CM素材の緊急搬入について

テレビ営業を長くやっていると、スケジュール通りにはいかない
事もあります。
CM素材の搬入スケジュールがそれです。

たまにCMは放送局で制作されていると思っている方に会いますが、
放送局は番組を制作するだけでCM制作は行っていません。
ではどこで制作しているのか、広告代理店と制作会社になります。
広告代理店と制作会社の役割は異なっていて、広告代理店は広告主が
消費者に訴求したい商品、サービスをヒアリングし具体的な方法を
練るのが主な仕事です。

20代女性をターゲットにした商品(サービス)40代以上の男性をターゲットにした商品(サービス)のオーダーがあればマーケ部門が消費行動を分析し、最適な訴求法を練り、プランナーと呼ばれる人たちはマーケが分析したデータを基にコミュニケーションプランの設計、クリエイターたちは設計
プランをもとに広告主の意向を汲みながらCMやグラフィックと呼ばれるポスターデザイン等を制作していきます。

制作会社はクリエイターの元、実際現場にてCM撮影やグラフィック用の写真撮影を行うのが主な仕事になります。

大まかですがこの一連の流れを経てCMとなるわけです。
テレビ局へのCM納品ですが、テープになった素材を営業日で本社納品なら放送日まで中2日、東京や大阪への各支社なら中3日に納品となります。
これを過ぎるなら交渉が必要で、テレビ局に直送か担当者が直接持って行くハンドキャリー便で大抵落ち着きます。ただ中1日での納品はどんな理由があっても受け付けてくれないとこれまでの経験上言えます。

ハンドキャリー便ですが、絶対に放送させる。という意思のもとに若手の
頃から四国、九州、大阪と東京から直納していました。
現在大手を中心に導入が進められているCMデータ納品が完全に普及
すれば、ハンドキャリー便も昔話になるのでしょう。
そんな事を考えながら今日も直納するべく某地に向かっております。

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