多彩に広がるエステティックの可能性に期待
18年5月号
多彩に広がるエステティックの可能性に期待
高齢化が進む中で、美容や健康へのニーズはますます高まる。総務省の家計調査で、歳を重ねるほどにサプリメントや、スポーツ施設への出費が増していることからも分かる。中高年層のニーズを捉えたこうした産業はここ数年拡大傾向で好調を維持している。一方で、「エステティックサロン市場規模」は、昨年も3,579億円(前年比100.2%、矢野経済研究所 調べ)。ここ数年横ばいが続く。メインターゲットの美容人口 (15歳~64歳女性)の減少や、十人十色からさらに一人十色と言われるほど多様な美への消費に応えるビジネスモデルは未だ見つからない。しかしながら、「サロン」としてではなく「エステティックサーピス」として見れば、理美容室、化粧品店舗などの美容分野や、鍼灸整体、温浴などの健康分野へと広く浸透し、また地域住民の生活の中でしっかりとポジションを築いている例も多い。喫緊の課題の人材不足を解消するためにも、業界では、まずサロンの就労環境を整備すること。そして様々な業態や場面で活躍するエステティシャンのキャリアの可能性を示していくことも大切だ。海外や客船クルーズの技術者へと新たな挑戦をする話も聞く。2020年はすぐそこ。おもてなし力や技術の高さを誇る日本のエステティックをもっと発信していかなければならない。
Diet&beauty紙5月号
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