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Google Fi eSIMの興味深い挙動、端末移行をしたときプロファイル再発行の必要なし?

石川 温先生の記事で面白い内容を見つけました。

Pixelシリーズでは、プラスティックのカードなしにeSIMにGoogle Fiの情報が書き込める。この際、「あ、やっぱり別のスマホで使いたい」というときには、一度、eSIMに書き込んでしまったので、Google Fiのカスタマーセンターに連絡してプラスティックのSIMカードを再発行してもらうものだと思っていた。しかし、サイトにはそうした記載は一切ない。試しに、eSIMを発行する前に使っていたプラスティックのSIMカードを端末に挿入し、Project Fiアプリから番号発行のメニューを選ぶと、なんとeSIMに書き込んだはずの電話番号情報はプラスティックのSIMカードに再度、書き込まれたのだった。

一般的なeSIMの挙動として、物理SIMからeSIMに移行した後は物理SIMは使えなくなるといわれています。また今まで使っていたeSIMを新しい端末にそのまま移し替えるということは基本的にできません。

それについては上の記事が詳しいのですが、端的に言えばeSIMのプロファイルというのは一つの端末に一つのものという縛りがあって、その仕組みからユーザー側ではeSIMのプロファイルを移し替えるということはできないというものです。

そのため新しい端末でeSIMを使うためにはプロファイルの再発行という手続きが必要になります。そしてそれは新しいプロファイルとなりもし電話番号が付与されていたとすれば、それは変更されます。

ただし、それはあくまでもユーザー側から見たものであって移動通信事業者側見ればひとりのユーザーに一つのプロファイルという紐づけもできないわけではありません。RSP(リモートSIMプロビジョニング)という技術が使えることもあり、遠隔操作でSIMの情報を新しい端末に書き込むことが可能だからです。それを利用すれば別の端末に移行したとしても、以前の情報を保ったまま使い続けることができるはずです。

それが引用にあるGoogle Fi eSIM→Google Fi SIMへの移行での挙動の説明です。ただ、eSIM引継ぎで問題となっているのはeSIM→eSIMであって、それは今回の先生の話では実行されてはいません。

とはいえ、これはおそらくですがGoogle Fiのユーザーから「Pixel 3aからPixel4に移行したとき再発行手数料を請求された上に電話番号も変わってしまった」という話は聞こえてきませんので、少なくともGoogle FiのeSIMの移行については無償でしかも再発行の手続きを必要とせず使い続けることができていると考えられます。

eSIMの移行で煩雑な作業を必要としている事例を見ると、たしかにGoogle Fiは驚くほど使いやすいといえます。

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