7月14日(火) 哀れむべき球体にて

今日も朝から薄いコーヒーとチョコクッキーでブレイク。おととい作ったクッキーのラストワンを食べ切った。また新たなクッキーに挑みたい。

電車でヴェルヌ『月世界へ行く』を読み始める。前回読んだ『地底旅行』ばりのダイナミズムは今のところ感じられないがどうなるだろう。

「われわれが地球と呼んでいる、あの哀れむべき球体から特別列車に乗りこんで、もうこんなところまで来たんだな!」
ヴェルヌ『月世界へ行く』(創元SF文庫)p.40

本を閉じてしばし寝入った。起きるとそこは___哀れむべき球体の中でも最上級に哀れむべき直方体(日本企業の隠語)だった。
そこで哀れむべき行為に勤しんでいく。

昼は愛すべき街へ。
オフトゥンにかけるアロマスプレー、坂口恭平『自分の薬を作る』、石井あらた『「山奥ニート」やってます。』の三点を購入。ガッツリとしたお買い物となったが実質全部薬だから医療費控除の申請をしたい。

午後も哀れむべき時間を過ごした。無駄じゃないシステムなんて一つもないこの場所に哀れみの目を向けながら。
スケジュールに追われて胸が苦しくなるが、最高の夏休みに向けて業務が圧縮されていると思えばどうにか立っていられる。だが来年も同じことを繰り返すのはごめんだ。来年の私は哀れむべきループを逃れているはずだ。

定時を迎え瞬去(しゅんきょ)。瞬去しない派閥を哀れみながら。
特別列車に乗り込み、地球人オーケストラの音に包まれて日記を書く。哀れむべき一日に紛れた幸福なモーメントを炙り出すために。昼のお買い物がそれに該当する。

哀れむべき球体における最も愛すべき場所(自宅の隠語)へ還る。
夕飯は青椒肉絲。皿を洗いながら何故か汗だくになる。中華食堂の厨房のようだ。
メンタルが結構哀れだ。そのために今日買ったアロマスプレーがある。これからの人生をアロマという薬に預けてこの哀れむべき球体を生きていく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?