Sora News24 記事日本語訳

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大人になってから、私はポップミュージックにそれほど興味を持ったことがありませんでした。何故ならいつも芸術よりビジュアルを重視しているように思ったからです。私はまだビジュアルが大きく左右するものだと思っていますが、今はそこに注ぎ込まれる純粋な才能と努力を高く評価するようになりました。特に若い世代のパフォーマーたちは、日本だけでなく世界で名を馳せるために並々ならぬ努力をしています。

その一つが、大阪を中心とした関西出身の6人からなるAぇ! groupだ。このグループは、キーボードに小島健、ギターに正門良規、ボーカルに末澤誠也、サックスにリチャード、ベースに福本大晴、ドラムに佐野晶哉を迎え、従来のボーイズバンドとロックバンドを曲ごとに入れ替えながら演奏している。

私は、去年リーダーである小島健さんが大阪の道頓堀で初めてウナギを発見し、汚い川として有名だった道頓堀川が奇跡的な環境回復を遂げたこと知り、そこで初めてAぇ! groupを知った。そこから彼らの曲「PRIDE」を演奏している動画を見たのだが、各メンバーの楽器演奏のレベルの高さにとても驚いた。

しかし科学的な進歩や音楽的なトレーニングは、彼らが夢中になっていることのほんの一部に過ぎない。そこで彼らのことをもっとよく知るために、彼らと一緒に座りながら話した。


お時間を割いていただきありがとうございます。まず、道頓堀でウナギを発見した健さん、おめでとうございます!道頓堀川の歴史史上画期的な発見をされた訳ですが、どのようなお気持ちですか?

小島健:(英語で話す)Thank you! I’m Ken and I caught the Japanese eels! Congratulations to me!(ありがとう!僕は健です!ニホンウナギを捕まえました!おめでとう!)(笑)
正直、最初は自分が何をしたのかよく分かっていませんでした。素晴らしいテレビ番組のコーナーでウナギを見つけられて嬉しかったです。
西日本でしか放送されていないので、地元の方でしか見ていただけないと思っていたのですが、そんなことはありませんでした。小さなことであっても協力しあうことで、素晴らしいことを成し遂げられるのだと気付かされました。
佐野はこの日の半年前から調査を行なっていて、大阪市とも協力して実施していたので全国から2000人以上の方がウナギを見に来てくださったのは僕たちにとって勝利でした。もっとウナギ愛を広めようという気持ちになりました(笑)
(英語で話す) Dotonbori Japanese eel, I send you out into the world!“(道頓堀のニホンウナギ、世界に送り出すぞ!)


全国ツアーを終えたばかりですが、それ以外でもステージやテレビ、YouTubeなど驚くほどタイトなスケジュールをこなしていますよね。皆さんにとっての普通の1日はどんな1日ですか?

正門良規:毎年のようにライブをやらせていただける機会に恵まれていますが、今回の全国ツアーはやっと叶った長年の夢だったんです!全国ツアー以降、テレビドラマやバラエティ番組など個々の番組出演の機会も増え、目標の一つが叶って本当に嬉しいです。
ライブの軸があるというか、僕たちはグループとしての活動の幅を広げるために色々なところで勉強しています。仕事の都合上、6人が揃う機会が少ないこともあるので、YouTubeの撮影やリハーサルなどグループでの活動は1日にぎっしり詰まっています。朝早くから深夜まで活動するのは大変ですが、僕たちはそれが大好きですし、それだけの価値があると思っています。


そういえば、Aぇ! groupは2019年に正式発表され、初出演を1日で完売させるなど大成功を収めました。しかし、それから間もなくパンデミックにより全世界が変わってしまいました。その影響はどのように感じていますか?

正門良規:コンサートでお客さんが大声を出したり叫んだりできるようになって久しいですし、今でも地域によってはマスクの義務や厳しいルールがあります。それによって初めての全国ツアーでやりたいこと全てをやることはできませんでしたが、いつか叶うことを期待しています!

福本大晴:コロナは多くの方にとって非常に暗い時期だったと思います。ですが、僕たちは皆さんを笑顔にするためにできることをやって乗り越えました。それこそが僕たちがここにいる目的であり、僕たちと仕事が本当に重要だと感じる瞬間です。

佐野晶哉:世界的なパンデミックが始まった直後は、レギュラー番組がほぼ無期限で休止になり、望みもしなかった自由な時間を沢山過ごしました。ですが、ISLAND TVというジャニーズJr.用のプラットフォームのおかげで、リモートで動画を撮影しそれを編集することで『Aぇのオハコ』や『AぇTV』のようなオリジナルのコンテンツを作ることができました。
ファンの方にも本当に喜んでいただけたようで、3年経った今でも『この動画でグループを知りました』とか『あの動画のおかげであなたのファンになった』というコメントを読むことがあります。


