「日本らしさ」を超えた“新価値”で勝負する


18年3月号
「日本らしさ」を超えた“新価値”で勝負する
 
昨年の中国からの訪日外国人旅行者数は730万人、「化粧品・香水」の購入率が80%、平均購入者単価は、49,151円(※)という。購入総額で2,880億円、訪日外国人旅行消費額全体の7%にも上る。ひと頃の「爆買い」が収まったというもののアジア客のインバウンドの買い物市場は無視出来ない規模になってきている。しかも、帰国後本人やその知人による越境ECや、再訪日時の購入へと繋がっていくのだという。インバウンドアウトバウンドが双方向から繋がり増幅していく。当然国内市場拡大に大きな影響を与えていくことになる。リピーターになるほど、もっと日本文化の本質やトレンドに触れたいと考え、日本人に実際人気の商品を買いたいと考えているようだ。先日開催された米国西海岸の健康自然食品展示会でも日本らしさをデフォルメする多くの商品が展示されたが「海外が求めるであろう日本」の過剰な演出が気にかかる。本当に有効なのか。先日実施した「ジャパンメイドビューティ研究会」での大手百貨店の海外MD・化粧品バイヤーのセミナーでも日本ブランド=高品質は当たり前、「新しい日本らしさと価値の提案」が話題となった。一歩踏み込んで「海外が期待する日本」を見極め応えていかなければならない
Diet&Beauty紙3月号

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