ゼノブレイド」シリーズの4作目。(1→クロス→2→3イマココ)
このシリーズはモノリスソフトが任天堂の子会社化になってから製品化された作品。
当時の「社長が訊く『ゼノブレイド』」を読んだ記憶が今でも思い出すわ。
任天堂傘下になったことで開発環境や品質管理がガラッとかわったって色々なところで聞くよね。

簡単なあらすじ

本作は、2つの勢力が争い続けている世界。
ゼノブレイド1を想起させる勢力はケヴェス軍。
ゼノブレイド2を想起させる勢力はアグヌス軍。


どちらの兵士も10年しか生きることしかできず、稀に10年生き抜くことができた兵士は"おくりびと"に送ってもらえる(FF10の異界送りみたいな感じ)
そんな世界で、戦闘中であることが起こり、主人公たちはその枠から外れることになり世界を冒険することになる。
という物語。

ストーリー

ストーリーは、戦争が中心にあるので、シリアスもありつつも、主人公たちと共に世界の現状や真実を学んでいけるので感情移入しながらプレイが出来る。
メインクエストだけプレイすることも出来るけど、サブクエストもプレイしないともったいない!
メインクエストで世界の大筋の話が繰り広げられて、サブクエストで世界に息づいている地元民にフィーチャーした物語を読めるのよ。
メインクエストだと、英雄の物語で下々の民は影が薄く他人事になる出来事が多いんだけど、サブクエストをプレイすることで自分事にドンドンなっていく。
プレイヤーが選んで世界を深掘りする導線がゲームでしかできない体験でよかったなぁ。
全体を通して、非常に青臭いメッセージ性は強い。
ただ、10年しか生きられないからこその青臭さ、若さ、勢いとその真っ直ぐさが最終的には心地よかった。
自分が大人になり、諦めることが出来るようになったからこそゲームの中では諦めない選択をして突き進むこの感じ嫌いじゃないです。
悪役にも感情移入はできないけど理解が出来るのよ。
その分、主人公たちの無知も含めた強い輝きがみれるのは青春している高校生をみているような不思議な気分になるのよね。
そしてEDでは泣きました。

世界観

今作、天才だったのは環境、舞台装置にロボットが配置されていることがマジで最高。
「ゼノブレイド」シリーズには、ロボットに乗る「XenobladeX(ゼノブレイドクロス)」という作品がWiiUでありまして・・・個人的には大傑作でぜひとも移植してほしい傑作なんですけど。
非常に厳しい売上だった作品なんです・・・。
昨今、ロボットもののゲームは売れないと通説というがまん延してるのでロボット主軸にできないのよね。
そんな中、今作はそれぞれの兵士が所属するコロニーを全部ロボットにしてるの!!!
操作はできないけれど、ムービーでバリバリうごいてくれるし、バトルで戦闘することで動きもみれて最高。
プレイヤーは人形にして間口を広げつつ、作りて側の性癖を環境で昇華させるのはマジで天才。
終盤、ムービーをずっとスクショしてました。
これ・・・ロボットかっこいい!!って扇動してゼノブレイドクロスの2作目を出す伏線にしてくれませんかね!?

システム

今作システム面は正当進化をしています。
面白かったけれどヘルプやTIPS、そしてUIに結構問題を抱えていた前作の「ゼノブレイド2」。
その反省を踏まえて、ヘルプ、TIPSの充実とUIの改善。
特に戦闘に関して、混乱が少ないように作られているのが親切だったね。
ただ、その分戦闘の全要素が開放されるまでに結構な時間かかるため、要素の少ない前半の戦闘はちょっと退屈になるかもしれない。
30時間ぐらいプレイしたら、奥深い戦闘システムが迎えてくれるので頑張ってプレイしてね。
パーティが6人になったのも非常に優しくてよかった。
「ゼノブレイド2」まで3人パーティだったので他のキャラを触る理由がなくなったり、キャラ固定化とか、様々なキャラクターを使ってもらえないという問題が生まれていたんだけど6人にしたことで、アタッカー、ヒーラー、ディフェンダーというロールを固定化することを防いで色々なバランスで自分の好きなようにカスタマイズ出来るようになっていたのはすごいよかった。
あと個人的にメッチャよかったのはインタリンク(融合)
まずデザインが最高。

ノアのインタリンク姿

ロボットのようなトゲトゲを残しつつも、ちょっと魚人的というか光沢のある生物的なデザイン。
そして限界に近づくと響き渡るアラーム・・・これウルトラマンですよね。
いやロボット的を含むのであればこれはグリッドマンですよね!?!?!?(ちがう)もしくは汎用人型決戦兵器カナ!?(ちがう)
ノアのインタリンク姿は顔が「ゼノギアス」のヴェルトールにも近いので最高にすき。
戦闘システムの中でも気軽に出せる、強めの必殺技に近い扱いでなんども画面上で見ることができるのもよかったし戦闘にテンポとメリハリが出て良かったね。

まとめ

というわけで最高に楽しいゲーム体験でした。
サブクエストおそらく8割ぐらい終わって93時間でクリアしました。
ボリュームも満足だし、ストーリーもシステムも満足でした!
強いていうなら、ムービーシーンの多さ、終盤のバトルのあっさり感がちょーっと懸念点というかガッカリ点かも知れない。
でもそれぐらいで基本的には最高だったよ。

さらに超個人的な印象なんだけど。
昔、FF10を初めてプレイしたときを何故か思い出してしまったんだよなぁ。あまりにも死が身近すぎる世界、主人公の何も知らなさと純粋さ、そして異界送りのようなことをするおくりびと。
10代とかの子が今作である「ゼノブレイド3」をプレイしたらすごい感化されるというか沁みる体験になりそうだなって思いました。
できれば1&2やってほしいな。クロスは・・・WiiUだし・・・難しい。
最悪1&2は実況動画とかでもいいよ!!!
3だし、過去作やってないというだけで見逃すのは大変惜しい作品です。
より多くの人がプレイしてくれ!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?