見出し画像

あえば直道 どん底からの大逆転を見せた学生時代

2010年以降、英語が全くできなかったものの、英語を学んで1つずつ人脈の構築を行っていき、最終的にアメリカのトランプ大統領と毎年ツーショット写真を撮れるまでになったのが、一般社団法人JCU議長のあえば直道さんです。幼少期は、自分に与えられた使命について熱く語る父、大人しい性格だった母、そして、慶應義塾幼稚舎入学後、周りのエリートぶりに挫折し、やることなすことが全てが空回りしてしまった苦闘の時代でした。その時代はいつ終わりを迎えたのか、もう1つのターニングポイントとはなんだったのか、ご紹介します。
中学校に進学、もとより、小学校からエスカレーター式で上がったあえば直道さん、環境はほとんど変わらない、それどころか、より悪化したといっても過言ではありませんでした。なぜなら、中学受験で慶應義塾に入る全国からの秀才たちが集まるからです。中学受験を勝ち抜いた天才たちを前に、あえば直道さんは何の手も打てません。より劣等感を感じさせるようになったのは、落第、退学の恐怖でした。効率よく勉強ができる天才たち、効率よく勉強が当時できなかったあえば直道さん、その差は早々に広がっていき、中学生になってからもうまくいきません。スパイラルに陥り、行き着く先はテストでの0点。さすがのあえば直道さんもこれにはショックを隠し切れなかったそうです。
このままではまずい、そう考えたあえば直道さんはあることを思いつきます。勉強はもちろん、サッカーや野球のように、誰もが幼少期からやりそうなものでは勝負にならないけれど、経験者が少ないものであれば劣等感を感じずに済む、そのように考えます。そして、あえば直道さんは、弓道、慶應流に言えば給述部に入ります。これなら身体能力など関係ありません。あえば直道さんはこうして弓術部に入りますが、部活に熱中したというわけではなく、あくまでも劣等感を感じないようにするという、後ろ向きな理由でした。中学時代のあえば直道さんは、落第や退学の恐怖に怯えながらも、なんとか自尊心を保つことができました。しかし、状況に変化はありません。
あえば直道さんはどこで劇的な変化を見せたのか、それが高校時代でした。高校1年生の冬休みのこと、父方、母方、それぞれのおじいちゃんがこの世を去ってしまいます。明らかに劣等感の塊で、自信をなくしていたあえば直道さんを1人の人間として尊重してくれた母方のおじいちゃん、怖さはあったものの尊敬するところがあった父方のおじいちゃん、双方のおじいちゃんが同じ時期に同時に亡くなったことは、あえば直道さんに大きな影響を与えることになります。亡くなってから、あえば直道さんは、ハッと気づきます。自分がもし勉強もせず遊んでいたり、テストで誰かの答案を盗み見したりすれば、天国で見守る大好きなおじいちゃんたちは何を思うだろうか、これらの行動は確実にみられている、そのように高校時代のあえば直道さんは考えました。そして、あえば直道さんは気づきます。自分にも使命があり、やるべき使命があるはずだと。ここからあえば直道さんは生まれ変わるのです。
高校に進学しても弓術部だったあえば直道さん、中学時代に比べ高校は結構ハードにしごかれることになります。なぜなら慶應はインターハイの常連校だったため、インターハイに出るため、徹底した練習を行っていたからです。あえば直道さんは、何かしらのことを達成しようと考え、勉強など色々勘案した結果、弓道で結果を残すことを決めます。結果を残すといっても、これまで怠惰に過ごしてきた分、なかなかすぐには結果は出ません。必死の練習は9か月も続き、その間、成果は出ず、挫折することもあったでしょう。それでも、2人のおじいちゃんに、必死に努力を重ねる姿は届いているだろうとあえば直道さんは一生懸命に頑張りました。その結果、段々と命中率は上がっていき、最初のうちは5割だったものが8割まで上がります。この8割というラインは選手になるための1つの条件であり、2年生の秋を迎えるころにその水準まで到達します。新人戦では県で4位、年末年始も休みなく練習を重ね、ついに練習ですべて的中させる快挙を達成、努力はついに報われることになります。試合でも全的中を記録し学校から表彰を受けるなど快進撃は止まらず、関東大会で団体優勝をし、インターハイへの出場を決めました。
弓道でできたことは、勉強でもできないわけがない、そのようにあえば直道さんは考え、今度は必死に勉強に励みます。ノートは落書きのためにあると思っていたあえば直道さんですが、必死に勉強を行い、ついにはあえば直道さんのノートが素晴らしいという評判になっていきます。あえば直道さんは、完全に生まれ変わることができました。長かったどん底は、集中的な努力によって覆されます。あえば直道さんの怒涛の人生は、ここから幕を開け、それを天国の祖父たちも見守っていることでしょう。