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アイドルマスターシンデレラガールズ6thLIVEアンコール上映会ガイド ナゴヤドーム公演1日目

来る2月23日(土)、「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!」ナゴヤドーム公演1日目のアンコール上映会が行われる。
この公演に筆者と共に参加することを決めてくれた、アイドルマスターシンデレラガールズにまだ詳しくない友人のために、ライブの見所やコンテンツの要所を解説したガイドを書くことにした。
書いた内容は100%筆者の主観によるもので、言及のなかったアイドルや楽曲に異を唱えるプロデューサーも多いと思うが、何分御容赦願うと共に、その情熱を知りたい、是非筆者にも伝えて欲しいと思っている。このエントリを補足する形でも構わない。


1.王道の"茶番"に汝、面食らうなかれ

スマホ版の音ゲーアプリであるスターライトステージ、通称デレステが生まれてから、STARLIGHT MASTERというCDシリーズが発売されるようになった。デレステでの新曲を収録したこのCDには、カップリング曲として新しいアイドルごとのソロ曲が収録されている。いわゆる「二周目のソロ曲」だ。
これら二周目のソロ曲はデレステでもまだ実装されておらず、CDのカップリング曲だから知名度も高くはない。シンデレラガールズのプロデューサー以外は知らないことがほとんどだ。
だがこれらの楽曲が、6thLIVEでは結構歌唱される。特に2018年のLIVEでは新曲初披露という感じでもあった。ソロ曲でかつ新曲なので、コールを予習していないと死ぬということはないが、気に入った曲があったら覚えておいて、後でセットリストを見直して是非聞いてみてほしい。

ここで筆者が挙げるのは三村かな子さんの「おかしな国のおかし屋さん」だ。この曲は今回がLIVE初披露という訳ではないが、歌詞に合わせた寸劇パートがあり、王子役で他のキャストさんが出てきたりしてたいそう楽しいことになる。予習どうこうということはないが、誰と絡むのかを楽しみにするといいだろう。往々にしてこういった絡みが後の二次創作に繋がったりするのだから……。

また二周目のソロ曲で言うと、堀裕子さんの「サイキック!ぱーりーないと☆」はコールが楽しいので予習というか、ムン!ムン!という心づもりだけしておくと良いだろう。


2.スターライトステージが生み出したカップリングの圧に震えろ

新曲リリースで使われるプラットフォームとして、今はデレステが一番機能している。そしてデレステで新曲が実装されるときは、その曲を歌うアイドルたちのストーリーと共に実装される。それは楽曲を歌うまでの、ユニットとしての関係性が深まるバックボーンが必ず用意されているということでもある。
特に二人ユニットで歌う曲はどれも、二人の関係性を掘り下げていることが多いため、聴くたびに絆を感じてそのたびに感情の爆弾が大爆発してしまう。これが今回の6thLIVEの醍醐味であると言ってもいいだろう。

ナゴヤドーム1日目でも数多くのデレステ楽曲を聴くことができたが、ここでは依田芳乃さん・藤原肇さんの「Sunshine See May」がLIVE初披露であることに触れないわけにはいかないだろう。山紫水明というこの二人のユニットは、モバゲー版アイドルマスターシンデレラガールズのドリームLIVEフェスティバルというイベントで2015年に敵ユニットとして登場したのが初出だった。その後の総選挙で二人にキャラクターボイスが実装されたので、事実、ユニットとしての見方はあまり一般的ではなかった。だからメットライフドーム公演2日目で、山紫水明の新曲イベント開催の発表があったときは全員度肝を抜かれた。
そうしてナゴヤドーム公演で披露された「Sunshine See May」は、明るい日差しの中にいるような優しい曲で……二人の間に流れる時間は、とてもゆるやかで……朝・昼・晩と時計が進んでいく6thLIVEの遊園地というテーマの、朝の時間を象徴する素晴らしいステージだった。
実際のデレステのイベントコミュでは、羽衣小町・ノーティギャルズ、そしてRock the Beatと他の二人組ユニットの関係性にも触れていて、担当Pとしてメチャメチャありがたかったことの礼をここで述べておく。

また中野有香さん・水本ゆかりさん・椎名法子さんの三人ユニット、メロウ・イエローの歌う「Kawaii make my day!」もこの日歌われていたが、中野有香さんと椎名法子さんの二人しかこの日は揃っていなかった。だが曲の最後に「ゆかりちゃんに届け!」と二人が大きな声を上げたところで、離れていても三人は一緒なんだなあと思って筆者は大泣きしてしまった。この曲もコールがKawaiiので予習していくことをオススメする。後述する「イリュージョニスタ!」と同じように大声で「カワイイ!!」って言える、貴重な瞬間だ。


