7月11日(土) 初期化

浅い眠りから覚醒。昨夜枕元にスイートオレンジのアロマを漂わせて寝たのが逆効果だったような気がする。
二度寝を試みるも脳がザワザワし続け、土曜日だというのに平日の悪夢がグルグルと去来する。ウワアアアと思いスイートオレンジの小瓶を開けて直接嗅ぐと一気に脳が落ち着くのを感じた。適切に使えば香りの効能は凄い。

昨夜のカレーを食べて部屋でのんびりしていると、little broが昨夜父から譲り受けたタブレットの設定が分からないようだから見てやってくれ、と母に頼まれる。
仕方なく50年ぶりにlittle broに話しかけてみると向こうもギクシャクしながらもそれが日常であるかのように応答してくれた。こんなものかと拍子抜けする。タブレットの症状は結局解決出来なかったけれどコマンドプロンプトを使ってエンジニアっぽいムーブを試せて面白かった。

自分も昨夜父から譲り受けたパソコンの動作が非常に重かったため何とかしようと再び試みる。父の古いアカウントを消してしまえば良さそうだが管理者を消す方法が分からず、いっそパソコンごと初期化することにした。

パソコン氏が長い作業を進める間に街へ出る。クッキーの材料を買いに来た。
本当は今日作る気で朝からレシピを書き出したりしていたのだが、家族が皆家にいる明日の午後に焼き立てを提供したいという気になり予定を変更した。兄弟愛の発露なのかもしれなかった。

スーパーを出て地元の店を見て回る。ゆっくり回るのは久々だった。洋服屋でカーディガンを試着すると完全にベストマッチだったため即購入し即着て帰る。
愉快な気分になってふと思ったけれど地元にはレディースの店しかない。メンズの服が欲しい人はこうやって地元で気軽に服を買えずにいるのか?

帰宅し布マスクを洗う。パソコン氏の初期化はまだ続いていた。
昼も昨夜のカレーとチャーハンを食べる。チャーハン単体はあまり好きではないがカレーと野菜ピクルスを添えた途端素晴らしい食事になった。

製菓の予定を明日にしたことで何をすべきか分からなくなりダラダラしていたところ、日本の男同士恋愛ドラマ『Life 線上の僕ら』が最終話まで配信されていたことを思い出した。
二週間前に観た1・2話は非常に良かったものの3・4話は展開が辛そうでいっそこのまま観ないで終ろうか迷ったけれど見捨てなかった。
そして、見捨てなくて良かった。

3話は典型的な曇り作劇で正直殆ど見ていられず、初期化を終えたパソコン氏の設定をしながら横目で観るような状態だった。
親の呪いや「普通」との葛藤、ゆえのすれ違い、女の登場、そういうシーンは作品として観るのが私にとってはどうしてもしんどくてホラー映像のように直視できない。(今まで見たタイのBLドラマはそういうストレスがなくて観やすかった。)

けれどこの作品に関しては3話のストレスが4話のカタルシスに完全に反転したため見事だった。「普通」に呪われ続けてクズ男ムーブをかましていた主人公が長い時を経てようやく変わる瞬間が訪れ、もうそのシーンでボロボロに号泣した。
姉弟の絆という裏テーマもこの作品をずっと貫いておりタイムリーな感動を少し味わってしまう。実際のlittle broとは家庭内疎遠をかまし続けているのに昔から姉弟のストーリーには泣かされがちだ。『Kanon』の佐祐理さんシナリオとか・・・。

しばらく余韻で漠然と過ごしていたが、そのうちふと土曜日が空費されていくような焦りに襲われた。またすぐに平日が始まりすぐに過ぎゆく、そのスピードが日に日に速まっている気がして恐ろしくなる。
気分を入れ替えようとダルゴナコーヒーを作る。いつものレシピ、インスタントコーヒー大さじ1・砂糖大さじ1・お湯大さじ1をコップに入れミニハンドミキサーで混ぜ続ける。出来た泡を牛乳に浮かべるのがダルゴナコーヒーだけれど最近は泡の方に牛乳を注いでいる。インスタ映えするあの見た目にはならないが味は圧倒的に美味しいし無駄がない。

素晴らしいダルゴナコーヒーを飲みながらテレビの録画リストを漁る。平成ライダー劇場版一挙放送がだいぶ溜まっているためどれか観ることにした。ちょうどエグゼイドを観たい気分が高まっており選ばれたのは『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』。
エグゼイドは「ゲーム病」というウイルスと戦うドクターの話だから今観ておきたかった。

以前も一度観たけれどなんだか凄い映画だった。「命」をテーマにしたゴーストとエグゼイドの共闘を芯に置きつつ滅茶苦茶なまでに要素を盛り込んだ、しかしそれが脚本家と監督の実力でギリギリまとまっている怪作。
これでもかというほど顔の良い男がこれでもかというほどゾロゾロ出てきてこれでもかというほど生身で戦い続けこれでもかというほどやられ、変身後もこれでもかというほどフォームチェンジを駆使して戦いこれでもかというほど主題歌を流す相当EXCITEな映像だった。
先輩枠で竹内涼真が出てきた瞬間幼児のように笑顔になってしまう。少し大人になった泊進ノ介最高。坂本浩一監督の撮る竹内涼真のアクション最高。

やはりエグゼイドは面白かった。今やっている『ゼロワン』も同じプロデューサーで同じメインライターだからエグゼイド級に面白くなると期待していたのに何か違っていて、『エグゼイド』はそれぞれの力がギューッと濃縮された奇跡の結実だったのだろうなと今は思う。
ああエグゼイドを観返したい。特撮が気になっている文化人、特にアニメオタクには『仮面ライダーエグゼイド』(ただし1クール目はそこまで盛り上がらない)と『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』を絶対に薦めたい。

視聴中にポニーキャニオンからMaison book girlサイン入りベストアルバム『Fiction』が届いていたため開封しありがたむ。
それからダラダラ余韻に浸る。日記を書きたくなかった。
しかし初期化を終えたパソコン氏をテストするためにもパソコンで日記を打ってみることにした。するとスムーズに動きスラスラ書けた。楽しい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!あqwせdfrtgyふじこlpあああああああああああああああああああ

夜はコナンを観ながら鍋。アナログ時代の再放送だった。ゲストキャラが喋った瞬間明らかに古谷徹ボイスで笑ってしまう。声、安室さんじゃんwwwと言うと母にもすぐ伝わった。

食後再びパソコンで日記を書く。おもしれええええええええええええええええええええええええええスマホで打ってるのがバカみたいだ。サクサク動くパソコンかわいいねええええええええええええええええええええええええ!
正直給付金でパソコンを新調しようか迷っていたところだったから大変助かった。タイピング、ゲーミング、写真編集、動画編集、なんでもサクサク行けそうだ。久々に動画を編集したくなる。

とりあえずYoutubeでも観よう。土曜日の夜は永い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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