メカたま日記Season2 Day108~Day133まで

さてさて、メカたま日記も、かれこれ2ヶ月ちょっと更新を滞らせてしまったのは、非常に申し訳ない!こちらにも色々ありにありすぎたのだから。さて、この2ヶ月何やってたん?となる人が多いが、ざっくり言おう!足回りやら、AT,CVTやらをやっていただけの話だ。今回は、2ヶ月分一気に放出したかったけど、流石に俺もそこまで内容を覚えてない為、今回は、かなりタイムリーネタのAT,CVTをやってこうと思う。実は、このふたつのミッションも、歴史が1世紀近くあるミッションで、我々が、「楽」をする事を知ってしまうきっかけにもなったりしている。ちなみにATなんてもんは、とうの昔から、5~7.5LのV8クソデカエンジン積んだ、アメ車が採用してるから良いとして、CVTである。実は、このミッションを世界初採用したのは、実は意外なメーカーだ。そう、当時の富士重工業、今で言うスバルの「ジャスティ」という小型車が、世界初採用したが、そもそもスバルのE-CVT自体、あんまり、良い話を聞いた事ない。って言うか、単に、やるなよって言ってる事をやってる人が悪いんですけどね!!違います?過積載するなよって言ってんのに、馬鹿みたいに荷物載せたりさ、ギクシャク感が何か嫌だとか言って、ブレーキを使わずに、アクセル操作だけで止まったり、そりゃ、負荷かかってぶっ壊れますは!まぁプレオRSとかのi-CVTでは、かなりマシにはなりましたけどね!確かに、クリープ現象は、大事ですはな。ちなみに、一概にCVT(無段階変速機構)と言えど、2~3つくらい種類あるの知ってるかな?知ってる人は良いんだけど、多分これ見てる99.9%の人が知らないと思うから、ざっくり解説しよう。まずは、ベルト式と言われる、金属ベルトを圧縮したり伸ばしたりして変速を行う方式は、至ってシンプルで、2つの、「シーブ」と呼ばれる、すり鉢みたいな形してるやつが、油圧で、スチールベルトという、金属ベルトを圧縮したり、伸ばしたりして変速をしているんだ。その「スチールベルト」というのは、何層にも重なってる「エレメント」という小っこい金属の爪(?)みたいなやつと、スチールバンドという、たった2本でエレメントを固定するバンドで、出来てるんだ。しかも、CVTの実物を見れる機会があったらでいいから、見て欲しいんだけど、あんな小さい変速機が、下は49ps、上は、天井知らずのパワーをタイヤに効率良く伝達してるとなると、すごく感慨深いよ。だからこれ作った、DAF(オランダの自動車メーカーで主にトラックを作ってるところ。)とか、基礎を作った人はすごいと思う。そして、2つ目は、トロイダルCVTという、過去に日産が採用したやつだけど、あれは、学校でも、ろくに教えてくれもしなかった。まぁ教材抜きに何を話せってんだよって。てか、今の人にトロイダルCVTとか言っても絶対分からないと思うから、簡単に言うと、ベルト式より歴史が古いCVTで1877年まで遡る。1877年と言うと、日本国内では、「廃藩置県」が始まってから、6年くらい経ってる頃だね。すごいね!海外!日本が、「これからは、藩とは言わず、県ということ!」とか言ってる間に、こんな画期的なもん開発してんだから。まぁ、こんな誰も聞きゃしない、くだらん前置きは、良いとして、この方式は、2つのディスク(インプットディスクとアウトプットディスク)に挟まれたパワーローラーと言われるローラーが、傾角を変えながら変速をしているやつだけど、その構造の煩雑さと、整備性の悪さからすぐに闇に葬られている、哀れな子でもある。実際の所、一度壊れると、直せない為、全交換することになってしまい、お値段は、数百万するとか。でも、言える事は、「歴史を変えた」ということだ。ちなみにCVTで、ひとつこんな話がある。「F1にも使われた」という話がある。これは、1993年のF1が始まる前だかの話だけど、ウィリアムズがFW15に搭載してみた所、1周辺り約6秒短縮してしまった為、流石に、ウィリアムズもヤバかったのか「お蔵入りにしよう。流石にスポーツマンシップに反しちゃうし、アンフェアだ。」と言って投入しなかった経緯がある。と言ってもだ、当時のテクノロジーでも、「持って2時間が限度」と言われていた。まぁそりゃそうだ。あんな700ps近いパワーを13500~14200rpmとかいう超高回転で叩き出すエンジンに、そんなもん搭載したなんて言ったら、2時間持つかどうかだ。あの当時は、アイルトン・セナもブチギレてた時代だ。「ウィリアムズは、良いよな!右足だけ使えばいいんだからな!」と言ってたりもした。今回は、こんくらいにするよ。


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