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ペアレント・トレーニング

ペアトレとは?

ペアレント・トレーニング(ペアトレ)をご存知ですか?

ペアトレとは、1960年代にアメリカの児童心理学者によって開発されたメソッドです。日本では1990年代から取り入れはじめ、医療、教育、福祉、子育てなどさまざまな分野で実践されています。

日本では発達障害支援の要素が強いようですが、さまざまな側面に効果があると言われています。

・子どもの望ましい行動の増加
・子どもの困りごとの行動の減少
・親の養育行動の変化
・親のストレスの減少

詳しくは書けないのですが、今回ある機関の「ペアトレ講座」に参加させていただくことになりました。

ペアレント・トレーニングはそのまま訳して、子どもではなく「親」の「教育」。

親が教育(トレーニング)される? と聞くと厳しそうに感じるかもしれませんが、全然そんなことはなく、3か月でメソッドを学ぶ講座を数回受け、実践して、グループで共有したりレポートを提出したりします。

ペアトレに参加しようと思った理由

小学3年生の長女は、1歳頃から癇癪をおこすことが多く、本当にちょっとしたことでよく怒る(怒りの感情を出す)子でした。

初めての子育て。
親も初めてのことだらけだからわからない。

「幼児はこんなものだ」と思っても、他所のお子さんを見ては、あれ? ちょっとうちの子怒りすぎじゃない? と不安になることもしばしば。

保育園や幼稚園のイベントでは、直前に機嫌を損ねると怒って参加しなかったり、プンプン怒ったまま舞台に上がったり、自分の思う通りにならないと普段から教室を飛び出したり。

そのたびに「はぁ、またか…」と肩を落として涙してしまう自分にも自己嫌悪。娘もいっぱいがんばっていることはわかっている。

もちろん他所のお子さんと比べてもしょうがない、いいところもできていることもたくさんある、一人一人の個性なんだ、と思おうとしました。

その気持ちは嘘ではないものの、あまりの聞き分けのなさ、「怒り」の感情が強い娘に幾度となく「育てにくさ」を感じてきました。

娘が年長の時には、副園長直々に
「お宅の〇〇ちゃんは、困った行動が多いので、職員も対応しきれないところがある。月一回実施している教育相談を受けてください」と言われたほどです。(実際は遠回しにもっと優しい言い方でしたが)

さすがにこのまま小学校に行くと、また教室を飛び出したり怒ったり荒れたりするかもしれない……と覚悟していたものの、意外にも小学校生活はそういった面での困りごとはなく、本人は楽しく学校に通っています。(その他小さなトラブルや悩みごとなどはありますが)

最近では、昔ほどの癇癪をおこすことはなくなりましたが、怒りっぽい(怒っているように話す)性格や態度が悪目立ちするようになってきました。

今回、あるきっかけがあり、

・子どもの好ましい行動の増加
・親子関係をよりよくしたい
・親も不必要に怒ったりイライラしたりせず、ストレスを減らしたい

との思いから講座に参加することを決めました!

ほめる練習をしてみよう

第一回目の講座で宿題が出ました。

「ほめる練習をしよう」です。

ほめ上手な人っていますよね!
よくそんなところに気づいたな、とか言われてうれしくなるようなことをさりげなく口にできる人。お世辞や無理やり言ってる感じじゃないからすごい。
あなたは、人をほめるのは得意(上手)ですか?

宿題として次回の講座でエピソードを共有しないといけないから、「何をほめよう?」と意識して子どもを見ていたら……

あれ、意外と難しい!?
何でもない会話の中でほめるって……どこをほめればいいんだ?

違います、私が難しく考えすぎているのです。

もっともっと「ほめる」のハードルは低くてOKだし、すごいことや特別なことだけをほめるわけでもない。

子どもとの日常にある小さな「良いところに注目する」練習です。

たとえば、こちらから言わなくても次の日の給食セットを自分で準備していた、とか。

言うは簡単なものの、まだ上手くほめられていません。
ただ、とにかく「ほめよう」を意識して気づいたことがあります。
いかに自分が子どもに対して小言や説教じみた言葉ばかり投げかけていることか!

「ほめよう」を意識しながらも、口をついて出てくるのは否定的な言葉や心配の先回りばかり。

いやいや……自分でもビックリしましたよ。意識するって大事ですね。

次回の講座までまだ時間があるので、もっとほめほめポイントを探したいと思います。そしてさりげなく口に出して伝える。

もしペアトレが気になる!と思った方は、お子さんだけでなく周囲にいる身近な人を「意識してほめる」を、やってみてください。

今までスルーしてしまっていたけれど、
その人の好ましくない行動 < その人のよいところ

がたくさん見えてくるかもしれません。


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