7月19日(日) 本当の色

昨夜はとんでもない頭痛に魘され続けた。それは生きていることの痛烈な実感でもあった。ノンカフェインバファリンの効きが遅く、ラベンダーのアロマオイルで気を紛らわせてなんとか寝た。
起きると一寸の痛みもない世界だった。

夜のうちに坂口さんがパステル画の販売を始めていたようで、まだ残っていた好きな一枚を購入するか一時間ほど悩んだがやめてしまった。
なんだか絵を迎えたとしてもその大金で為し得た別の可能性がチラついてしまいそうだった。展覧会や画集でじっくり観てあの絵と共に暮らした可能性に思いを馳せる方があの絵のためなんだ、きっと。

黙々と朝食を終えて9時。
『仮面ライダーゼロワン』39話、大きなお友達の自分からすれば雑な展開だったけれど、一度罪を犯した者はそれで一生許されない訳ではない、ということがぼんやりとでも子供視聴者に伝わるのなら良いとは思う。

『魔進戦隊キラメイジャー』15話は追加戦士と既存戦士を絡めて掘り下げる圧巻のスーパープレイ作劇だった。お手本のような脚本には留まらずキラメイジャー独自の狂い方をきちんとブレンドしているのが凄い。
時雨役の水石亜飛夢くんはイケメンムーブもコメディ芝居もキマって素晴らしい。

昼はスクール革命を観ながら冷やし中華。その後昼寝。その後掃除。
その後久々にキャンプチェアーを出して外であんみつを食べた。空に浮かぶふわふわの雲が美味しそうだと素朴に思った。日光で白く輝く飛行機が通り、立ち上がって見送る。

ふと眼鏡を外して愕然とした。去年の初頭から生活を共にしている我が眼鏡には軽めのブルーライトカットレンズを入れており、サングラス程ではないが世界がうっすら緑がかって見える。と思っていた。
うっすらどころではなかった。裸眼で見た本当の空の色はもっと間の抜けた、スマホカメラで撮るようなヌベーッとした水色だった。こんなにも違っていたか。
ならばこの一年半眼鏡越しに見てきた自然界の色は本物ではなかったのか。なんてことだ。やはり新しい眼鏡を仕立てに行こう。

夕方はプロアマ問わずBLの創作物を読んで過ごした。四日後に連休を控えているから心に余裕がある。
夕飯は唐揚げ。デザートは今日届いた貰い物のメロン。まだ完熟はしていなかったが試しに食べてみると熟しきらないなりの美味しさがあった。
貰ったメロンが一番美味しい、と母が言う。本当にそう思う。"人の金で食う肉"より断然貰い物の高級果物が好きだ。

食後はダラダラとYouTube巡り。
好きなオタクYoutuber・英二くんの動画を観る。人は堂々としていれば何も言われないと学んだ。堂々としていよう。

触発されてまたBLを読む。貰い物の高級果物と同じくらいBLが大好きだ。

やー、今日も生き抜いて偉かった。お前もです。明日も堂々とナメくさっていよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?