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「再会とゆーか 初見な!」第二話

第二話
喫茶店 ヒーローのたまり場。元ヒーローアクターの超レジェンドが、やっている。池袋にある喫茶店。大人になったら爽と来たいと思っていた店だ。そこかしこに、ヒーロー戦隊や、仮面ライダー、特撮のもの、サインなどが、そこかしこにある。

カランカラン、珍しくドアノブにベルがある店で。キョロキョロとしている、女の子が目に入る。いや、女子大生か?就活スーツだ。紺の上下。ヒールに黒いバッグ。ヒールはベージュだ。なんだか、このベージュとゆーのが、この子に似合う。メイクもしっかりしていて、バレッタで髪を留めている。

あ、あの、せ、のところで。
俺は鈴木快です、と名乗った。二人合わせて爽快だな、爽快コンビだなと2人でヒーロー気取りだった。爽は絵描きになりたいと、言ってたな。
絵は続けてますか?と、爽のことを聞くと
女の子はめちゃくちゃびっくりした顔で、、見ててくれたのですか?
へ。と、思うと。
何冊かの小説と、短編漫画数冊。イラストブックを並べる。あ。越生さわやん。
えーー!えーーーーーー!!!!
もしかして、越生さわやん?って、爽?
おれ、めちゃくちゃファンで。同人誌も数冊。。って、とこで。女の子は顔を赤らめた。あ、たしかに乳娘とか、めちゃくちゃゴリゴリな25禁なんだよな。俺もまだ、22だけど。
って、爽20歳?
「いえ、21歳になりました」え、同人誌発売されたのは5~6年前で?で、さわやんのデビューはその2年前で?
「え、ちょっと年齢詐称してない?」
「はい、成人誌中一デビューで」
「あ、4月は胸のうぇーいって9月に載ってた!!」「はい、そうで。」「で、月刊誌に連載開始が10月で」「それで!」「8年前、テンパってパソコン殴ってしまい。。」「あー、漫画の締切でテンパってて」「うん」「携帯も出版社で持たされるまでは持って無くて」「うん、で?」「テンパってるうちに、スレ消滅してて」「あー、8月のパンナコッタな。あれ、まじ。困った」「はい、で、手帳も紛失してて。連絡先とか、blogのURL書いたの」「うんうん」「だから、sureってタイトルのblog探しても中々見つからなくて」「まーな、よくある名前だし」「で、手帳が最近見つかりまして、年末の大掃除で」「いま、1月だもんな」「って、君よく弟?兄ちゃんのこと、知ってるね」え?と、女の子は一瞬引きつった顔をしたが、気を取り直し。「で、爽が会いたいって」「うん、で、なんであいつ居ないの?」「今。夏コミと、締め切りに追われてて」「うん、この時期多いよね、締め切り」「はい、事務所に案内しますので」「はー、21歳で事務所か、すげーな」「ええ、まあ」
「君は書かないの?」「あ、手伝いとかあと」「ん?」「原作はときどき」「あ、もしかしてSUZUKA?」「あ、私は越生 涼花と言います」「あー、あれ、彼女でも奥さんでも無かったんだ」「はい、ファンの人は誤解してますよね。」「それなー」「じゃー、君は小説家?」「なれたら。。それより、経験積みたくて社会人生活の」「へー」「一応、第1文学部です」「すげっ!」「いえいえ、まー、爽も頑張ってるので」「あいつは?」「爽は美大生です」「すごー」と、女の子はにこにこした。にへーっと、擬音が聞こえてくるような笑みを浮かべ。姉貴がさ、幸せな時、にへーっと笑うんだよ。あれ、見ると幸せな気持ちになる、と、一言家族について、言っていことを思い出す。家族についてとか、リアルな事はあまり、話さなかったもんな。
ピンポンと、白亜のマンション、もちろん、億ションだろう。最上階の大きなドアまでたどり着くと。すこし、色素の薄い、日焼けなど全くして無さそうな無愛想な男が。
「来たの。そいつ?」と。
「悪かったか?」
「いや、会いたかった」と。ごめん、急ぎでやってて、あと三十分!と、飲み物の用意された、豪華な白のソファに俺を案内すると。
「すず。相手よろしく!!」
「あと、酒でも出してて」
と、言いつつ。「酒飲みの家系だったよな?」と、尋ねてくる。「ビールは水だっけ?」「だな、日本酒は清らかな」「「水っ!」」と、三人ハモる。え?と、思うと。
もしかして、
「2人とも爽?」
へ、と、だらしなく笑う爽と。引き攣る涼花さん。「なんで?」「なぜ、分かりました?」と、いや、弟のことにしては。詳しすぎないか。あと、さわやんで思い出したけど。姉には忘れられないネッ友が居て、いつか、合わせたい。そして、俺もそいつに会って、2人の結婚式は媒酌人が俺だ!ってのが、さわやんの成人誌のデビュー作じゃないか。あれ、いまも、ときどき続編作られてる。大人気作だし。
「あ、バレた?」
さわやんが、爽と涼花さんなら、納得いく。あれ、小ネタオレが考えたのもあるもんな
「「えーっ!」」
「じゃあ、そーゆこと」へ?えっ!
「俺の大事なbrainであり、一人しかいない姉貴である、涼花紹介する、貰ってくれ!20歳過ぎたらいいよって言ってたよな?」「は?」「忘れたとは言わせねー」
「あー、あの、最後の喧嘩の」
「そ、仲直りの約束は」
「「「俺も義兄弟になること!!」」」
てへっと、涼花さんは笑う
あ、この子めちゃくちゃ可愛い。半日一緒にいて、居心地も優しさも、気の使い方も、
なにより、涼花さんも爽なら
「その約束、どっちから?」さー?えー?と、2人してとぼける。そりゃー爽が、爽と涼花さんなら、ときどきおんなじゃねーと、疑ったことも。下ネタガンガンの時と。俺相手に下ネタに照れてだまるときがあった。なるほどな
涼花さん、快、爽、
「爽快じゃなくて、逆な」
「だなー」
「でも、おれ、で大丈夫?」
「快なら、大丈夫」
「探偵雇って調べたし」
「マジかー」
「そそ、彼女も好きな人も居ないのも確認済みやで」笑う。2人も笑った。こんな人達なら、もっと早く会いたかった。でもな、結婚相手?義理の兄弟斡旋するとはな。なんだか、笑える。ま、ネッ友は会うも花。会わぬも花。

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