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報われる、ということ。

時間をかけただけ、
お金を使っただけ、
気持ちを寄せただけ、
「返ってきてほしい」と期待する。
「無駄にしたくない」「損をしたくない」とも思う。
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わんこを家族に迎える際に支えになっていたのは
「ペットとして育てられた犬に比べて、野犬や虐待をうけた子たちを受け入れるのは簡単ではありません。でも、報われます。簡単ではないだけ、喜びも大きいんです」
という保護団体の方の言葉。
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たしかに報われた。
彼女のおかげで、私たちは毎日、愛いっぱいの日々を過ごしている。
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でも
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私たちは必ずしも、報われなくてはいけないんだろうか。
いつも報われるために、何かをやらなくてもいいんじゃないか。
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ただ好きだから。やりたかったから。
そう思えることがある、やれることがあることが、すでに歓びなのかもしれない。
返ってきてもこなくても、できることもできないことも、ぜんぶ体験できることが、生きているってことなのかもと。
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起きることのすべて、出会う人のすべてが、それでいい。
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そう教えてくれてたんだなと​、
父を看取ったときの、握った手の感覚を思い出していました。


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2022.12.08

我が家に新しい家族が増えました。
筑豊の山の中で保健所に保護された推定4~5か月の雑種の女の子を、保護団体から迎えました。
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人間を見たことがなかったようで、家に来てからもケージのすみでずっと震えていて、2日間もご飯も食べず排せつもなく心配しました。私たちがエイリアンみたいに見えてたのかもしれません。
でも毎日、少しづつ慣れることをがんばってくれて、3週間たってここまで安心してもらえるようになれて、感激しています。
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たくさんの保護犬に出会う中、なぜか家族全員が彼女に感じるものがありました。
しかし野犬は慣れるのにどれくらい時間がかかるか分からず(保護団体さんからは最低でも数ヶ月かかると言われていましたし、数年暮らしても触ることができない犬もいるそうです)、関係性も3歩進んで4歩下がるように感じることもあり、自分たちは充分にできてないのじゃないかと不安になったり、彼女に「犬らしさ(しっぽを振るとか、あたたかく抱きしめるとか)」をもとめて残念な感情が起きることもありました。
 
でもオットが「犬と思うから戸惑うんだ。山で育ったんだから、鹿だと思うほうが正しい」と家族を励ましてくれました。確かに、そう思うと「鹿が家の中にいる」「鹿と目が合った」「鹿なのに触っても逃げない」「鹿が手から餌を食べた」となり、感動しかありませんでしたw
いつもながらオットの愛情の深さ、物事を見極める知性を尊敬します。
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わんこはケージを安全地帯だと思っているので、ご飯を食べる時も片足を精一杯伸ばしてケージに触れていたり、ソファが第2の安全地帯になった時は、そこから降りられなくなってお漏らしをしてしまったこともありました。
しかし4日目くらいから教えてもないのにシートで排泄ができるようになり、「うちの子、天才じゃないかしら?!」と私たちはすっかり親バカでした。とても賢く、気持ちが通じる実感があります。獣医さんからも健康で育ちがいいと褒めていただき、これまで自然の中でどんなふうに暮らしてたのだろうと想像します。
最近は夜にコードをかじったり、引き出しから盛大に靴下を引っ張り出したりといたずらするようになり、「慣れる」から「しつけ」のフェーズに入っています。
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保護団体さんは野犬の保護の経験が豊富なので、アドバイスが的確で毎日LINEで相談できたこと、写真を動画を送ると喜んでくれることが励みでした。
代表の方の本業は建築関係で、保護犬活動が忙しくてあまり仕事していないとおっしゃっていましたがw、保護施設もあたたかみがある素敵な場所で、何度も通ううちに犬たちが大切にされていることが伝わってきました。譲渡に関する費用(ワクチン代やチップ代など)や手続きもクリアで、安心して里親になることができました。
もし今後、里親になることを考えておられる方がいらっしゃったら、一度訪ねてみられるとよいかもしれません。
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NPO法人小さな天使club
福岡県宮若市上大隈418ー38
(彩’s planning office内)
0949-32-8709
10:00~18:00
不定休


https://www.instagram.com/p/C2qtPXavHFn/?igsh=aWV0MXV3NW1lejJm

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