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わたしの好きなこと


小学校のイベントで、リサイクル絵本がもらえるコーナーがあった。

二女が真っ先に手に取ったのは、クリスマスのサンタクロースの絵本。
私には「たまたまそこにあったから手を伸ばしただけ」に見えたので、

「ノンタンもあるよ、クマさんの可愛いのもあるよ」

と、他の絵本も見てから決めようと提案するのだが、まったく聞く耳持たない。

「いや! これがいいの!」の一点張りで、サンタクロースの絵本をもらった。

クリスマスシーズンが終わった2月だったので、大人は「時季じゃない」という気持ちになるが、子どもにとってはそんなの関係ない。読みたい本を読む、ただそれだけ。

子どもの「好き」は真っすぐで、根拠もない。
ただ好きなだけ。

わたしの好きって、なんだろう?

思えば、私は「二番目に好きなもの」を選ぶ子どもだった。

家が裕福ではないと感じていたので、親に気をつかって一番欲しいもの(高いもの)ではなく少し安いものを選んでいたのかもしれない。

本当に好きなものを言って、「こんなものが好きなんだ」と思われるのが恥ずかしかったのかもしれない。

今なら、
「高いから買えないよ」と言われるかもしれないが、まずは本当に欲しいものを素直に言えばよかったと思う。もしかしたら、親は買ってくれるかもしれないし。

「人からどう思われようが、私が好きなものを堂々と言えばいい」と思う。

結局「人からどう思われるか」「人の顔色」を優先して、自分の本当の気持ちを隠していただけ。自分に自信がなかっただけ。
思春期あるあるかもしれませんが。

40代になり、「好きなこと」ってなんだろう?と考えてみても、子どものようにパッと答えられない自分に驚く。自分のことなのに!

子どもの頃のこじらせた考え方のクセが、まだこびりついている。

「自分の好き」を堂々と言っていいんだよ。
人の顔色を気にせずに。

誰にほめられなくても、すごいと思われなくてもいい。
自分が好きだと思う気持ちを大切に。

取り急ぎ思いつく、わたしの好きなこと。

・温かいお茶を飲むこと
・文章を書くこと

…地味だな。でも、40年生きてきて、今毎日続けているのは、温かいお茶を飲みながら文章を書くこと。

健康に生きられる人生も折り返しの40代。
「好き」がいっぱいあふれる40代にすると誓おう。


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