7月3日(金) ざまあみろ

昼は『電脳コイル』18、19話を鑑賞。やばい。手に汗握りすぎた。実際には右手に左手の爪の痕が深く残った。
やばすぎて午前中のことは忘れた。何もなかった。
いやそういえば早く起きて定時の2時間前にここへ来たのだった。そして定時の2時間前に帰れる制度のテストとして。

早く帰っても電脳コイルを観て終わりそうだ。ここが電脳コイルを観に来るためだけの空間になって久しいが、ついにアニメ側がこんな所で観ていられる閾値を超えてしまった。このハラハラドキドキは自分だけの部屋で声を漏らしながら大げさに味わわねばならぬ。
残り7話、家で一気にフィナーレを迎えよう。家でも観たという記憶を紐付けること、それが礼儀だ。来週からここでは別の作品を観ればいい。

午後、推している○○さんと入れ違い動揺する。ここでは基本床を見て歩くからこういう時挨拶が出来ない。反射神経が通っていないというのもある。
しかしどこか良い気分で午後が始まる。高校時代も同じように人を想っていたのを思い出す。氏はもういないけれど氏を見ていた時間や氏のために使った勇気がそれ以降全ての時間を照らしてくれていると今も感じる。

定時2時間前、最高速で全てを終わらせ堂々とお先に失礼す。最速の電車を調べ忘れたためとりあえず走って駅へ向かうとまだ割と時間があった。
自販機でゆずドリンクを購入しながらざまあみろ!ざまあみろ!と心で叫ぶ。私だけが帰れる世界。なんて気持ち良いのだろう。合法的早退。眠かった今朝のことなどもう覚えていないのだから代償にすらならない。

こんな時に選ばれるのはタイのポップアーティストScrubbだった。幸せが聴こえる。
今夜は何をしようか。明日は何をしようか。電脳コイルを観て、そして______。

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