心は折れてもパラメータ。

ダークソウルという「ゲーム」にハマっています。

正確に言うなら人がプレイしてるのを見まくって楽しむPC版やPS3時代を過ごし、PS4になって本体ごと家に持ってきて貸してくれる機会があったので当時の最新作であるブラッドボーンをプレイして初めてシリーズに足を踏み入れてサックリと足を刈られました。ホワイホワイ言いながら滅多打ちにしてくるんだもの村人め。

生来ビビりでホラーゲームが苦手なので雰囲気が怖すぎてビビって進めない事が多々あった。ビビってる間に敵に発見されてビビってるから動けずそのまま死ぬ。
ゲームが上手なわけではないがプレイするのは得意だ、と思っていた私の心はペッキリと折れた。
が、折れた心は接着してパズルを組み立てるかのように復元するのがめっちゃ上手いタイプの人間だったので、折れては繋ぎ折れては繋ぎして心がクラック水晶みたいになった頃にクリアした。
現実では欠片を通り越して粉砕されて繋げないまま浜辺の砂の一つになっていくことも多々あるんですけどもまぁその辺は置いといて。

人間性というキーワードがある。ダークソウルシリーズに登場するもので、敵を倒すと上がったりするパロメーターである。同名のアイテムもありそれを使用して上げることもできるが、死亡するとその地点に落としてしまうし落としたまま死ぬとロストする。ちなみにレベルアップに必要なソウルも、使わずに手元に貯めてると死ぬときに落とすことになる。現在のレベルと、その上昇によるステータス変化はロストしない。ちょいちょい上げておけという話になるんだが、ステータスは変更が出来ないので振り方を悩んで持ち歩いていたりするとロストしたりする。人間性は確保できないのでロスト覚悟で持ち歩くしかない。

現実においても、人間性やステータスと言うのはこういう感じなのかもしれないと思った。
経験できることを時間がもったいないからと悩み続けているとどれも選べずに消費していくのかもしれない。身につけ習得する前に心が折れると失ってしまう。1つ1つを確実に習得できれば理想的で、しかし奇襲により予期せぬところで心折られる時だってある。
誰が悪いわけでもなく、足を滑らせて崖から落下することだってある。
回収しに行こうとしなければ手元には戻ってこない。失ったまま別のステージに行くこともできる。そして、またそこで集めなおすことだってもちろんできる。

人間性はただ休憩しているだけでは回復しない。アイテムを使うか、無いのなら集めに出かけなければならない。
自分に足りないものは、自分で探すのだ。
そしてステ振りを決めるのは自分だし、間違うこともあるし、やり直せない。

だが、決してなくなりはしない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?