ユベントスにはイグアインがいる

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 現在欧州サッカーが中断の中持ち上がる移籍の噂話。クラブの収支や株式、FFPを含めて考えると今年の移籍市場は例年になく難しくなりそうです。そんな中でスポルト紙などイタリアメディアが「新型コロナウイルスの影響でアルゼンチンに残り、リバープレートへの移籍を希望している」「ホルヘ·カラスカルの交換材料にするのでは」などと報じられていますが、5月15日現在で選手本人がトリノに向かっているとの情報もあるので噂レベルで終わりそうです。個人的には彼はまだまだ必要な選手だと確信していますが、一方で様々な経緯から一部のユベンティーニからイグアインの不要論もあるのは事実。今後の展望は不明ですがここでは「過去・現在・未来」の3つの観点からイグアインを見てみましょう。


 過去のイグアイン

 過去といえば2015-16シーズンに36ゴールをマークしてセリエAの最多得点記録を66年ぶりに更新したのはまだ記憶に新しい。当時のイグアインは両足が使えてボディバランスが良くシュートが強い完璧なCF。個人的に最大の武器だと思うのは足の振りがコンパクトでとんでもなく早いこと。特にセリエ特有のスペースのないバイタルエリア内では非常に有効。


現在のイグアイン

 年齢と共に衰えが見え始め走れなくなっている。得点に関しては彼の衰えというよりもロナウドの存在が大きいのでここでは問題扱いにはしません。では今現在の彼の役割は何か?その答えは直近のイタリアダービーで見ることができました。

 中断前のイタリアダービーで注目すべきは2点目のシーン。ハイライトだとバンザーイしているだけのジョギングおじさんですが、直前のシーンではクリアボールを奪ってゴールの起点となる役割を果たしています。

 広い視野と優れた判断力、それを実行する技術は未だ一級品。鋭い脚の振りも健在なのでスペースがあれば積極的にゴールを狙ってほしいです。1シーズンに30得点以上も取れるような選手が考えなしの本能のみで動いているわけではなく、自身の経験から基づく行動で結果が成り立っています。現在イグアインの役割はゴールを奪うことに加えて他選手をサポートする守備的タスクが課されているので得点に集中する事は難しいと思います。ここで何が言いたいかというと今のイグアインは今までのような切り取られた映像よりも試合全体の流れで見たほうが面白いということです。


 未来のイグアイン

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 現状チームの為とはいえ得点の少ないイグアイン。やはり放出候補となるのが既定路線と思われますが、本当に放出してよいのか?答えはNOです。まずCF以外に優先して補強すべきポジションがある。加えて中断による収支が不透明な状況で代わりとなる最高レベルのCFを買う予算は恐らくない。あとは彼のことをよく知るサッリが良い方向へ導いてくれるでしょう。バイタルエリア内でポジション取りを活かしたディバラとの2トップや彼が結果を出し続けてきた1トップなどでも見てみたいですね。

 結論としてユベントスにはイグアインがいる。現状の不満から莫大な費用を使って代わりのCFを獲得するよりも彼を信じてはいかがでしょうか。


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 思いのほか考えを文字に起こすって疲れますね。お風呂にでも入ってのんびり疲れをとってからまた何か書きたいことでも考えましょう。

 こんな数字も根拠もない記事に最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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