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『ライフ イズ ストレンジ 2』で兄ショーンを演じたゴンサロ・マーティンが、『デス・ストランディング』のノーマン・リーダスを抑えて、英国アカデミー賞ゲーム部門「主演賞」を受賞

 英国映画テレビ芸術アカデミーは、2020年の英国アカデミー賞ゲーム部門「主演賞」(Performer for Leading Role)を、『ライフ イズ ストレンジ 2』でショーン・ディアスを演じた、俳優のゴンサロ・マーティン氏に授与すると発表した。

 『ライフ イズ ストレンジ 2』は、フランスに拠点を置くDontnod Entertainmentが開発したアドベンチャーゲーム。好評を博した『ライフ イズ ストレンジ』の続編となり、シアトルに住んでいた兄弟が、ある悲劇的な事件によってメキシコを目指すロードムービー的な逃避行を描いている。

 プレイヤーは兄ショーンを操作して、超能力に目覚めてしまった弟ダニエルを叱りったり、あるいは励ましたりして、その成長と行く末を導くこととなる。人種差別や移民などの社会問題を盛り込んだシナリオは評価が高く、今年3月26日に全5エピソードが収録された日本語版が発売したばかりだ。

 今回の発表は、『ライフ イズ ストレンジ 2』で兄ショーンを演じていた俳優のゴンサロ・マーティン氏が英国アカデミー賞ゲーム部門「主演賞」を受賞する快挙となった。この「主演賞」は、その名の通り作品で主役級のキャラクターを演じた人物に授与される。

 ほかにノミネートされていたのは『コール・オブ・デューティ モダン・ウォーフェア』でジョン・プライス大尉を演じたバリー・スローン氏、『Gears 5』でカイト・ディアスを演じたローラ・ベイリー氏、『コントロール』でジェシー・ファーデンを演じたコートニー・ホープ氏、『Telling Lies』でデヴィッドを演じたローガン・マーシャル=グリーン氏、『DEATH STRANDING』でサムを演じたノーマン・リーダス氏と、そうそうたる顔ぶれが並ぶ。

 特にローガン・マーシャル=グリーン氏と、ノーマン・リーダス氏はハリウッドの第一線で活躍している人物なので、この弱冠23歳のゴンサロ・マーティン氏のが受賞したことは意義深いといえるだろう。

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画像は「HOME | gonzalomartin」より


 ゴンサロ・マーティン氏はアルゼンチン生まれ。18歳のときにロサンゼルスに移り住み、以後、アメリカで演技の勉強をする。また新人ということもあり、あまり有名な映画やドラマには出演していない。『ライフ イズ ストレンジ 2』での声優の仕事が、初めて大型の仕事といえるだろう。普段、ゲームはあまりプレイしておらず、前作『ライフ イズ ストレンジ』のことも抜擢されるまで知らなかったという。

 なお日本語版では、声優の浜田洋平さんがショーン・ディアスを演じている。ゲーム内のオプションから英語音声に切り替えればゴンサロ・マーティン氏のボイスを聞くこともできるが、日本版『ライフ イズ ストレンジ 2』は日本語吹き替えを含む、丁寧なローカライズがされているので、初回プレイは日本語音声でしっかりとストーリーに浸るのがいいだろう。

 『ライフ イズ ストレンジ 2』はプレイヤーの選択によって、さまざまなストーリーがさまざまに分岐する特徴を持つアドベンチャーゲームだ。2周目以後のプレイでは英語音声に切り替えてみると、また新鮮な気持ちで『ライフ イズ ストレンジ 2』が楽しめるはずだ。


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