自分の「第二の故郷」

俺には、「故郷」が2つある。一つは、自分が産まれ育った、修善寺という所。ここは、俺が大好きな温泉で有名な所。この時期になると、温泉が恋しくなる時期でもある。最後に入ったの、今月の1日に泊まったルートイン宇都宮だもんな。温泉に入るとすごく落ち着くし、何より、疲れが癒える。本当に良い湯加減の所だったので、つい、ウトウトしかけたりもした。だけど、地元の温泉にもごく稀にだが、行ったりしている。そして、2つ目は、自分が「初めて見つけた、居場所」と言える、沼津。もうここは、ラブライバーにとっては、切っても切り離せないよね。俺も最近は定期的に沼津に足を運んでる。目的も無く、ただ漠然とだけどね。だけど、それがまた良いんだ。自分が唯一、「心を落ち着かせて羽休め出来る所」なのだから。そして、俺がまた「リスタート」する事が出来た場所でもある。理由は、高校時代に、沼津に通ってたからでもあり、そこで、多くの仲間を作ったからだ。俺は、沼津に行くと必ず行く所がある。そこは、沼津港のすぐ近くにある海岸だ。そこで波の音を聞いて、リラックスしている。本当にリラックス出来る為、つい時間を忘れてしまって、大慌てで帰路に着く事もしばしば…。あとは、最近通い始めた「欧蘭陀館」という、ラブライブサンシャインの聖地でもある喫茶店なのだが、俺はそこで必ず頼むのが、「アイスティーとミルクレープ」というセットだ。本当に美味しくて、たまらないのだ。気付いたら、食べ終わってる。雰囲気的にも落ち着いてる為、ついつい長居しかける事も。本当に車が手に入ったら、「慣らし運転」も兼ねて、是非とも聖地巡礼をしてみたいものだ。そして、沼津となると本来はバス使う様な所も平気で徒歩で行くような事をしたりもしている。内浦の方まで行った時は、「ここに住むのもありかな?」と思うくらい綺麗な所だった。何せこの俺、大の「旅好き」でもある為、多くの穴場スポットを知っていたりもする。その範囲は、沼津のみならず由比の方まで広がっている。この時期はもう見れないけど、7月頃の夕暮れ時には、由比の海岸線を走ると本当に綺麗な水平線が一望できる。そして、俺が「沼津は、俺にとっての第二の故郷」と言うと親もかなり納得してくれている。それもそのはずだ。中学時代、あんだけ散々な目にあって、「全てを捨てても構わないし、投げ出すつもりで行く」という覚悟で沼津の高校に飛び込んで、棚ぼただが、進学科の「シート」を掴み取って今に至るのだから。毎年4月になると、空は晴れ渡り、満開の桜が皆を出迎えてくれる。俺もその中の一人だった。「これから、全部始めよう。ご立派な人生なんて要らない。自由に思いのままに。」俺は、高校入った時にそう決めていた。最初は、傍から見たら単なる「陰キャコミュ障」としか思われなかったが、趣味とか言った瞬間の空気と言うやら、もう笑い抜きで話す事は不可能だ。一体この世のどこに「デスボ出すのが趣味です」とかいう奴いるの?だけど、中学時代とは違い、俺を蔑む様な事をして来る様な奴らが居なかったので、非常に過ごしやすかった。ただ、一つ悔やんでるのが、「あの時に俺は、アイツを助ける事が出来れば、重いものを背負わずに済んだ」という事。俺は、たまに1人になると、つい、4年前に起きた「事」を思い出してしまい、泣いてしまいそうになる時がある。本当にあの時に、少しでも勇気を振り絞って、手を差し伸べてやれば、アイツは、死なずには済んだのかもしれない。という「自責の念」に駆り立てられる事がある。皆も辛いはずだけど、その中でも一番辛いのは、俺なのかもしれない。「さっきまで、普通に話してた友達」を目の前で亡くしてるのだから。一昨年の今頃だってそう。専門入試の合格発表の際、第一志望学科落とした時は、「ごめんね…俺…お前に…嘘ついちゃった…けど…最後まで…一緒に戦ってくれて…ありがとう…」と悔し涙を流して、報告したりもした。けど、アイツは俺を責めるのではなくて「気にするな。人生なんてそんなもんだし、何もかもが順風満帆に行くなんて有り得ない。俺なんて見てみろよ。今やこんな魂だけよ。肉体なんて焼かれて、骨になり、粉砕されて、骨壷の中よ。けど、ここまでよく頑張ったな。お前の母さんにも、絶対、輝の事を怒らないでくれ。と言ってあるから安心しろよ。ここまでやったんだ。自分の生まれ故郷の期待を一身に背負ってやったんだ。それだけでもすげぇ立派だし、むしろ尊敬するよ。それだけお前は、強豪相手に果敢に食らいついたんだ。最後の最後までな。たかだか2点。そう思うか、あと2点。そう思うかは、自分の心の懐次第だが、これだけは、何があっても忘れんな。いつかこの2点は、絶対に取り戻してみせる!それだけは絶対忘れんな。例えそれが、形変えても良い。また、再来年でも良い。俺に報告しに来いよ。待ってるからな。じゃあな。」と慰めてくれた。そして、今年。ついにその約束を果たす時が来た。待ってろよ!「マイ・アミーゴ!!」


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