Aぇ! groupは毎週YouTubeに動画を投稿しており、日本以外でも人気があるためファンによって広く翻訳されている。

末澤誠也:僕はグループの中で最年長で、正直にいうと世界が閉ざされ沢山の機会が失われていくのを目の当たりにしました(ようやく一息ついた矢先に大きな打撃を受けた)。ですが、佐野が言ったように、僕たちは力を合わせて悪い状況の中でもベストを尽くし、ファンもそれに応えてくれました。日本だけでなく、YouTubeのコメント欄にある外国語を見るのも嬉しいですし、世界中のファンを喜ばせることができて本当に良かったと思っています。コロナの限界を乗り越えれば、何でもできるような気がしています。

正門良規:僕たちはコロナの間も立ち止まることはなかったですし、もちろん慎重に、ファンと僕たち自身を守るためにあらゆる勧告に従おうと努力しました。大変ではありましたが、ツアー中のお客さんの興奮した顔や、海外から多くの方が公演に参加しているのを見て、それだけの価値があるのだと感じました。あるコンサートの帰りに佐野と一緒に帰っていたら、海外から来たファンが何人も話しかけてくれました。自分たちがやってきたこと、そして今やっていることは決して無駄なことではなかったのだと安心しました。

パンデミック後期を彼らがどう乗り越えたかの記録はNetflixの「Ride On Time」16話と17話で見ることができる。


健さんはAぇ! groupのリーダーですが、もともとそのポジションを望んでいたわけではなく、学生時代は少し反抗的だったと言っていましたが、「リーダー」という役割にどう適応していきましたか?

小島健:はい、確かに中学生時代は反抗期を経験しましたし、自分をリーダータイプだと思ったことはありません。自分が適任者だと思わなかったし、向いているとも思いませんでした。ですが、いざ選ぼうとした時に大多数が僕を指してくれてそれが自信になりました。時には厳しいことも言わなければいけませんが、日に日にそれが好きになっています。みんなが僕をリーダーに選んでくれたことを光栄に思うし、決して後悔させたくないです。


パンデミックへの対策が緩和されている今、今後特に楽しみにしていることはありますか?

正門良規:実は、ようやく実現したことがあって、それは『ガチでネバーエンディングなストーリぃ!』の後に、キャストとスタッフ全員で一緒に大きなディナーを開くことができたんです。コロナ禍のグループとしてそういうことは絶対に許されてこなかったので、夢のようでした。それはもう過去のことだと思いますが、もっと沢山のことを楽しみにしています!

佐野晶哉:6人で旅行に行きたいです。淡路島か兵庫かな。バーベキューもできるし、キャンプもできるし、美味しい料理も食べられる。長いドライブのあとに一泊だけでもいいから、お互いに一緒にいてリラックスできたら最高です。


リチャードさん、ずっと聞きたかったんですが…溶接工の免許を持っているって本当ですか?どういう経緯でそうなったんですか?

リチャード:TOKIO先輩や他のグループのメンバーと一緒にバラエティ番組に参加していて、僕以外の方が何かしらの免許を取っていたので、何か一つ全く違うものを取得するのがちょっとカッコいいなと思いました。それで溶接工の免許を取ったのですが、それだけでなくガス溶接の免許も取りました。アーク溶接の方が一般的で、電気を使うことが多いのですが、今やっているバラエティでは昔のように電気を使わずに色々なことをやるので、僕にとってはうまくいってると思います。でもなんでそうしたんだろうという疑問もあります。結局、運転免許の前にガス溶接の免許を取ったので(笑)でももう一つ免許が欲しいです。

何の免許がいいですか?

リチャード:例えば、巨大で重い荷物を運ぶためにクレーンを操作する時に必要な『玉掛け』の免許があります。日本の玉掛け免許…カッコいいですね。


晶哉さん、あなたは100点カラオケと『THE神業チャレンジ』の太鼓の達人で、どちらも完璧なスコアを出して勝利することができましたよね。
AIが判定し、わずかな抑揚やタイミングのミスでも減点されるカラオケチャレンジは特に印象的だ。 

佐野晶哉:とても楽しかったですし、実は僕が出演するもう一つのカラオケ番組『千鳥の鬼レンチャン』でも撮影が終わっています。僕は日本の伝統的な太鼓を打つのがとても好きで、Aぇ! groupの代表として最善を尽くすよういつも心がけています。 最終的な目標は賞金を獲得して、僕たちの曲のMVを制作することです!難しいかもしれないけれど。カラオケとライブでの歌い方は本当に違うんですが、カラオケで歌っている姿を見てもらうことで視聴者の方に興味を持ってもらい、僕らのライブに足を運んでもらいたいです。カラオケが上手い人を楽しむよりも、6人のパフォーマンスを見てより深く響いて(共感して)もらいたいです。


大晴さんは大阪市立大学を卒業され、現代の日本の重要な労働問題や社会問題について学ばれましたが、あなたが日本の総理大臣になったとしたら、何に焦点を当てたいと思いますか?

