見出し画像

大人として嗜む。

※この記事は喫煙について書いてます。
 喫煙を推奨しているわけではございません。

 大人として金銭の自由を、時間の束縛を手に入れた。短い時間の中どう使おうと自由ではある。もっぱらガチャに課金ばっかしてるけど……
 そしてその一つとして喫煙……煙草がある。

 性的コンテンツやギャンブルなどあるが煙草は20歳を超えてやっと正当に嗜めるのもだ。私がエロが大好きなのは過去の記事を読んでいただければ分かることだろう、ギャンブルに関しては昔パチンコに傾倒してた。ガチャもまぁ、ギャンブルみたいなもんだろ……脳汁出るし……。
 煙草に関して、私は最初めちゃくちゃ嫌いだった。親がヘビースモーカーでよく夜中にパシリに行かされたものだ。なのでもくもくしい家の中が少しうっとおしく思うこともあった。しかし、そんな子供も結局紫煙に巻かれる運命だったのだ。

 切っ掛けは先ほど言った親の影響……ではなく、パチンコ店でバイトしてた際に先輩や同級生が吸う姿を見て興味が湧き始めたのだ。
 当時喫煙に関してはアニメやゲームなど少し規制があったと思う。昔のアニメやゲームでは喫煙するキャラは沢山居たし、何よりキャラが立っていてハードボイルドな風貌を纏っていた。そんな姿を子供ころ憧れ、身近に居る両親を見て幻想を捨てた。でも、憧れは記憶の片隅に燻っていたのだ。
 もういいや、とも思える小さな自暴自棄もあったのだろうが大人になった今、興味のあることはなんでもやろう、と思っていた。そんな中身近に「大人」として楽しめるのが喫煙だった。
 先輩や同級生に色々と聞いて、最初に吸ったのがウィンストンの5㎜。昔の銘柄で言うキャスターだった。吸うならば甘めのものがいい、と思い手を出したのだ。
 そこからメンソールの爽やかさに惹かれコンビニで買えるメンソールは大体吸った気がする。そして周りに被らないようにもしていた。
 先輩から貰ったマルボロのアイスブラストの独特な風味に惹かれたり、イナズマメンソールというキャスターと同じウィンストンのメンソールを吸ったりとしていく中ネットでの見聞きも当然試していた。そこで出会ったのがボヘームとアークロイヤルの銘柄だ。
 ボヘームは俺の憧れている物書きの方が吸っていた銘柄で、6㎜の普通の味とダブルモヒートというこれまた全く違う味のメンソールと出会ったのだ。常煙するに丁度よく、またバイトする中で苛烈な環境下に置かれたストレスに対しての対策としてアークロイヤルの重みが効いたのだ。
 アークロイヤルに関しては甘めの煙草を調べてた際に出てきたのだ。ただ、市販のものはタールの量が重く最初はビビってたのだが、後に軽いチョコ風味とかの存在を知り、そこから慣れてオリジナルの方も吸い始めた。
 そんなこんなで色々吸った後に加熱式やらベイプやらにも手を出した。今ではアイコス、グロー、プルームの三種がある。気分屋すぎる。
 さて、ここでサムネの話。わかる人にはわかるがサムネは手巻き煙草を作っている最中なのだ。手巻き、とよくわからん人はいるだろう。
 普段見かける煙草――コンビニなんかで売っている煙草はすでに形を整えられたものであり、めっちゃ大雑把に言うと葉っぱ・周りの紙・吸い口のフィルターの三種類で作られている。手巻き煙草はそれぞれを買い、組み合わせて作る煙草のことなのだ。
 その存在は煙草を調べるうちにすぐ出てきたのだが、流石に買い方や作り方を知らないために手を出さずにいた。しかし、手巻き煙草のことを思い出すのにそう時間は掛からなかったのだ……増税のせいで。

 増していく煙草の値段、昔は500円でお釣りが来たというのに今では千円札握りしめても二箱も買えない時代。仕事柄そんなに賃金が貰えるわけでもなく、ゲームや課金と言った重要な趣味に掛けるお金が多いため、その余りで煙草を嗜むのは些か厳しいのだ。
 手巻き煙草は約二箱の値段程で作ろうと思えば何十箱分の煙草が作れる。そう聞けば誰だって手を出す。俺だってそうする、というかした。
 もっと言えばパチ屋をやめて今の職種に転職した際に、先輩が詳しく教えてくれたのが大きかった。買い方や巻き方を教えていただき、人間的にはちょっとアレな先輩だったが今でも感謝している。
 ドンキの厳重に保管されている棚から店員を呼ぶのは中々気合のいる作業だが新たな境地、そして懐の優しさの為、俺は手巻き煙草の世界へと足を踏み入れた。

 作ってみれば案外簡単で、時折シャグ(煙草の葉っぱのこと)が多くてフィルターの大きさと合わず吸い口がブカブカしてたりと出来の悪さはあるが、吸い味に問題は無い。今まではチェゲバラやコルツのメンソールを吸っている。
 また、箱の時に好きだったアークロイヤルだが手巻き煙草が最初?らしく吸うなら手巻きか煙管で吸った方が良いと聞いたため、今ではそれを探している途中だ。オリジナルが中々見つからずフレーバー付きしか身近に売ってないけど……。
 巻き紙やフィルターが違うだけでも味や吸いごたえが変わるのも面白い。職場では基本グローを今は吸っているが、ストレス値がやばい時は火をつけて手巻きを吸っている。

 煙草を嗜む人も今では少なくなり、世間も喫煙家に厳しくなってきた。そして喫煙家の中でも煙たいのを嫌う加熱式派が多くなり現在の職場でも火をつけるのをあまりよく思ってない人も少なくない。みんな最初は同じだっただろうにね。
 同級生も煙草を吸う人は少なく、10人もいない友達の中では1人ぐらいしか吸わない程だった。だからと言って皆俺が煙草を吸うことを許容してくれていて優しいに限る……。

 改めて、煙草は決して良いものではない。肺ガンだって怖いし、煙草を吸うことで交友関係も限られる可能性がある。まぁ、逆に煙草コミュニケーションなんて言葉もあるにはあるが。
 もし吸っている人がこの記事を見たら、改めて煙草と向き合うのもよし、手巻き煙草を試してみる、または広めてみるもよし。
 吸ってない人が見たら、吸ってみよう、と思うなら止めはしない。だけどその後についてくる物事には向き合うように。体はすぐに煙を求めるぞ。
 それと、喫煙者の事を悪くは見ないでほしい。でも喫煙する大体の理由ってストレスが殆どだからイライラして人間的に怪しい人が多いよね……遠目で見守るかかかわらん方が良いかもね……。

 と、言ったところ。
 この記事書きながら俺が親に貸した猫の柄が入ったジッポが無くなったの思い出した。泣く。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?