三国杯 代表選手決定戦 対戦レポートメモ

初めまして、もしくはお久しぶりです。
関東でふるよにをプレイしているあどみぬすです。
去る7月2日に三国杯代表選手決定戦に参加しましたので、自分の記録メモをレポート記事としてまた公開することにしました。
起源祭のレポートに引き続き、自分用のメモが元となるため、乱文ご容赦ください。


環境考察・選出決定まで

剣・傘・算・鋸の環境支配度が高いという認識。※1
三国杯予選では参加人数が多く、持ち込まれる組み合わせに多様性があることが予想されたので、カードパワーの高さでメタゲーム外の組み合わせに安定して勝利できる剣算鋸を使用した。
決定戦は環境の純度が高い※2ことが予想されたため、環境は剣算鋸一色、もしくは剣算鋸と剣算鋸メタの二軸でほぼ固定化されるだろうと判断し、以下の条件を満たせるデッキを探し始める。

条件

①剣算鋸のどれか一つの組み合わせに対して三面有利が取れる
②剣と鋸に対して有利を取れ、剣算鋸メタの筆頭と考えられる傘に対して五分以上を付けられる(具体的な仮想敵は傘剣算、傘剣鋸、傘算鋸)
③その他剣算鋸メタの組み合わせに対して完全不利にならない

傘と銃・信頼・棹・絆などの組み合わせを色々考えていたが※3、剣算鋸の強度が高すぎてメタりきれずにいたところ、FTさんが使っていた銃傘櫂が求めていた条件を完全を満たしていたため選出を決定。頼み込んで教えてもらいつつ、概ね二人で検討を重ねて当日を迎えた。
以下各デッキの所感。

  • 銃傘
    レンジロックはらり軸が無限のリソースが湧き出すうえ、ラピッドのおかげではらりオーラ受けを許さないのが強い。ステップがない相手にはクリゼロゆらり確定でイージーウィンもある。ここまで起源祭のコピペ。
    条件①は剣鋸相手に勝ち確、条件②は傘ミラーはラピッドの圧力の差で3/1がライフに入り続けるため勝てるという判断だった。

  • 銃櫂
    火力お化け。水雷球とバクステのおかげで後退力も高く、なんならレンジロックも可能。
    バクドラを乗せる対象が多いのも強く、3/2をオーラ受けしたら3/3が飛んでくるオヨギビ、なんか相手のライフを二つダストに叩き込む強酸の二つが特に強力。
    条件①は一度寄られた後の後退力と火力をイサナで担保することで剣鋸に勝てる。条件②はミオビキがはらりクロック型に刺さって相手の打点がさらに細くなるため、概ね銃での火力差で勝てるという判断。

  • 傘櫂
    二枚ある通常札3/1をオーラ受けした瞬間に1/1しこみびからオヨギビが飛んでくるためかなりクロック能力が高いうえ、オヨギビが開いた状態でひきもぐを構えると間合い3~4が主間合だと相当攻撃が振りづらくなるなど、間合の防御力もある程度信頼できる組み合わせ。
    また、特筆すべきこととして対傘性能が異様に高い。
    後退力が高いためにクリンチを許さず、じゃあ後ろ寄せはというと、ミオビキで毎ターン委縮する上、波呼び展開+しこみび伏せ札で、次のターン再度しこみびを引きなおせる状態でひきもぐとかさまわしを手札に抱えられる。この状態で羅針盤を張ると一方的にこちらだけはらりとしこみびを撃てる状態が2ターン続くため、ライフレースとリソースの両面で有利に立つことができる。
    剣鋸相手には羅針盤ゆらりびで勝ち、傘相手には上述の理由で概ね有利。
    なおこの組み合わせだけ条件③を微妙に満たしておらず棹算に絶対負けるのだが、棹算Xで剣算鋸に勝てる組み合わせを自分が見つけられなかったためいないと判断した。※4

※1:ほぼ前期起源祭の時と変わっていない。やっぱ異常だよあの環境。
※2:環境に対して理解度が高い人が勝つための選出を行うので、メタゲーム外の選出が予選に比べて少ないと予想できる。
※3:嘘。ストリートファイター6が面白すぎて大会の二週間前まで全然検討が進んでいなかった。
※4:嘘。本当は確実に一人はいると思っていたので、絶対に当たらないように前日念入りに祈っていた。


当日の組み合わせ分布

  • 剣算鋸×5

  • 傘算鋸×3

  • 傘剣鋸

  • 傘剣算

  • 橇剣鋸

  • 心傘剣

  • 銃傘櫂×2

  • 銃傘鏡

  • 友旗算

大会開始時点ではこれは把握していなかったがここで記載。傘・算・剣・鋸のうち2つ以上で組まれているのが16人中12人と概ね予想通りの環境。なんなら棹算がいないので当初の想定よりも立ち位置はよさそう。メタ対象の剣鋸Xは7人なので7/15で当たる計算。祈りつつマッチング発表を待っ