福本大晴:(英語で話す)日本はとても素晴らしくユニークで興味深い国だと思いますが、どこの国でもそうであるように、もっと良くする方法があるはずです。僕は国際的な専門家たちが、男女共同参画に関する問題についてどのような発言をしているのか、とても興味があります。
この問題に対する意識はとても重要だと思いますし、社会として、一歩ずつ、誰にとってもより良い生活を送る方法を見つけられることを願っています。


誠也さん、あなたは主にAぇ! groupの衣装を担当されているそうですが、ネット上ではライブでの衣装の着こなし方がファンの間で話題になっているそうですね。自分のチョイスを振り返ってみて、Aぇ! groupのメンバー全員にとってどれが一番効果的だったと思いますか?

末澤誠也:僕はいつも僕たち独自のスタイルや個人的な才能を表現するため、そしてファンの皆さんに感動してもらうために、最高の衣装を用意するように心がけているので、ひとつの「ベスト」は選べません。ですが、こういったコンサートでの細かなことに対するファンの方の反応には気を配るようにしています。例えば、全国ツアーでは青いナポレオンの衣装は6人の間でも人気だし、多くの方が楽しんでくださっているようなので必ず取り入れました。
驚くほど複雑で精巧なディテールを持っているので、ファンの皆さんに間近で見ていただけると嬉しいです。ファンの皆さんにはぜひそのカッコ良さを是非見ていて欲しいです!


英語では誰かに本当に才能があるとき、"They make it look easy(彼らはそれを簡単に見せる) "と言う表現がある。例えば、MLBで投手でありホームランバッターであることはとても難しいが、大谷翔平はそれが得意なので簡単にやっているように見える。これは多くのポップグループにも言えることだと思うが、彼らにとって不利にしかならないように思う。

例えば、彼らの先輩であるSMAPや嵐はとても努力をしていますが、最終的には歌って踊る姿になるし、とても上手であるからこそ簡単に見えてしまう。その結果、いわゆるボーイズバンド(アイドルグループ)にいることは簡単なのだという誤解が人々の間にはある。

しかし、最近Aぇ! groupや7 MEN 侍のような同世代のバンドを見ていると、ライブに楽器を取り入れていることに驚かされます。

良規さん、あなたはその最たる例だと思います。何故ならあなたのギターの演奏は本当に素晴らしく、私が今まで見てきた中でも最高の演奏だったからです。そしてそうすることで、あなたは自分のやっていることを良い意味で難しく見せていると思います。このことは「アイドル」というものに対する人々の認識を変えるのに役立っていると思いますか?

正門良規:アイドルというのは比較的特殊な概念であり、欧米のファンにはあまり馴染みのないかもしれませんが、あなたが挙げたグループは今日のアイドル文化がどのように捉えられているかの先駆者でした。例えば、メンバーカラーは日本のアイドルにとって特別なものです。メンバーカラーは、僕たちの様々な側面を表しており、僕たちがお互いをどのように補い合っているのか、またYouTubeで見る以上に僕たちを際立たせるもので、差別化することで新しいファンが僕たちの音楽、バラエティ番組、ドラマなど、他の番組の僕たちについてきてくれるように後押ししています。願わくば、「アイドル」は一つのこと(概念)だけに絞ることはできないのだということをファンの皆さんにお見せしたいです。


日本のアイドルグループのメンバーには、昔の特撮番組「スーパー戦隊(パワーレンジャー)」にちなんだ色分けがされることが多い。しかし、それらの番組とは異なりアイドルの色分けは、素人には気づかないほど微妙なものだ。大きなステージで、ファンが各メンバーを識別しやすくするためという側面もあるが、良規さんが示しているように、"色"は抽象的な意味での個性の象徴でもあるのだ。


お時間を割いていただきありがとうございました。もう一つ質問があります。10年後Aぇ! groupはどうなっていると思いますか?

小島健:今の最大の目標はデビューアルバムを作って、出来れば東京ドームや京セラドームのような大きな会場でもう一度ツアーを開催することです!それが僕たちが実現したいことのリストの中で「必須」に限りなく近いものです。今、僕たちはそれが僕たちやファン、そして世界全体にとって何を意味しているのかを探究し、発展させ、そして僕たちを信じてくれている人たちが知っているようなスターになれるように全力で取り組みたいです。


10年後このグループをどこで見られるのかは分かりませんが、今現在はどこでも彼らを見ることができる。残念ながら、多忙なスケジュールのため時間が限られており、彼らがライブでどのような活動をしているのか、また大阪スタイルの新喜劇や格闘技を練習し、それをコンサートに取り入れていることについては触れることができなかった。

彼らにはもっと大きなグループになって自分たちの能力をより多くの人に見せる機会を得ることができればと思う。というのも、彼らはとてつもない才能を持っているだけでなく、純粋に成功して淡路島でキャンプができるようになってほしいと願うような素敵な人たちだからだ。