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Googleの言う「designed for Fi」とはなにか

Google Fiのサイトを見ますと「Designed for Fi models」という表現が出てきます。Google Fiのサービスを最大限に利用したいのであれば、この言葉の意味するところを知らなくてはなりません。

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こんな感じです。直訳すると「Fi(Google Fi)のために設計された端末」ということになります。しかしそれだけでは何のことやらわかりませんのでそのほかの箇所も参考にしながら読み解くことにしましょう。

Designed for Fi models
You'll have full Fi functionality on these devices:
・Calls, texts, and data on multiple 4G LTE networks
・Automatic connection to 2 million secure WiFi hotspots
・International roaming
・An even more secure connection with Fi VPN

上記のリンクはGoogle Fiのヘルプに飛ぶのですがそこには「この端末ではGoogle Fiのすべてのサービスが利用できます」とあって以下のものが列挙されています。
・複数の4GLTE回線を切り替えて使う
・Wi-Fiホットスポットに自動で繋がる
・国際(データ)ローミング
・(Google)Fi VPNにより安全な接続

With Fi's Network Tools, phones designed for Fi can:
・Stay on the best connection by transitioning among multiple networks
・Automatically connect to secure, high-quality public Wi-Fi networks
・Switch faster from Wi-Fi to data when Wi-Fi is poor
・Protect sensitive information through a Fi VPN
・Make Wi-Fi calls
These settings can be turned on or off at any time.

上記のページではGoogle(Store) Fi以外で購入した自分の端末でGoogle Fiを使うことができるのかを調べることができます。そこでは「Wi-Fiコーリング」というものも提供されていることが示されています。

これらの情報からすると、端的に言えば「Designed for Fi models」じゃないと、Google Fiの完全な動作は保証しませんよといっているわけです。じゃあそれ以外の端末ではだめなのかというとそうではなく、最低ラインも示されています。

Only unlocked devices can be used with Google Fi. If you purchased your phone through Google Fi or the Google Store, your device is unlocked.
All Android models at a minimum must run Android 7.0 and have LTE bands 2 and 4. All iOS models must run iOS 11 or higher. CDMA-only phones can work on Fi's LTE network. 

SIMロックが解除されている端末であること、Androidのバージョンは7.0以上、iOSのバージョンは11以上であること、アメリカで利用する場合はその端末でLTEバンド2と4が使用できること、などです。これが満たされているときはGoogle Fiサービスのうちの210以上の国や地域で電話やデータが使えること、SMSが使えることが期待できます。

すこし話が広がりすぎましたのでまとめます。

端末によってユーザーが利用できるGoogle Fiのサービスの内容に差がでます。「Designed for Fi models」だと、LTE回線の自動切り替え、Wi-Fiスポットへの自動切り替え、Google Fi VPNによる安全な接続、Wi-Fiコーリング使えます。しかしそれ以外の端末だと、MVNOサービスとしての基本的なもの、つまり電話回線による通話と海外におけるデータ通信の利用だけが期待できる、という具合になると思います。

もっともGoogle Fiの肝は「210以上の国や地域で(割と低価格で)データ通信ができること」にあるので、極論を言えば「Designed for Fi models」でなくてもほとんどの人は困らないでしょう。またそれ以外のサービスはアメリカでしか使えません。その意味でもやはり「Designed for Fi models」はそれほど大切ではありません。

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