7月7日(火) さらば諭吉

不THE調。かと思いきや寝不足の朝特有のスッキリ感がジワジワ湧いてくる。
昨夜の続きでアニソンを聴きながら夏アニメをチェックし、睡眠を犠牲にして書いた日記を読み返して満足し、起床。

電車で東方原曲を聴きながら眠る。やっていることが中学時代と変わらない。
やがて白昼夢(会社の隠語)に到達。何かをやっていく。しかしそれは私であって私でない意識体の動きにすぎない。

昼は『鬼滅の刃』最新刊が貸し出されたため読む。白昼夢の中でも彼らは鬼と戦っていた。
何かしら香りものが欲しくて街へ出かける。店員さんから勧められたいくつかの香りではなく最後に自ら試させてもらった香りのスプレーを購入してしまう。試し吹きが手首に残る。

午後も白昼夢の中。手首で香りが混ざり続ける。夢の中の人物たちは皆マスクをしているから誰も気付きはしない。
推している○○さんの席付近を何度か通るが今日は来ていないようだ。七夕に推しと会えない。この悪天候では天の川を渡って来られなくとも無理はない。

靴ずれの痛みに耐えながらもがくように白昼夢を抜け出す。
改札を通ると定期券がもうすぐ切れそうだった。ちょうど給料日に切れるようだが給料日が来ないと定期代がない。どうするか。

現実の電車に揺られながら白昼夢であったことを記録する。私に影響を与えることは何も起こらなかった。
靴ずれの痛みに耐えながらそれでも図書館へ行き雑誌『写真空間』を三冊引き取って帰る。

夕飯はビビンバ。夜になると明らかにPMS用サプリの効果が切れて猛烈に苛立つ。
急いで皿を洗い今夜もサプリを飲み干す。

すると親から唐突に給付金が手渡された。助かった。しかし助かった気持ちになるだけでそんなに嬉しいわけでもワクワクするわけでもなかった。
贅沢に使ったり推しに寄与するという気にならない。余剰分は次なるニート時代のために貯蓄するだけ。そう思うのはサプリがまだ効いていないからか。

やっぱりそれは労働に支配されている期間の人間特有の守銭奴ムーブである気がして貧しい気持ちになってくる。お金は所有物ではなく循環させるものだ。
そしてお金の使い方は人間の総合力が試される究極の表現方法と言える。一生懸命真剣に考えて私の愛や哲学を込めた最高の使い方で世に還してあげようではないか。ささやかな諭吉でも。
そう考えてみるとワクワクしてきた。堅実かどうかよりもワクワクするかどうかが大事だ。

そういえば七夕は願い事をする日だった。私が願うことは一つ、あらゆる宇宙に存在する全ての男二人に幸あれ。

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