3.Last Kissで前が見えなくなるバグ

STARLIGHT MASTER収録の新ソロ曲がある意味6thLIVEの目玉として披露される中、従来のソロCDシリーズであるCINDERELLA MASTERの収録曲をやる、ということには、ソロ曲二周目がまだないということ以上の意味があると筆者は思っている。

特にこの日の三船美優さんの「Last Kiss」は、藤原肇役の鈴木みのりさんたちを始めに演者さん方の登場するラジオやイベントで何度も言及される、キャスト人気の高い名曲だ。三船美優役の原田彩楓さんが一言で言って歌うますぎで、こればかりはLIVE会場で聴くのがベストだ。筆者は演奏中ずっと涙が止まらなかった(何なら直前の依田芳乃さんのソロ曲「祈りの花」からずっと泣いてた)ので、改めてアンコール上映会で観れることを楽しみにしている。


4.さよならアンドロメダで感情の大銀河を見た

今回の6thLIVEのテーマは「遊園地」…プロデューサーたちには、当日までそうとしか知らされていなかった。メットライフドーム公演の初日のMCで、「今日は春の遊園地がテーマ」と聞いた瞬間の期待と興奮は忘れられない。6thLIVE全四回の公演で、それぞれ四季をモチーフにしたLIVEであることが発表された瞬間だ。
そしてシンデレラガールズには、2017-2018年にリリースされたMASTER SEASONSというCDシリーズがある。全4枚、四季ごとにリリースされたこのCDの曲を、やらないわけにはいかないだろう。

順番的に秋の遊園地が予想されたナゴヤドーム公演1日目で、誰もが望んでいた楽曲が、MASTER SEASONS AUTUMNに収録されたTaku Inoueの名曲「さよならアンドロメダ」だ。CDでは渋谷凛さん・森久保乃々さん・大和亜季さんの三人での歌唱だったが、MASTER SEASONSの曲はユニット縛りではないので多分やるだろう、だが二人ではやらないはずだ、一体どのキャストが歌いに来るのか?そしてメットライフドーム公演でも天井へのレーザー照射の演出が「凄い」の一言に尽きたが、さよならアンドロメダでもやるのだろうか?それを観て、俺達は正気でいられるのか……?
この記事はアンコール上映会のガイドなので、結論としては「メチャメチャよかった」(だからこうして取り上げている)のだが、筆者の貧弱な語彙力ではこの曲の魅力の寸分も伝えられる自信がない。だが5人での歌唱となった中に、早坂美玲さんがいたことで、筆者は聴いている間ずっと「みれののの片想いからの、りんのの……」と考えていてずっと涙が止まらなかった。筆者はこの日のステージを改めてアンコール上映会で観れることを楽しみにしている。


5.ガールズ・イン・ザ・フロンティアは無限の可能性だ

ソロ曲やユニット曲、特定の属性で集まって歌う「属性曲」の楽曲は、キャストの縛りがある程度存在するために今回のLIVEで演奏されるかどうかの予想が立てやすい。だがキャストの縛りがなく、誰が歌ってもよい曲…いわゆる「全体曲」は、「お願い!シンデレラ」のようなLIVE頻出曲でなければ、聴くことができるかどうかはわからない。やるとしてもどんなキャスト陣で歌うかまでは予想もつかない。だからこの日「ガールズ・イン・ザ・フロンティア」をやることを筆者は予想していなかったし、まさかキャストを総入れ替えしてくるとも思わなかった。

「ガールズ・イン・ザ・フロンティア」はスターライトステージの3周年記念イベントの楽曲で、イベントのコミュではこの曲を歌った渋谷凛さん・塩見周子さん・小日向美穂さん・木村夏樹さん・早坂美玲さんが、自分たちの歩みを振り返りながら自己言及する中で絆が強まっていく、胸熱のコミュだった。この日聴くことができた「Take me☆Take you」が当時の総選挙上位のメンバーで固められていたのもあって、やるならオリジナルのメンバーに近い形でやるだろうなと考えていた矢先のことだった。
だがスターライトステージはゲーム内で5人を編成してLIVEを行うが、考えてみればその編成はプロデューサーの采配次第、つまり自由なはずだ。誰が歌ってもいい、誰をフロンティアに立たせてもいい。アイドルマスターシンデレラガールズの、新しい可能性の一端を見たと筆者は思った。そして改めて「ガールズ・イン・ザ・フロンティア」が3周年記念の楽曲でよかったと感じている。


