ドラマ「泥濘の食卓」8話、キョコロヒージャックシーン
久しぶりに連続ドラマをきちんと見た。そのタイトルは「泥濘の食卓」(通称ぬかしょく)。
土曜日23:30からリアタイして、後日録画も見た。加えてTverも回した。
主演は、私の大好きな齊藤京子ちゃん、こんなにしっかり見た理由はそこだ。
「パラサイト不倫」がテーマのドラマ、毒親、DV、うつ病、不登校などテーマ以外にも様々な重く緊張感のある言葉に溢れていたし、なにせ生まれて25年、傷しか知らない人生を歩む主人公(名前:捻木深愛)を演じているのが、大好きな齊藤京子ちゃんだから、深愛に感情移入し過ぎて、見る時はちょっとしんどかった。
だけど京子ちゃんがずっとやりたい！やりたい！言っていたドラマ(しかも主演)のお仕事で、有料メッセージアプリでも頻繁にぬかしょくの話題を送ってくるから見ていた。
京子ちゃんといえば、ぬかしょくと同じテレ朝放送局で「キョコロヒー」というバラエティを、女性ピン芸人のヒコロヒーさんと2人で3年近くやっている。その繋がりで、ヒコさんが友情出演し、キョコロヒーの2人だけがドラマをジャックするワンシーンがあった。
最終回の1話前の8話で、やっと唯一闇のない登場人物が現れて、主人公を不倫人生から軌道修正させるのだが、その役を演じたのが、京子のバディことヒコロヒーさん。
役柄としては深愛の父の妹、つまり叔母さん(名前:あかり)役。
京子ちゃん「ヒコロヒーさん、めちゃくちゃ原作で重要人物です！(ヒコさん演じる)叔母さんのおかげで主人公の人生変わり始めます」
ヒコさん「それはいつもの現実世界と一緒やなぁ」
(スタッフの大笑い)
というお馴染みの掛け合いで、笑いとともにキョコロヒーにてあらすじ紹介があったので、「不倫なんかアカン」と叔母から叱られるんだろうと予想してドラマを見たら、全然違う展開だった。
結局、あかりは深愛の不倫を知らないまま、2人のシーンは終わった。
ヒコさん演じる叔母(あかり)の役割は、意志決定を当たり前に母親に委ねている深愛の姿勢を叱り、倫理観以前の問題箇所、無意識下の母からの呪縛を解いてあげることだった。(と私は感じた)
母娘という関係は、非常に複雑で、正解なんてどこにも存在し得ないだろう。
私も2年ほど前、親との関係に少し悩んでいる時期があった。(お母さんのこと尊敬してるし好きなんだけれどね)その時話を聞いてくれた職場の先輩から「親は親の人生、あなたはもう大人なんだから自分の人生よ」と言われたことが、前を向く励みになったことを覚えている。
京子ちゃんはお母さんのことが大好きな様で、推し始めた5年前から、京子母の話は沢山聞かせてくれた。それはキョコロヒーオンエアの中でもちょくちょく出てきて、その時はいつも隣でヒコさんがツッコんだりしていた。
母大好き京子ちゃんは、それをよく知るヒコさんと、あのぬかしょくのジャックシーンを演じて、どんな気持ちだったのだろうか、ドラマのワンシーンを繰り返しを見ながらふと思ったりした。
まあそんなのは京子ちゃんとヒコさんのオタクゆえの私の勝手な深読みで、当の2人の撮影現場は、ザ・キョコロヒームードで楽しげだったようだ。(しかし本番のお芝居は本当に凄かった、2人とも演技経験があるので女優さんすぎた)
ヒコさん相手の演技となると急にキョコロヒーモードになって、ゲラ笑いが止まらなくなっちゃった京子ちゃんに「笑とるやんけ」とツッコむヒコさんがいたり、今年も私の大好きな2人が、らしさ全開でそこにいるなぁ、と思った。
ヒコさんは、京子ちゃんの居ないところでも、よく京子ちゃんのことを話してくれる。
2年前、芸人兼構成作家さんのラジオにゲストで呼ばれた時、京子ちゃんのことをとても素敵なひと言で言い表してくれた。(私のnoteにある「凄い女」という記事で書いていますので、宜しければぜひ)
私は今年の11月、「飲ず吸ず喋り」というヒコロヒー単独1人喋り舞台を見に行ったのだが、そこでも京子という名前は使わず彼女を表現し、京子ちゃんの面白い話を、結構な時間を割いて聞かせてくれた。
もちろん私が把握していないだけで、他のメディアなどでも京子ちゃんのことを話してくれたこと、沢山あるに違いない。
あかりは結婚して妊娠して、深愛が赤ちゃんの頃の子供用品を借りに来る設定だった。
新しい自分の家族を持って、物理的にも心理的にも、姪っ子との距離はできてしまったかも知れない。それでも、どんな場所でもどんな時でも、心の何処かに深愛のことを「ずっと見ているよ(気にかけているよ)」があるあかりのセリフや姿勢は、いつもの京子ちゃんへのヒコロヒーさんみたいだった。
現実世界と一緒やな
キョコロヒー予告動画より
p.s.「泥濘の食卓」原作者の伊奈子先生、ドラマ制作に関わってくださった全ての皆さん、ぬかしょくを見せてくれてありがとうございました。
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