企業が直面するリスク

企業が直面する可能性があるリスクについて、中小企業基盤整備機構（中小機構）「J–Net21」の「起業マニュアル」内にある「リスクマネジメントの基礎」ページを参考に見ていきたいと思います。
このページでは、企業が直面する可能性があるリスクとして、（1）財産損失のリスク（2）収入減少のリスク（3）賠償責任のリスク（4）人的損失のリスク（5）ビジネスリスクの5種類を取り上げています。なお、J–Net21では（5）に関し、例として海外進出にともなうリスクや資産運用上のリスクなどを挙げていますが、このノートでは、ビジネスリスクを（1）から（5）の全てを含む、およそビジネス活動全般にわたるものとして考えます。
これら5種類のリスクは、あらゆる企業に共通して存在するリスクですが、実際には業種業態、事業規模、事業範囲などにより、細部は企業ごと異なります。また、ビジネスリスクの原因も、オペレーションに起因するもの、経営戦略に起因するもの、外部環境に起因するものなどさまざまです。ですので、中小企業診断士として携わるリスクコンサルティングでは、一般的な経営診断のプロセスを踏んだ上で、リスクの洗い出しや対処を考えていくことになります。
次回からは、これら5種類のリスクを掘り下げて考えます。