一昨日のリベンジ。

今日、卒検を受けてきたよ。結果は一昨日のリベンジを果たす事が出来たし、一昨日の俺より更に強くなった俺を見せつける事も出来た。最後の1メートル、1センチ、1ミリ、1秒まで自分を信じて諦めなくて良かった。また今日もダメかと思っていた。けどそんな考えは単なる幻想と戯言に過ぎなかった。担当の教官が「今日はリラックスしていきましょう!」その一言で全て吹っ切れた。俺に足りなかったのは、これだと。そして俺は前の人が試験をしている中、1人ドライブに行った時に後部座席に座って風浴びて満喫してますよ感を剥き出していた。それくらいしないと落ち着かなかった。そして、呼吸も新鮮な風を浴びながらゆっくりと深くなっていた。迎えた自分の番。せめて最後の花道を悔いの無いように全力全開全速力で突っ走ってやると決めていた俺は公道試験では満点を叩き出す勢いで行った。多少のミスは想定内の上で。そして、縦列駐車が運命の分かれ道となった。これで全てが決まってしまう。ならばここで己の手で決めてしまおう。そう決めて挑んだ。そして全てを決めてくれたのは俺の両足。あともう少しで、ここまでの努力を全て無駄にさせまいと本気で挑んだ。そしてチラ見した時に「教官ブレーキ」を踏みかけていたのが見えた。俺は踏ませまいと即座に判断して右足でブレーキを踏み、あとはアクセルとクラッチを巧みに使って無事に縦列駐車を成功させた。そして採点用紙には-5点×3の15点が引かれたが、公道試験でかなりマージン稼ぎをしていたのが功を奏して、恐らくだけど85点で「これは行ける!行けるぞ!」と合格を確信していた。そして車を停車位置に止めて、全てが終わった。だけど、俺自身何も思い残す事も無かった。そして車から降りた俺はどこか垢抜けて吹っ切れた様な感じだった。もう全てを出し切ったんだ。やりきったんだ。そして、本番が始まるギリギリまで俺自身に伝えたい事を教習ノートに書きまくった。多分この瞬間はずっと忘れないと思う。でも合格発表までの1時間近くは本当に気持ち悪くて、何か食べたくても食べれない様な状況だった。食べたら多分戻す。そんな感じだった。けどここまで来るのに色々な事を経験してきた。最初の間はギアチェンは愚か、半クラさえおぼつかない人間がここまで成長したのだから。そして、天国から俺を最後の最後までアシストしてくれた友達にも感謝したい。本当にまだ卒検受かった事が夢の様で仕方ない。というより実感が湧かない。けど、諦めないで良かった。そう言える俺がいた。自分との戦いに勝った時、というより戦ってる最中に皆の声が聞こえた。皆が俺の名前を叫んでいる。皆が背中を押してくれた。そして、皆が力を分けてくれた。俺は自分の力も合わせて、これまで経験した事ない位のパワーが出ていた。それは、オーバーブーストを超える何かが。そして縦列駐車の最中に名曲「joint」が流れていた。最後の歌詞、「感じるでしょ?もう何も怖くなんてない。この手を握りしめて、君にしか出せない力が夢を現実に変えてゆくから。強い視線の彼方、迷いない二人の姿が見える。だから進むの更なる時へ」この歌詞が俺を奮い立たせてくれた。天国にいる友達が本来手にしてるはずだった物を俺は手にしたのだから。俺はこの時、過去を振り返りながら最後の縦列駐車からの出発を敢行。そして限界を超越した俺は全てを終えて満身創痍のまま車から降りた。もう全てを出し切ったんだ。やりきったんだ。そんな感情でいっぱいだった。そして合格発表の瞬間、俺の受験番号「17」に淡黄色の灯火がついた。俺はこの時思いっきりガッツポーズをしたのと足の力が抜けてその場に座り込んだ。本当に全てを出し切った。一昨日のリベンジを果たせたんだ。そんな気持ちが俺を包み込んだ。そして今までの苦労が報われた瞬間でもあった。そして「有言実行」も。俺は試験前にトイレでも同じ車に乗る人とも会話してる中で「今日がラストなんだと思ってます。」と言ってるくらいだった。絶対に後悔したくない。する位だったら…と考えていた自分もいた。そして運も何もかもが味方になってくれた。勝利の女神もだ。そして全ての説明が終わり、帰路に着いた時の雨は、まるで俺を祝福してるかのような雨だった。絶対にここまでの努力を無駄にしたくなかった。そしたら天国にいる友達にもずっと顔合わせられない。そんな気持ちでもいっぱいだった。そしてサイドブレーキを引いて、エンジンを切った時に「これで全てが終わった。諦めなくて良かった。」という気持ちが湧いてきた。だけど俺自身まだ車をモノに出来てないというのは否めなかった。確かにまだ操られている部分もある。けど、最初に試験官からこんなアドバイスを貰った「行くか辞めるか。それだけでも随分違ってくるよ。行ける時は行く!無理だなと思ったら行かずに踏みとどまる。それが大事。」というアドバイスをだ。そして俺は親からこんなアドバイスも貰っていた。「停止線で止まった時は三つ数えろ。そうすれば分かるから。」と。勿論俺は止まってから本当に3つ数えていた。そして俺がドライブした3号車のメンバーが全員合格したのもそうだけど、俺は出だしから緊張の糸がほぐれていた。そう屈伸する時にケツ打ったり、乗り換えの時に膝ガンしたりと大変だった。←これに関しては電柱付近とかいう変な場所止めた俺が悪い。でも終始リラックスしていたのが全ての鍵を握っていたんだと思う。

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