AFF2事務局の誤った説明(1)

事業を申請するシステム(AFF2補助金申請システム)では様々な資料を添付し事業について詳細に説明することが求められます。

この資料や記述に誤りがある場合は事務局から修正の依頼(差戻し)があったり、それが原因で補助金不交付の決定がなされることがあります。

よって申請者は念には念を入れて間違いがないように準備することが求められますし、事務局も「募集要項」「申請の手引き」「ウェブ説明会」などで「とにかく間違いがない申請をするように」再三求めています。

さて、申請システムの中に各取組(私たちで言えば舞台公演)の実施期間を記入する欄があります。

このようなご時世ですから舞台公演を行う場合、劇場で行うライブ公演とその公演の模様をアーカイブ映像として配信する配信公演を行う団体が増えています。私たちもそのような公演形態をとっています。

ここで取組実施期間というのは劇場でのライブ公演の期間のみを指すのか、配信公演の期間までを含めたものを指すのか事務局に確認の電話をしました。

その時に対応した職員は、一度電話を保留し(おそらく上席の職員)に確認した上で、「取組実施期間はライブ公演初日から配信公演最終日を指す」という回答をしました。

この点については私たちは不信を覚えました。
なぜなら私たちは昨年度のAFF申請時に、取組実施期間をライブ公演の初日から配信公演の最終日までとして申請したところ、AFF事務局から修正依頼が来たからです。その依頼の内容は「取組実施期間はライブ公演の初日からライブ公演の最終日までとせよ」ということでした。

昨年度はそのような方針だったのに、今年度は本当に「取組実施期間はライブ公演初日から配信公演最終日を指す」ということで良いのか、方針の変更があったのか?

昨年度からの経緯、団体登録の法人番号の件、エクセルファイルへの入力ができない件が積み重なり、この段階で私たちはAFF2事務局の説明は多分に誤りがありうること、その誤った指示に従って申請した場合、AFF2事務局は自分たちの説明に誤りがあったかどうかの確認は行わず隠蔽を図る体質にあること、その結果、申請内容修正依頼が来た場合、審査に余分な時間がかかることを懸念していました。

そこで重ねて、取組実施期間は本当に「取組実施期間はライブ公演初日から配信公演最終日を指す」ということで間違いはないかと念を押しました。そしてこの説明が誤っており、その上で申請修正依頼が来た場合、私たち申請団体に審査期間が延びるというような不利益はないのかと尋ねました。

すると電話で対応した職員は再度上席と思われる職員に確認するため電話を保留にし、その後「確認の上、こちらから連絡する」と回答を変えました。

その翌日、「電話対応した者の上席」と名乗る男性から電話があり、「取組実施期間はライブ公演の初日からライブ公演の最終日まで」という前言を翻す回答がありました。

本当に恐ろしいことです。
電話窓口の職員の指示通りに取組実施期間を記入していたら、申請修正依頼がAFF2事務局から来ていたことでしょう。そして審査期間は、AFF2事務局の虚偽の案内に素直に従ったばかりに、不必要に延長されるところだったのです。

上席を名乗る職員に「そちらの間違った説明に従ったばかりに申請修正依頼が来た場合、審査期間について順番が後回しにならないなどの措置はあるのか」と尋ねたところ、「そのような措置はない」という回答が返ってきました。

「驚愕」という言葉はこのようなときに使うものなのでしょう。
自分たちに誤りがあったとしても、その責任は一切負わないというのがAFF2事務局の一貫した方針のようです。

これは組織がどうこうと言う前に、人間として善悪に対する感性が麻痺、いやそのものその感性が「存在しない」としか言いようがありません。

私たちは間一髪で事務局の虚偽の説明による被害を切り抜けたと思っていました。その安堵感が私たちの心にゆるみをもたらしてしまいました。私たちはその後に行った別の質問に対する事務局の回答を鵜吞みにし、それに従って申請を行ってしまったがために、事務局から「理不尽」と言わざるを得ない扱いを現在受けています。

そのことについて次の記事で詳述します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?