大会当日

1戦目 銃櫂(傘)vs銃傘(櫂)


なんでだよ。なんでだよ。
いろいろ教えてもらいながら一緒に検討を行い、「本戦では絶対当たらないようにしよう」と言い合っていたFTさんとよりにもよって初戦で当たる惨事。この時点で平常心を相当失いかける。
傘に対して有利をとれる櫂を嫌い、銃傘を返したところ銃櫂が返ってくる。火力差で勝てるかと思ったが、相手が絶対に逆風で返してくるため思ったより火力が出ない+相手のはらりがライフに入り続けるためまともにやると勝てないっぽく、三拾一捨に敗北したことを悟る。しょうがないので以下の構築で勝負。

通常札:シュート/ラピッド/バクステ/バクドラ/フルバースト/強酸/波呼び
切り札:イサナ/オヨギビ/ミオビキ

最初にフルバを撃ってライフレースを少しでも縮めたかったが、手札がジャムる&相手の次のターンのバーストが怖かったため上手く打てず、そのまま銃傘の間合いへ。
普通のクロック勝負では勝てないため、ミオビキの萎縮でリソースを剥奪してゲームを長引かせつつ、ミオビキ(と相手のバクステ)で相手の山を削る/波呼びで自分の山を戻すを何度も行って再構成差をつけることで火力差を埋めにかかるゲームプランを展開。
二巡目頭にラピッドが落ちてはらりのオーラ受けに裏目がなくなる、三巡目にしこみばりが落ちるなどで自分のライフを守れる機会が多く作れ、途中にバクドラ/強酸/ラピッドの理想引きがあったのもあってライフレース五分でゲームが長引いた結果、こちらのバーストが間に合い勝利。
総じて読み負けていたのをミオビキおみくじの試行回数で覆して勝った感が強い。そして色々教えてくれた相手を一戦目で下したことによる精神的ダメージがかなりキツかった。


2戦目 傘櫂(銃)vs傘鋸(算)


お相手はヱゐさん。
傘算鋸対面は前日に検討を行い、傘櫂が返ってくるのでカラハリを積めば勝てるっぽいという検討結果が出ていたのだが、一戦目で完全に平常心を失ってしまいカラハリを入れ忘れる特大ミス。構築は以下。

通常札:しこねこ/かさまわし/ひきあし/水雷球/水流/強酸/波呼び
切り札:はらりゆき/ミオビキ/オヨギビ(ここがカラハリ)

カラハリを積んでいないせいで茨道とふりたぐで間合い1まで駆けこまれる展開。水雷球やひきもぐで戻ろうとするがしこかさの間合いまで戻れず、ウバとはらりでジリジリと差がついてしまい敗北。
完全に凡ミスと平常心を失ったせいでいいとこなしで落としてしまった試合で、正直細かい記憶がない。
どうにか切り替えて次戦へ。


3戦目 銃櫂(傘)vs傘鏡(銃)


お相手はSGさん。
完全検討外マッチ。頼むから剣算鋸と戦わせてくれ。
銃傘は1戦目で不利と判明、銃鏡はまかり間違って3/2を4発食らうと流石にライフが持たなさそうなので消去法で傘鏡返し。
ただ傘鏡の動きが全く分からず、はらりのオーラ受けを爪咢で咎める感じかな?と予想して以下の構築に。

通常札:シュート/ラピッド/バクステ/バクドラ/水雷球/強酸/波呼び
切り札:イサナ/オヨギビ/ミオビキ

相手の星の爪でフレアが増える分、少しフレア消費が多めのデッキ(いつもはミオビキがレバレ)。
2ターン目に相手がえんむすびオーラ納めで無理やり前進しながらふくみばりを撃ってくる。この時点でえんむすびはこちらのレンジロック対策の札だと考え、相手の銃櫂デッキ読みが外れたっぽいことに安堵しつつミオビキでリソースをいじめていく展開。
こちらの強酸オーラ受けからオヨギビをライフに当てた次の相手ターン、間合い4を踏んだタイミングでのオヨギビ再起。相手の爪咢連撃を防ぐために前進して間合い3を踏んだところえんむすびを使われ間合い1まで潜り込まれたところでゆらりび型だということに気付く。アカン海嘯積んでない。
必死に水雷球などで下がるものの間合い4を再び踏まれて星の爪。なんとオーラ受けされると幻影歩法たぐりよせでゆらりびが当たってしまうため、そのあとのたぐりよせまで全てライフ受け。
ただここまでで爪を二回振られたことで想定通りフレアが溜まっていたため、リソースをしっかり整えてからバクステ2離脱→逆風イサナ→水雷球でしっかり下がり直し、リーサルを取って勝利。
読み負けもあってかなり危ういマッチだったが、イサナが思わぬ動きをして勝ったという感じ。


