7月5日(日) ひきこもらない

ニチアサ。巨峰カルピスを入れ、部屋を明るくしてテレビから離れて9時を迎える。

『仮面ライダーゼロワン』37話...1000点!!!
ぼんやり浮遊していたピースがついにガッチリハマった気がした。福添副社長(演:児嶋一哉)の言葉に少し泣かされて、なんだかんだゼロワンを見守ってきて良かったと思えた。

人工知能テロリスト集団「滅亡迅雷.net」四人揃っての初変身には鳥肌が立った。最強ラスボス・仮面ライダーアークゼロのアクションは唸るほど格好良くてずっと観ていたくなる。
思えば第一話から物語よりアクション部分にワクワクさせられることが多かった。それはそれで仮面ライダーという番組としては正しいのかもしれない。

続いて『魔進戦隊キラメイジャー』13話...ワンダー満点!!!
追加戦士・クリスタリア宝路の正体がワンダーすぎた。登場即人物相関図の矢印を大量に受けるポジションで、それも矢印一つ一つに重みがある。正しく物語を起爆できる新キャラだ。キラメイジャーはやることなすこと正しい。

昼まで感想などを漁り焼きうどん。
午後は出かけようと思っていたがどうにも気力が湧かず寝て過ごしてしまう。
覚醒時は5月に読んだ電子BL漫画を読み返したり4月か5月ぶりに『モロイ』を読んだりしてみたがどうにも気が重い。

おやつにバニラアイスをinしたあんみつを食べると少しだけ気が晴れた。もう夕方だけれどやはり出かけようと決心。
約46時間ぶりに外へ出ると涼やかな風に吹かれた。少し歩くだけで気分が良い。

昨夜シャンプーが切れたためドラッグストアで気になっていた商品を買おうとしたが、その前に試供品をいくつか買って精査することにした。
シャンプーの試供品に異様にハマっていた時期がある。気晴らしにジュースやお菓子を買うのと同額でより強力な気分転換を買えるから好きだ。
お金持ちだったら試供品だけで暮らしてみたい。それはたかだか数ヶ月分のシャンプーだろうとどれか一つを選択して他の可能性を失うのが怖いというのもある。

迷いに迷った末四つの試供品を購入し豊かな気持ちで街へ出る。
夕焼けの予感を纏う水色の空に、大きな飛行機が現れ遠ざかっていく。導かれるようにカメラを出すが飛行機にはもう届かなかった。代わりに信号機を撮る。
紫の花や工場、道行く自転車、目に入った風景を適当に撮っていく。楽しい。同じ部屋に篭り続けず外を歩くのが生きるコツだとn度目の分かりを得た。

閉店したと聞いていた思い出の店が近付いてくる。最後の訪問が叶わなかったためせめて閉店後の姿を目に収めようと意を決して見に行くと...閉店セール中!!!とあった。まだ生きていたのだ。
うわあ良かったあと感動しながら入る。中はもう結構ガラガラだったけれど最後にこの空間を歩けたことで心残りがなくなった。
ニート時代何かと暇つぶしに来ていた、あの平日昼間の幸福感がこの空間には染み付いていた。それはこの店がなくなってもきっとこの地が記憶し続けてくれる。

思い入れはないけれど閉店したらしい店2に行ってみるとこちらはもう閉店していた。通り過ぎて変に遠回りで帰ろうとすると意外な写真スポットに出た。
近隣にまだこんなスポットがあったとは、という盲点の穴場で嬉しくて何枚か撮る。あの店からの最後のプレゼントのようだ。思い入れはなかったけれど。
それから服屋で服を買い、本屋で本を探してようやく帰った。目当ての本はなかった。

夜はハンバーグ。きゅうりとレタスとトマトとアボカドとクルトンとチーズにシーザードレッシングを掛けた我が家のシーザーサラダほど美味しいものを他に知らない。

明日のことは考えず心地良い夜を過ごす。
たまにはこうして夕方だけ歩きに出る休日も良いかもしれない。早めに外へ行くとつい歩きすぎてしまうから・・・。

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