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ホイールナットのサイズの見方・メーカー別の特徴の違いなどについて詳しくなろう!

タイヤ&ホイールを車に固定するために用いるパーツである「ホイールナット」は、注意深く眺めて観察しないと違いが分かりにくいかもしれませんが、各自動車メーカーはネジの直径・山と山との距離の差別化を行うなど調べてみると意外と奥深いです。

社外ホイールナットを利用する際に意識すべき取り付け座面3タイプの特徴や、採用されている各素材の魅力についても紹介しますので、「ホイールナット」について詳しくなりましょう。

「M12×P1.5 20HEX」などサイズ表記で自車に適合するホイールナットであるかを確認する

意識して観察しなければ違いを把握しにくいホイールナットは、数タイプの種類があって自車に適合していなければ、ホイールを車へと固定する事はできません。

カー用品などで並べられているホイールナットの各商品には「M12×P1.5 21HEX」などのサイズが表記されていいます。

サイズ表記「M12×P1.5 20HEX」の読み方

M12:ネジの直径は12mm
P1.5:ネジ山のピッチ(山~山の距離)は1.5mm
HEX:ナットの形状はHEXAGON(六角形)
20:六角形の二面幅は20mm

社外ホイールナットを利用する際には、車の取扱説明書などで自車に適合するホイールサイズを確認する必要があります。

メーカー別・車種別のホイールナットサイズの目安表

トヨタやホンダ、日産などの国内の自動車メーカーは一部例外的な車種も存在していますが、自社が開発した車両に採用するホイールナットのネジの直径及び、ネジ山のピッチは可能な限りにおいては統一化させています。

OEM車両に利用するホイールナットを選ぶ際には、販売先の自動車メーカーではなくて、車を製造・開発したメーカーはどこであるかを確認します。

サイズ表記 適合車種・メーカー


M×P1.25 軽自動車/スバル・スズキ・ダイハツ・マツダの旧型車
M×P1.5 軽自動車/ホンダ・三菱の旧型車
M12×P1.25 スズキ・スバル・日産の車
M12×P1.5 トヨタ・ホンダ・三菱・マツダ・ダイハツの車
M14×P1.5 ランドクルーザー100系・200系、レクサスLS460、日産GT-R NISMOなど

「テーパー座」「球面座」「平面座」ナットとホイールとの接合面である取り付け座面の特徴の違い

ホイールナットのピッチやネジの直径が車側に適合していたとしても、接合する面である取り付け座面の形状が異なっていれば、設置することは出来ません。取り付け座面3タイプの特徴を紹介します。

テーパー座 社外ホイールナットのテーパー角は60°で統一されている。普及率が最も高い座面
球面座 ホンダ車の純正が採用している。接合面は丸みを帯びている
平面座 トヨタ車の純正が採用している。接合面は平面的である

「スチール」「ジュラルミン」などホイールナット素材別の特徴の違い

ホイールナットは、スチール・チタンなど採用する素材の違いによって特徴が変化します。

スチール 流通量は最も多い。重量があって錆びつきやすいが、強度があってリーズナブル
ジュラルミン 締め付け強度が弱いので定期交換が必要だが、軽量で見栄えが良い
クロモリ 販売価格は高いが、軽量で耐久性が優れ高強度、スポーツカーに装着されやすい
チタン レアメタル素材なので販売価格は最も高いが、最軽量で錆びにくくて高強度。


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