6.フルメンバー揃ったユニットによる全力のステージにお前は倒れる

180名を超えるシンデレラガールズのアイドルたち、2019年にはその半数以上にキャラクターボイスが設定されているが、キャストさんたちのキャリアからして物理的に全員揃うことはもはや不可能であり、6thLIVEでもどの日にどのアイドルが出演するかの一覧表が用意されていた。
そうなると話題に上がるのは、人数の多いユニットが揃っているかどうかだ。2017年の5thLIVEでも、5人中4人だけ揃って披露される楽曲があり、それはそれで"絆"を感じて感情が肥大していくのだが、やはりフルメンバーで披露しているのを観たいと思ってしまうのがファンの性であろう。

ナゴヤドームではやはりindividualsの「∀NSWER」が最高だった。筆者は持参したUOをここで全て使い果たしてしまったが悔いはない。特にドームでしかできないindividualsの演出はとてつもなくカッコよかったのだが、センターとゴンドラと見るべきところが多すぎて意識が散りに散ってしまったので、改めてアンコール上映会で観れることを楽しみにしている。

そして満を持して登場したTriad Primusの「Trinity Field」は、流石に6周年のアンケートで好きなユニット堂々の1位だけのことはある、事実上のLIVEの大トリを務めるに相応しい最高のパフォーマンスだったと言っていい。コールは特に無いというか感情が昂ってそれどころではないという感じではあるが、ペンライト3本を使って曲の最後に三角形を掲げる担当Pのサインが非常に良かったと思うので、3本あれば是非やってみて欲しい。推したいと思ったその瞬間が推し時だ。

またこの日は筆者の担当アイドルであるところの多田李衣菜が参加するユニット、Masque:Radeによる「Love∞Destiny」が披露されていて、全員で歌うまたとない機会だったのだが、佐久間まゆさんを演じる牧野由依さんらの圧が凄すぎてなんか担当どころではなかったせいか、筆者はこの日のステージをあまり覚えていない(これは後で口論の種になったが、名古屋名物の味噌煮込みうどんとかを筆者の奢りで食べに行くことで手打ちとなった)。アンコール上映会では改めてこの日のステージを確認できるので、それも楽しみにしている。


7.全体曲にこそアイドルマスターの歴史がある

30名を超えるキャスト全員がステージ上に勢揃いして歌う、いわゆる「全体曲」こそが、アイドルマスターシンデレラガールズにしかできないステージではないかと筆者は思っている。
LIVEの最初と最後に披露される全体曲はシンデレラガールズの"アンセム"であり、これから何度も聴くことになるし、聴くたびにこの特別な日を思い出せる唯一無二の曲でもある。だからこそ、コールを覚えておく価値があると思う。

イリュージョニスタ!|アイマスオンラインコールガイド
「イリュージョニスタ!」
はAメロで推しや担当の衣装に「かわいいよ!」と大声で言ってあげられるので神。そこだけでも覚えておくと絶対良い。

Starry-Go-Round|アイマスオンラインコールガイド
「Starry-Go-Round」
は今回の6thLIVEの為に書き下ろされた曲で、コールはちょっと複雑だが楽しいので予習しておくとよい。単体で聴くと微妙かもしれないが、6thLIVEでは全体通してこの曲をやったので6thLIVEに一度でも行ったプロデューサーは全員この曲が好きだ。

GOIN'!!|アイマスオンラインコールガイド
お願い!シンデレラ|アイマスオンラインコールガイド
「GOIN'!!」「お願い!シンデレラ」は、シンデレラガールズのLIVEで毎回ほぼ確実にやるので、予習はそこそこにだんだんと慣れていく自分の経過を楽しんでもらうのも良いかもしれない、と思っていたが…この二曲は曲全体を通してほとんどずっとコールするので、予習しておいて損はないと、メットライフドーム1日目のアンコール上映会に行って思った。


他にも2018年の第7回シンデレラガール総選挙の上位メンバーの楽曲「Trust me」を、ついにシンデレラガールに輝いた安部菜々さんがセンターで歌う瞬間や、ポジティブパッションの「情熱ファンファンファーレ」パッション属性のアイドルたちで歌って大いに盛り上がった瞬間など、枚挙に暇がない。
だが担当や推しが違えば、コンテンツの見え方・感じ方の全てが異なるのがアイドルマスターシンデレラガールズの醍醐味だ。アンコール上映会というこの特別な時間を、共に心から楽しもう。そして願わくば感情の高まりを筆者にも共有してほしい。

参考:アイマスオンラインコールガイド(http://kuwane.tomangan.org/imascalls/index.html#top)

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