メカたま日記 Bloom of Corolla 第1~9話「FUN☆FUN☆わんだふるDAYS!」

3年間にも及ぶ「死闘」を終えた俺は、ついにトヨタ系ディーラーのメカとして「社会人」の世界に、整備士の世界に飛び込んだ。別に嫌でこの世界に入った訳でもなくて、宛もなく入った訳でも無い。ちゃんとした目的と母親と交わした「約束」を果たす為にも飛び込んだ。それだけである。名前出してしまうが、俺とトヨタカローラ静岡の出会いは、超がつく程「ひょんな事」からだった。それは俺がまだエコランの世界に居て色々やってた時の事、今でも関係が続いてる先生が「くっしー、カローラ静岡とかどう?あそこそんなに人いないから向いてると思うよ。」と言ったことが始まりだった。その当時俺は、トヨタ系に興味が湧かずむしろホンダ党員だったのでホンダカーズ系に行こうかと模索していたのだが、ホンダあるあるの「整備性の悪さ」があったので、トヨタ系ディーラーもありかと決めていて考え始めていた。そんな時に企業説明会に行ってみようと思い立ち、実際に企業説明会に出向いた時にあったのが、これからも世話になる採用担当をしている主任だった。その時からカローラ静岡との関係はスタートした。そして、採用試験を突破して掴んだ内定を手に4月1日の入社式を迎えた。本当にここまで来れたのは俺一人ではなくて、周りの人のおかげでもある。入社式を終えた後の研修でクタクタに疲れた俺を癒してくれたのは、タバコと日本平ホテルの夜景であった。本当に綺麗で写真に収めた程だ。だけど、入社式後の研修から俺は早くもこの世界の「洗礼」を浴びる事になった。自分の中でも覚悟は決めていたけど、初日からかなりキツかった。2日目は、一生のうち1回歩けるかどうかの「道」を歩くことが出来た。それは、ホテル様のご好意でなんと「バージンロード」を歩かせてもらうことが出来たのだ。挙式場の扉が開いた瞬間に思わず「えっ!?えっ!?すげぇ!!」と思わず声が出て口を手で覆う程だった。俺的にはこの時点で「お腹一杯」になっており、もう後の事は記憶に無いくらいだ。目の前に飛び込んできた景色は、まるで俺達を「別世界」へと誘っていた。天気が晴れという条件も重なり、最高の経験が出来た。研修最終日の翌日は、総まとめ感が強かったが、最後までやり切って終える事ができた。「カイゼン点」が多ければ多いだけ自分自身の「収穫」も多い。そういう最初の3日間だった。2日間の休みを経て、6日から富士店のトレーニングセンターで新人研修をやってるけど、色々覚える事が多くて大変でもあり、どうやって上手くやってこうかと1人考える事が多かった。1日から3日までもそうだったりした。1人で反省会をしていたりと結構成長していた。チームディスカッションも3日間書記という立場と役職で動いていたが、その役のみならず、メンバーにベトナム人がいたのでその子のサポートとかも色々していたりもした。タイムキーパー補佐とか色々だ。特に覚えてるのが2日目のペーパータワーであり、初めて俺の作戦が周りに受け入れられた時は思わずガッツポーズをしそうになったりもした。工科時代はなかなかというより100%俺の案なんて通るどころか通してくれず、思う様な事が出来ず結構辛い経験があった。けど、チームディスカッションのメンバーは俺を拒否する事無く受け入れてくれた。それだけでも嬉しかった。嫌われ役の1つや2つなんて演じ慣れてた俺からしたらこれ程嬉しい事はなかった。事情を話してないにもかかわらずすんなりと受け入れてくれたメンバーには、感謝してもしきれない。そもそも主任に俺が持っている「バリア」の事をカムアウトした時にも「事前に言ってくれて助かったよ。」と感謝された程だ。そんな3日間を過ごして新人研修を迎えてる訳だが、今日で4日目。まだまだ覚える事が多くて大変だが、メンバーと過ごす時間が楽しくてたまらない。むしろそれで通勤する楽しみにもなっている。今日は、点検パックの「プロケア10」というのがどんなもんか、実際に何をしてるのかをやったりもした。その時に研修2日目に貰ったデジタルデプスゲージを用いしてタイヤ測定した時は、もう楽で仕方なかった。だけどまだタイトルの「花の冠(カローラ)」は「満開」になっておらず、これから時間をかけて一輪ずつ開花していくんだなと実感出来ている昨今だ。


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