生きる
生きるということは、とても難しい。
もしかしたら生きているうちは幸福より
困難や試練のほうが多いかもしれない。
時たま、なぜ人間は生きなければならないのだろうという思考に陥る。
それは人間が自由に死ねないからだ。
社会的にも、私を支える周囲の人のためだったり。
死ぬという選択肢を与えられないため、
必然的に「生きなければならない」
でも、「生きなければならない」明確な理由はない。
成し遂げなければならない大層な事象もなければ、
私が生きることで社会や人々に大きく寄与することもない。
そこに、私が生きなければならない理由はないのである。
だから、人はなぜ生きなければならないのだろうと
悩むのではないかと思う。
生きる理由を自分で探し出さなければいけないから。
いつか、生死を選択できることが出来たのなら、
と思ったことがある。
死んでしまった後の世界は分からないが、
後悔しても、それはもう取り戻せないのである。
わたしは知ってしまった。
この世界の楽しさを。
知らないことを知る楽しさを。
人と笑い合う素敵さを。
それさえも思い出せないくらい、目の前が
暗くなった時、
それでも自分で語りかけたい。
楽しかった時期を。
笑った時間を。
終わってしまったら二度と感じられないそれに
生きていたら、いつか、また、出会うことが出来ると。
今後も困難は休む間もなくやってくるだろう。
もっと深淵触れたとき、より辛いだろう。
これまでも、蟻地獄のようだった。
上を見て這い上がっても闇が私の足を掴んでくる。
その時間が長くなるのだろう。
その時だって、諦めずに這い上がり続けたい。
その先に何があるのか、楽しみだと思いたい。
今ここが最下層、上がっていくしかない未来は
もっと明るく、いろんなことが待っているはず。
希望の少ない世界に、
自分なりの希望を見出して。
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