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新規事業の立ち上げは難しかった

今回は大学時代のインターンで新規事業の立ち上げを経験した時のことを話そうと思います。

この記事にも書きましたが、もともとは別の会社でインターンをしていました。

チームや上司にも恵まれ、目標を大きく上回る成果を出し、働きぶりも認められて表彰もしてもらいましたが、「このままでは何かいけないな」という言語化できない焦りは感じていました。

というのも「起業したい」という想いでインターンを始めたものの、それに直結するような動きができている自信がなかったからです。日々の業務にも慣れてきて、成果とともに裁量は上がってきたものの、自分の成長スピードが鈍化している感覚はあったし、SEOメディアというある種KPIハックしてグロースさせるような事業をやっていたため、事業全体を見ても同じようなことを繰り返しているような先が見える感覚になってしまっていました。この時もうすでにゼロから個人でメディアを立ち上げることもやろうと思えばできる自信はありました。

そんな中、大学の先輩から「スタートアップで新規事業開発を手伝わないか?」と声を掛けられて転機が訪れます。

某スタートアップでインターンすることに

この先どう自分の成長曲線を描いていくか考えあぐねていた時に、チャンスが舞い込んできたので即決でそのスタートアップでインターンすることを決めます。

今のインターンでメディア事業の運営を続けても学ぶことがどんどん少なくなってしまったこと、このまま資金調達してSEOメディアの事業で起業したいとは思っていなかったこと、とはいえ何か起業に繋がるチャレンジをしたかったこと、などいろいろ重なって働かせてもらうことになりました。

単純に「面白そう」と思ったこともきっかけとしては大きいです。熱烈なオファーを頂き、スタートアップ特有の勢いやメンバーの熱量を感じ、社長直下のプロジェクトということで既に一つの事業を立ち上げている人のもとで働けることも魅力的で、少しでも学びになることを盗んでこようと意気込んでいました。

当時の自分

当時の自分は右も左もわからなかった頃と違い、2社インターンを経験する中で色んな人と関わり、事業撤退を目の当たりにしたり、個人で売り上げを作れるほどの武器を手に入れたり、成功体験も積み上げてきたので新規事業開発もなんとかなると思っていました。

起業に向けてここでまた一つ成功体験を積めたらいいなと思っていたし、仮にうまくいかなかったとしても社長直下で事業立ち上げをした経験はその後に生かせるだろうと考えていました。

事業立ち上げが迷走

ところが、事業立ち上げは迷走。実現できるアイデアを出せず、この会社の主力事業もSEOメディアであったため、メンバーのリソースアウトで考えると「もう一本メディア立ち上げるか?」「いやいや、本体と競合するだろう」の堂々巡り。

結局は本体とは別の領域、やり方でメディアを立ち上げようとするも、伸ばしきれずに敢えなく撤退。その後も、事業を立ち上げることはできず、新規事業開発のプロジェクト自体も消えかけるような事態となりました。

今思い返すと、メディアしか経験のないメンバーでノリと勢いでやろうとしていたので上手くいくはずもなく、本体との兼ね合いで意思決定もブレまくり、苦い経験となりました。

まだまだ足りないことだらけ

初めての事業立ち上げは苦い経験として終わりましたが、自分はKPIハックやメディアグロースしかできないと知れた良い機会となりました。社長直下だから立ち上げを学べるという考えも安易だったと思います。

こうした経験のおかげで今の自分があるのですが、当時はやっぱり上手くできなかったことは悔しいし、経営もビジネスも何もわかっていなかったんだなと痛感しました。

大学2年生の秋頃、もうすぐ大学生活も半分が過ぎるのにまだ何も成し遂げられていない、何かしらの「事業を立ち上げた」「プロダクトを作った」という成功体験もない自分に焦りを感じていました。

その後、今自分にできることは何か、どういう事業なら立ち上げられそうか、そのために誰を巻き込むべきか、自分が補うべき知識や経験は何か、どこにゴールを設定するのか、を真剣に考えた結果、大学3年生の時に個人事業として月利100万規模のメディアと独自のCRM開発を行うのですが、この話はまた別の機会に書こうと思います。

人との出会い

事業立ち上げのインターンは撤退とともに会社も辞めることになるのですが、この時の仲間との出会いはその後の人生に大きな影響を与えました。

会社を辞めた他のメンバーも次々と独立していき、そのうちの一社とは立ち上げ時期からインターンとして参画させてもらい、貴重な経験を積ませてもらいました。そして、最初に声をかけてくれた大学の先輩ともう一人のメンバーとは今まさに一緒に起業をしています。

この時のつながりを大事にしていたからこそ、今の自分があると改めて感じます。これからも人との出会いは大切にしていきたいな。

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