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女教師・私生活(綺羅光)を読んだ

前回のnoteで表紙がいいね、なんつってたら読み返しちゃいましたね。『女教師・私生活』。

綺羅光作品に初期・中期・後期(後期なんて無い!御大は永遠に生きるんだ!)を作るとすると初期も初期の頃、御大がタイトルに絶対女教師付けるマンだった頃の作品です。まあタイトル付けてるのは本人じゃないだろうけど。2作目とかだっけ。1986年の作品だって。俺が小学校2年生の時ですね。

初期の名作としてあげられる代表的なのは沢山ある中でも凌辱女子学園だと思うんだけど、これがKindleで売ってないんだよね(新・凌辱女子学園は売ってるけどこれは続編。こっちも名作)。完全版がフランス書院文庫のサイトでは売ってるんだけどなんかマズイ何かがあるんですかね。Kindleで欲しいんですけど私。
杉村春也作品とかでも再販では登場人物の子桜ルミ子の名前が直されてたりするし、名前の付け方とか、明らかに学校が舞台でヒロインが生徒だと色々と駄目だったりするんすかね。だとすると世知辛いね。

でもさ、団鬼六の肉の顔役とかはさ、「ふっふっふ。お前は醜いクロンボの子供を孕むんだよ!来な、ジョニー!」「ううっ…そ、そんな酷いことを…やめてください…恐ろしい…黒人の子供なんて…」みたいなもう完全にアウトじゃね?って描写もあるし、でもそれ普通にKindleで売ってるしさ。どうなんすかね。まあ凌辱女子学園もどうにかこうにかしてKindleで売ってくださいよ。お願いしますう。

『女教師・私生活』はね、全体で見ると初期作品の中ではリビドーも感じなきゃ山も無いし落ちもないし最初の設定作って書き始めて途中で締め切りが来たんすかね?って感じなんだけど、ちょっと取り上げたいのは途中のモブとのラブシーンが凄く良いんすよ。

ネタバレになっちゃうしネタバレは嫌だなって人は引き返して貰えればと思うんだけど、ネタバレすると本作は主人公の女性が酷い男たちグループに酷く凌辱される話なんですね。まあ綺羅光の本は全部そうだけど。全部。

でもね、この本、大枠はそうなんだけど何故かその主要な流れをなぞるのに熱量が低いのよ。
『こんなドスケベな男たちが!』
『さらわれたり狡猾な罠にハマったりしたヒロインが!』
『こんなドスケベな事をされて!』
『ちょっと二転三転して!飽きない程度に新しいヒロインもちょっと出て!』
『おしまい!』
みたいな、大体この手の本はこんな感じなんだけど。この本は何故かそこが殆ど端折られんの。
いや、描かれてるんだけどなんていうの、適当なの。

で、ヒロインを助けるモブ役がいるんだけどさ、ヒロインは最初に罠にハマりそうになって這々の体でモブ役に助けを求めるわけ。
そしてそのモブ役と結ばれるわけ。その後引き剥がされるけど。結ばれるんです。
それが、凄くイイんすよ。そこのセックスシーンにスっゴい力入ってんの。1回戦後のフェラチオシーンとかもう最高なんすよ。

量としては全体の三分の一くらいかな、でも熱量的にはほぼ80%くらいがそのシーンでさ、それ書きたかったんじゃないんスかって感じなの。
あ、一応攫われるよ、その後。攫われてドスケベな事をされてヒロインはひどい目に遭うんだけどさ。
モブ役との和姦セックスの熱量がダンチなの、この作品。

もうその後攫われてからテンション低いのよ。もうそんなテンションならヒロインモブ役に返してあげてよ!って感じに適当なの。

御大、意外とこういうの好きそうだし上手いんだよな。『美人課長・二八歳』とかさ、

『美人課長・映美子 媚肉の特別報酬』とかさ。

(その二作まとめたのが↓だから買うならこっちでいいです)

ちょっとギャグよりの和姦、意外と良いのが多いのよ。好きなんじゃないスか?
俺は廃れつつある凌辱小説家としての綺羅光を尊敬し愛してやまないけど、でもさ、御大がそれを書きたいなら付いていくよ。面白いし。半分ギャグ、半分凌辱みたいなの、もっともっとイケるんじゃないですか。

あ、御大は女教師の事が本当に大好きなんだと思うんですけど学校の解像度は低くて、商社とかの解像度の方がちょっと高めです。俺、親が教師だから教師はそんな仕事の仕方しません、って時々読んでて思います。
かわいいよな、御大。

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