4戦目 傘櫂(銃)vs傘剣(算)


お相手は雲と海さん。
検討結果に従って傘剣を返し、傘櫂が返ってきたので完全に検討済みマッチへ。
羅針盤込みだと相手の打点が相当細い関係上、ひきもぐを入れるスペースがないと判断し羅針盤ゆらりび狙いの以下の構築。

通常札:しこふく/しこねこ/かさまわし/ひきもぐ/強酸/波呼び/羅針盤
切り札:はらり/ゆらりび/ミオビキ

初巡の2前進→結晶乱流、またそこからのはらりしこかさまわしでひきもぐが入ってないことを確信。
事前検討では羅針盤と波呼びを置きながらひきもぐを構えてしこねこを伏せることで相手のしこねこを止めつつ紅刃を避けて、有利にゲームを進められる……はずだったが、初手で事故ってしまい羅針盤が置けない+ひきもぐを引かないうちに相手の棘縫い→紅刃に当たるというまさかの事態になり、こちらが相手の尸を嫌ってはらりを撃たなかったのもあってライフリードが取れない展開に。
相手のオーラが薄くなったタイミングでの羅針盤ゆらりびを目指すが、なんと山の底に沈んでしまい、波呼びでデッキの進みが遅いのもあってあわやリーサルをとられかける展開まで追い込まれる。ただミオビキで相手の散華や紅刃が落ちたりしたおかげでリーサルまではいかない状態で2巡目の山底を引ききることができ、羅針盤で尸をケアしながらゆらりびを当てて勝利。
この時点で3-1で、すでに全勝者は決定し、次で勝てば代表決定という状態。そして自分以外の3-1卓の三人は全員傘算鋸。
傘鋸対策をFTさんと改めて確認して次戦に臨む。


5戦目 銃傘(櫂)vs傘鋸(算)


お相手は岡たらこさん。
検討に従って傘鋸を返したところ、まさかの銃傘が返ってくる。
傘鋸対面の銃傘はまさか返ってこないだろうということで検討しておらず、内心かなり焦るものの、傘相手にクリゼロゆらりびは通らないので後ろ寄せの基本構築に。

通常札:ラピッド/バクステ/バクドラ/しこふく/しこみび/ふりたぐ/かさまわし/ひきもぐ
切り札:レバレ/はらりゆき/くるりみ

中空に浮き続ければ相手はラピッドの圧で3/1をオーラ受けできず、こちらはウバはらりを食らわないという想定だったが、ウバラザキを撃たず、はらりしこねこを撃ってから3間合いまで前進して反乱撃などでオーラを削ってくるという完全に想定外の動きをしてくる。
こうなるとこちらは削れたオーラからさらに後退してしこはらの間合いまで戻らなくてはならないが、再構成直後に3間合いでトップがラピッドバクドラで下がれず、しかもバクステが底って下がれない事態に。ライフレースでジリジリと差をつけられる。二回目の再構成でもトップがラピッドバクドラで完全にテンポが相手側に渡ってしまった状態でオーラを削られ、2/2のハドマを撃たれてくるりみを要求される。
ライフレースに負けた状態でくるりみを吐いてしまうとはらりゆきの回数が減ってしまい、いよいよもって勝てなくなってしまうためライフ3だがライフ受けを選択。この時点で相手のハンドがしこねこであることを祈っていたが、しっかり3/1を持っていたためくるりみを吐かされ、リーサルがなくなったところで投了。
引きの下ブレ自体はあったが、それよりも相手が組んだ構築とプレイングがこちらに刺さった形で、完全に相手が一枚上手だった。また銃傘対傘鋸をしっかり検討していなかったという意味でも事前の準備が足りなかった。完敗。



総評


三国杯代表選手決定戦の結果は5位タイでした。
いきなり検討相手とマッチングしたところから始まり、メタ対象の剣算鋸と当たらなかったり、検討を生かしきれなかったことなど、運・実力の両面でかなり悔いの残る結果・内容とはなりましたが、FTさんをはじめとして検討・対戦を一緒にやっていただいた方々のおかげでベスト5まで勝ち進むことができたと思っています。本当にありがとうございました。
また、仁和寺にて大会を開催・運営をしてくださった主催の皆さん方に、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

反省点がしっかり残る大会となったので、しっかり次回に活かして臨んでいきたいと思っています。
乱文・雑文をここまで読んで下さりありがとうございました。それでは。

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