よく聞く裏被りって何

テレビを見ているとよく耳にする「裏被り」。
裏被りってなんでしょうか、なぜタブーとされているのでしょうか、
そんな記事です。

裏被りとは、同時間帯に異なる放送局で同じタレントが出演する業界では
暗黙のルールとして浸透しているNG行為です。

長時間の生放送などで、これまで出演していたタレントが「大人の事情」のアナウンスとともに1時間から2時間程度いなくなるのは全て裏被りによるものです。

 ではなぜタブーとされているのでしょうか。

タレントの出演料(いわゆるギャラは)番組制作費から支払われていますが、この制作費を出しているのがスポンサー各社になります。

スポンサーとしては、番組の趣旨に共感したから、この番組は自社のターゲットに合うからなど、様々な理由で番組提供につきますが、これにプラスして売れっ子の俳優、女優が出るから、人気芸人が出るからといった出演者に価値を感じて提供することもあったりします。

人気芸能人はみんなが見たく、同時間帯に異なる放送局で出演してしまうと、視聴者が分散され思ったほどの視聴率が取れなくなってしまいます。こうなると高い番組提供費を出しているスポンサーも「なんだよ」となって
しまい金額は高い、でもCM効果は半分なんてことになってしまうのです。

こういった理由から裏被りは業界のタブーとなっているのですが、
全てにおいて絶対NGという訳ではなく、過去には全国ネット番組とローカル番組に出演していたが問題にならなかったベテラン俳優の事例、
バラエティ番組と同時間帯に生放送された日本で最も有名なお笑い賞レースの決勝に勝ち進み、裏被りにも関わらずむしろ応援されたコンビ芸人の事例など例外が適用されたこともあったようです。

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