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コンビニの雑誌・書籍売場の消滅は活字文化の危機なのか?[ニュース拾い読み]

雑誌・書籍の取次の最大手である日販が「コンビニエンスストアに雑誌や書籍を配送する事業を2025年2月には終了する」というニュースが10月26日に流れました。

街の独立系書店がなくなっていくなか、そのパイを奪っていたと思われていたコンビニまでもが取り扱わなくなるということで、「それほど雑誌や書籍は魅力のない商品になっているのか……」と、関係者が落胆しているため息が聞こえそうな話題でした。

この解説記事では、取次が日販からトーハンに変更することに触れて、まずは完全撤退という事態ではないことを前置きしながら、多品種少量を効率的に回していくことで利益率を上げていく使命感の強いコンビニにとって、雑誌・書籍が足かせになっている実情に触れながら、特に書店ゼロ地域が拡大する地方都市にとっての文化のインフラとしてのコンビニの役割は大きいとして、日販を引き継ぐトーハンと、ローソンと連携して「LAWSONマチの本屋さん」という書店併設型のコンビニを展開している日販の今後を注視したいとしています。

付言

個人的には、コンビニのスペースで街の書店と同じスタイルの書店経営は難しいと考えています。

実際に並んでいる雑誌の多くは付録ものだったりして、雑誌や書籍を並べているという感覚からはほど遠い。

かろうじてコンビニ限定の編集がなされたマンガ単行本を買うためという目的もあるかもしれませんが、そこに注力するだけのコンテンツと体力が出版社にあるとは思えません。

デジタルで“読む”とことが一般化したいま、雑誌や書籍を並べて売ることの意味は、改めて考えなければならなくなっていると言えるでしょう。

私は、固定式ではなく移動式の販売スタイルでイベント化するか、テーマを絞ったコミュニティ・スペースとして開放するかなど、いずれにしても雑誌や書籍を並べておくだけという固定概念を捨てる時期が来ているのではないかと思っています。

イメージは移動図書館とか、ボックス単位のレンタルスペースの古本屋、といったところです。

ピンチはチャンス、とは他人事だから言えるのかもしれませんが。。。

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